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韓国人が知らぬ真実 安重根は反日でなく皇室に尊敬の念を抱いた
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140415-00000020-pseven-kr
週刊ポスト 2014年4月25日号
韓国における「元祖・反日の英雄」といえば、伊藤博文を暗殺した安重根だろう。だが、韓国人は本当に彼がどういった人物だったかを知っているのだろうか。
3月の中韓首脳会談で、朴槿恵大統領は中国に安重根記念館が建設されたことに感謝の意を表明し、習近平国家主席は「両国国民間の重要な絆になる」と述べた。中韓共闘の反日シンボルとなりつつある安重根。菅義緯・官房長官が「犯罪者」と指摘すると、韓国外務省報道官が「常識以下の言動で嘆きを禁じ得ない」と言い放つなど、安重根は韓国で神聖不可侵な存在だ。
だが、『伊藤博文を撃った男』の著者でノンフィクション作家の斎藤充功氏は「韓国人の安重根像は誤りだ」という。
「安重根は伊藤を排除すれば、東洋平和が復活すると思い込んでいたようです。しかし、安の『東洋平和論』という思想は、東洋から西洋勢力を排除することで真の東洋平和が到来し、そのためには韓国、中国、日本の3国が手を結ぶべきとするものでした。
そもそも反日思想のようなものは持っておらず、安の書き残したものを読むと、日本の皇室に対して尊敬の念を抱いていたと思われます。一方の伊藤博文も日清韓の連帯で西欧列強の侵略を防止するという思想を持っていた。実は2人は非常に近い考え方をしていたのです」
安が誤解していたのは、それだけではない。当時、軍部出身者を中心とする日韓併合賛成派に対し、伊藤博文は保護国化して一時的に統治するだけで十分として、併合には反対していた。韓国を成長させたうえで、韓国人による自立した国家をつくろうとしていたのである。
こういっても韓国人は信じないだろうが、新渡戸稲造の『偉人群像』には、伊藤が語った言葉としてこう記されている。
「君、朝鮮人はえらいよ。この国の歴史を見ても、その進歩したことは、日本より遥か以上であった時代もある。この民族にしてこれしきの国を自ら経営できない理由はない。才能においては決してお互いに劣ることはないのだ」
このように、伊藤は朝鮮人を高く評価し、併合には反対だと主張していた。安は大日本帝国を代表する存在である伊藤を排除すれば、明治天皇の善意により、韓国は救われると考えた。
そして、日清韓の連帯を唱え、日韓併合に反対していた伊藤を暗殺してしまったために、その後、山県有朋の主導により日韓は併合への道を突き進むことになった。残念ながら、これが現実である。
「安は逮捕され、検察官の尋問を受けたとき、『これで日本の協力のもとで韓国は独立できる』と供述しています。その後、旅順監獄に収監されてから、自分の考えが甘く、時代認識に欠けていたことを反省している。しかし、明治天皇は東洋の平和と韓国の独立を願っていると最後まで信じ続けていた」(前出・斎藤氏)
まさか自分の犯した行為が、意図とはまったく逆の方向に進む引き金になるとは、安重根も思いも寄らなかったに違いない。
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