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株式日記と経済展望
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中国と組んで反日を叫べば叫ぶほど、自らの同盟国であるアメリカのアジア戦略
との乖離がますます大きくなり、米韓関係にも大きな隙間が生じる恐れがある
2014年4月2日 水曜日
◆中韓「反日共闘」という砂上の楼閣 中国に利用される韓国 4月1日 石 平 (中国問題・日中問題評論家)
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/3726?page=1
アジアにおける米中の対立
今月下旬から始まるオバマ大統領のアジア歴訪も、まさにこのような「中国封じ込め戦略」の一環と見なすべきである。
アジア歴訪の訪問国は、日本、韓国、マレーシア、フィリピンの4カ国である。第二次オバマ政権発足以来初めてのアジア訪問であるが、中国の習近平国家主席が去年アメリカを訪問したにもかかわらず、今回の大統領アジア歴訪では中国を外している。
そして訪問する予定の4カ国のうち2カ国、すなわち日本とフィリピンは、今まさにアジアの海において中国と激しく対立している。特にフィリピンの場合、その国の現役の大統領が習近平政権を名指しして「現代のヒトラー」と激しく糾弾していることからも、中国との対立の深刻さがうかがえる。おそらく中国からすると、日本の安倍政権がアジアにおける「中国包囲網」構築の「黒幕」であるならば、フィリピンは「反中勢力」の急先鋒なのであろう。
しかし中国からすれば大変不愉快なことに、この4月、米国のオバマ大統領は中国を差し置いて、まさに中国にとって「敵国」である日本、フィリピンという二つの国を順番に訪問していくのである。米国の思惑は明らかである。要するに日米同盟を強化しながらそれを基軸に、反中急先鋒のフィリピンを抱き込んで「中国封じ込め」を進めようとしているのだ。
それこそが、米国の進める現実主義的アジア外交の真の狙いであり、戦略的着眼点なのである。もちろん、米国のこのようなアジア外交の志向は日本のそれとまったく一致しており、中国の海洋での膨張を封じ込めることこそ日本にとって最大の国益である。
こうして見ると、今のアジアにおける根本的な対立は、すなわちアジア周辺の海の安全と航海の自由を守ろうとする日米と、力ずくで秩序を破壊して海を支配しようとする中国との戦略的対立であることが分かる。その中で、アメリカはアジアの現実に立脚した外交戦略を進めているのに対し、劣勢に立たされている中国は、「歴史問題」を振りかざし日米同盟の一方である日本を徹底的に叩くことによって、日米同盟に対する優位を勝ち取ろうとしているのだ。
もちろん、中国にしてみれば、米国のもう一つの同盟国である韓国を「歴史問題」をテーマにした「反日共闘」に引きつけることができれば、対日米同盟の闘争において有利な立場に立つことができよう。
実はこれこそ中国が「歴史認識問題」を強調して韓国に「反日共闘」を持ちかけた狙いであるが、米中対立の狭間で大変なジレンマを抱えてこれからも苦しんでいくのは韓国の方である。「歴史問題」で反日姿勢を貫いている結果、彼らは結局、利用されるのを知りながらもアジア唯一の「反日友達」である中国と手を組むのだが、それによって韓国の国益に資することは何もないことを、彼ら自身も分かっているはずである。
中国と組んで反日を叫べば叫ぶほど、自らの同盟国であるアメリカのアジア戦略との乖離がますます大きくなり、下手をすると米韓関係にも大きな隙間が生じる恐れがある。だが、他ならぬ韓国自身が北朝鮮からの脅威に日々晒されている中で、米国との同盟関係の動揺は当然北朝鮮をますます増長させ、韓国をよりいっそう危険な立場に立たせることとなる。
韓国が選ぶべき「正しい道」
結局いずれは、韓国はどちら側に立つかという究極の選択を迫られることとなろうが、その時の韓国の政治指導者がもし賢明であれば、韓国にとって唯一の正しい道を選ぶことになろう。正しい道とはすなわち、中国との経済的交流を含めた「友好関係」を維持していきながらも、中国との「反日共闘」からだけは何としても脱することである。あやふやな「反日共闘」は中国の覇権主義戦略に利するだけのものであって、韓国にとって百害あって一利もない代物であるからである。
そこから脱した上で、同盟国として米国のアジア戦略に寄与しながら、同じ米国の同盟国である日本とも安定した関係を築いていくことは結局、韓国の安全保障のためにもなり、東アジアにおける韓国の地位上昇に繋がるはずである。
今の朴大統領にこのような賢明さを求めるのは難しいかもしれないが、いずれ政権が変われば、韓国は無難にして現実的な外交路線に戻ることはあり得る。そしてその時、中国が苦心して構築しようとする「反日共闘」というものは、まさに砂上の楼閣が波に洗われるか如く、跡形もなく消えてしまうのであろう。
◆朴槿恵が中国に「NO」と言えない理由 3月28日 鈴置高史
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140324/261646/?P=1
日韓は米中の代理戦争を戦う
だとすると、米国が今回の3カ国首脳会談を強引に実施した目的は何なのでしょう。
鈴置:まずは、面子を守りたかったのでしょう。シリアでもクリミアでも米国は世界をコントロールできなくなっている。忠実な同盟国だった韓国でさえ、米国を離れ始めた。
それを見て中国は米韓関係にクサビを打ちこみ始めた。1月末にオバマ訪韓が決まりかけると、直ちに習近平が朴槿恵に直筆の手紙を出して訪韓を約束しました。もちろん韓国への懐柔です。忙しい米国も、朝鮮半島で防衛戦に出る必要があったのです。
米国は「韓国奪還作戦」に成功すると考えているのでしょうか。
「脅せば韓国は言うことを聞くはずだ」と多くの米国人はまだ、信じています。実際、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の時は、それで成功しました(「『米国の怒り』を日本のメディアで知った韓国人」参照)。
しかし、今は韓国には中国という逃げ場がある。米国人は「韓国人は口では米中等距離と言ってみせても、中国側に戻る勇気はない」と見がちです。米国人は歴史をあまり重視しませんからね。
それに韓国の激情的な国民性に関しても理解が薄い人が多い。韓国人を操るのは脅すにしろ、すかすにしろ、中国の方がはるかにうまいな、と思います。
今回の3カ国首脳会談は日本や韓国では「日韓の外交戦」として捉えがちです。安倍首相が「河野談話の見直しをしない」と表明したり、朴槿恵大統領がそれを「幸いだ」と評価したり。そうした手続きを経て会談が実現しましたので、表面的にはそう見えます。
でも、少しズームを引けば、米国と中国の外交戦の一環であることがよく分かります。日韓はもう、米中の代理戦争を戦っているのです。
(私のコメント)
北朝鮮はまた韓国領海内に砲弾を撃ち込んできたようですが、朝鮮半島はいまだに交戦状態であり休戦協定も無視して攻撃を北朝鮮は仕掛けてきます。ところが韓国のパククネ大統領は専ら歴史認識問題を表に出して反日外交を続けています。これははたして韓国にとってどんな利益があるのでしょうか。
韓国のパククネ大統領は中国に脅されて反日で連携しているのでしょうが、中国の狙いは日韓の分断のみならず米韓の分断も視野に入れています。パククネ大統領もそれは分かっているのでしょうが、中国の圧力には逆らえない。しかしアメリカの圧力にも逆らえないから日米韓の三国会談に応じた。中国はこれについてかなり神経質な対応を取っていますが、パククネ政権中は日韓関係は改善しないでしょう。
韓国は米中の狭間に立って二股外交を強いられていますが、米中双方から圧力をかけられてまた裂き状態になるだろう。パククネとしてはアメリカの衰退を見越しての中国シフトなのでしょうが、経済関係でも韓国は中国に呑みこまれてしまっている。台湾も状況は同じであり中国経済との関係で一体化が進んでいる。
このように中韓関係は、新密度は高めていますが中国の日韓、米韓に楔を打ち込むことであり、日韓、米韓に楔が撃ち込まれた後は、韓国は戦わずして中国の手に落ちる。ロシアがクリミア半島を手に入れたように、圧倒的な国力差で韓国を手に入れて北朝鮮と併合させて韓国はズタズタに解体されていくだろう。
アメリカとしては韓国をアメリカ陣営にとり戻したいと努力しているのでしょうが、中国の巧みな朝鮮半島統治の歴史は長い。中国人はどうすれば韓国人を言う事を聞かせられるか心得ているのでしょうが、アメリカは韓国人をあまり理解していない。日本人にしても韓国人を理解していない事は外交でトラブル続きなのを見ても明らかですが、中国は朝鮮半島を2000年にわたって統治してきた。
韓国は日米に対しては資本や技術などの支援は受けたいが、反日や反米感情が高まれば利害計算を度外視して来る。しかし韓国が経済破綻して中国が助けてくれるのだろうか? その時は日米が助けてくれるのが当たり前と考えるのが韓国人であり、過去に受けた恩は忘れるのが韓国人だ。
その代わりに過去に受けた屈辱は絶対に忘れず歴史問題を外交カードにして来る。この点では中国から受けた屈辱の方がはるかに大きいのですが、これは問題にせず中国から受けた恩は絶対に忘れない。韓国人から見れば日本やアメリカは海の向こうの国であり、中国は陸続きの隣の国だ。
しかし中国から見れば北朝鮮も韓国も鉄砲玉に過ぎず、日本やアメリカに対する為の道具に過ぎない。北朝鮮が核武装やミサイル実験をしても中国は見て見ぬふりをしてアメリカにけしかけさせていますが、韓国も歴史カードで日本をけしかけさせている。伊藤博文暗殺の歴史は100年も前の話ですが、中韓は利用できることは何でも利用する。
韓国にとっては36年の日帝支配は許せないが、2000年に及ぶ中帝支配は許せるのはご都合主義によるものだろう。韓国の歴史ドラマでは華麗なり歴史絵巻が繰り広げられていますが、李氏朝鮮時代の500年間は平和で安定した時代に描かれている。しかし実際の李氏朝鮮時代は中国王朝の搾取に苦しみ、疲弊したどん底のような時代だった。しかし韓国人の多くはこの事を知らない。
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