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不明者家族から罵声を浴びせられる朴大統領(ロイター)
韓国船沈没、朴大統領に罵声 船長のトンデモ行為を報じる韓国紙も…
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140418/frn1404181820006-n1.htm
2014.04.18 夕刊フジ
ずさんな対応による被害の拡大。韓国南西部、珍島(チンド)沖合で発生した旅客船「セウォル号」(6825トン)の沈没事故は、発生から3日目に入った18日も遅々として救助が進んでいない。急な進路変更とみられる原因に始まり、航海士となって1年余りの20代の女性3等航海士が船長業務を行っていたという仰天情報、これに韓国政府の状況把握の遅れと混乱が加わった人災の様相が濃い。現地に向かった朴槿恵(パク・クネ)大統領に罵声が相次ぐなど政権に対する怒りも渦巻いている。
「こんなところにいないで早く対策でも立てろ!」
朴大統領が17日、行方不明者の家族が集まる珍島の体育館を訪れ見舞いの言葉を掛けたところ、政府の捜索活動の遅れに不満を持つ家族が朴氏に罵声を浴びせた。
18日午後までの死者は修学旅行の高校生ら28人にのぼり、船内に取り残されるなどした行方不明者は268人。死者のうち7人はソウル郊外の安山市の檀園高校の生徒や引率教師とみられる。
救助に当たる潜水士が同日午前、海中の船体内部に初めて入り、海上からひいたホースで船内への空気注入を始めた。決死の救助活動が続けられているが、時間との闘いになっている。
韓国政府は事故直後、救助者数をダブルカウントにより大幅に間違え、乗船者数も確定できず、初動対応にもたついた。
朴氏は珍島の体育館で、乗客の家族から捜索状況を知らされていないとの不満を聞いて「真っ先にご家族に知らせなければならないでしょう」と、同行した担当閣僚を叱責。「最後の1人まで助けるよう最善を尽くす」と政府の努力に理解を訴えた。
だが、朴氏が話す間にも家族らは大声で不満を述べ、聯合ニュースによると「子どもが冷たいところに閉じ込められている。助けて」と泣きながら訴える人もいた。
韓国メディアは18日、事故当時、操だ手に操縦を指示するなど船長の業務をしていたのは、航海士となって1年余りの3等航海士(26)で、船長は休息中だったと報じた。3等航海士は運航会社に入社わずか4カ月の女性で年齢は25歳との報道もある。海洋警察は、業務上過失致死傷などの容疑で船長の取り調べを始めているが、今後、3等航海士の判断や行動の解明も事故原因究明の焦点になる。
船舶関係者は、3等航海士でも操船の指示を行うことは法的に問題ないと指摘しているが、潮流が速いことで有名な現場海域を通過する際、経験の浅い航海士に操縦を任せた判断が問われそうだ。
一方、船長は多数の乗客がまだ船内にいたにもかかわらず、早い段階で救助船で脱出したとの疑いが強い。当時、船内では「その場から動かないように」との放送が繰り返され、乗客の多くが、この指示に従ったことが被害を拡大させた可能性がある。
東亜日報によると、船長は病院に搬送された当初、取材に対し身分を偽って「乗務員なので何も知らない」と答え、「暗礁に衝突したのではない。突然沈んだ」と語った。船長は海水でぬれた紙幣を病室で乾かしていたという。
そもそも、船はなぜ転覆したのか。
海洋警察は、船長の供述や航跡の分析などから、針路変更の際に急旋回したことが事故の一因とみている。
海洋水産省によると、旅客船の船舶自動識別装置(AIS)の発信データを分析した結果、遭難信号を出す数分前に急に右旋回していたことが判明。旅客船は左に傾いて沈没しており、急旋回で貨物が片寄りバランスを崩したとみられる。
セウォル号は、日本のマルエーフェリーから一昨年10月に韓国側に売却されたが、その後、船体改造が行われ、定員は日本時代の804人から921人に増え、「船体のバランスが不安定になっていたのでは」(関係者)との指摘もある。
急旋回という操作の誤りに加え、乗客を残して真っ先に脱出する船長、進まぬ救助と政府の混乱。責任の欠如と対応の誤りが事態をますます悪化させている。
中央日報の日本語版サイトは17日の社説で「どうして後進国でも起きないような惨事が大韓民国で起きるのか」と伝え、「朴大統領は国民の安全を最優先する幸せな社会を約束した。非正常の正常化を約束した。私たちは珍島の惨事を見ながら、その約束に深い疑いを抱いた」と朴氏の姿勢を疑問視する見解を載せた。
前代未聞の惨事は、朴政権を揺さぶりだした。
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