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タイ総選挙「無効」、やり直しに 憲法裁が判断[日経新聞]
2014/3/21 21:36
【バンコク=京塚環】タイ憲法裁判所は21日、2月2日に実施したものの、反政府派の妨害などで結果が確定していない総選挙(下院選、定数500)について「無効」との判断を下した。やり直し投票が行われることになるが、反政府派はこれも妨害する構えだ。タイでは治安情勢が落ち着きを取り戻し、ビジネス正常化への期待が広がるが、政治混乱は長期化しそうだ。
タクシン元首相派のインラック政権打倒を目指し、バンコクで抗議集会を続ける反政府派は、やり直し選挙も妨害すると宣言している。首相が下院を解散した昨年12月上旬から続く政治空白は、一層の長期化が避けられなくなった。
選挙管理内閣である現政権は政策や予算の執行権限が大きく制限され、すでに投資認可や公共事業の執行などに影響が顕在化している。混乱の長期化を受け、タイ中央銀行は21日、2014年の国内総生産(GDP)伸び率予測を、これまでの3%から2.7%に下方修正した。
ただ、治安情勢の悪化に歯止めがかかり、GDPの1割を占める観光業や小売業は遠のいていた客足が戻りつつある。政治混乱の一方で「ビジネスへの影響は限定的」との楽観論もある。政府が経済活動への悪影響を抑えようと配慮しているほか、デモ隊の抗議活動も徐々に縮小してきた。
2月の総選挙は、選挙より政治改革を優先するよう求める反政府デモ隊が、バンコクや南部県で妨害。投開票ができないケースが相次ぎ、投票から1カ月半過ぎた現在も結果が確定しない。このため政府と選挙管理委員会は、4月以降に一部選挙区で再投票を行う準備を進めていた。
憲法裁は、同一日の選挙実施を定めた憲法の規定に違反しているとし、今回の選挙を無効と結論づけた。デモ隊を率いるステープ元副首相は「新たに選挙を実施するなら、妨害運動を全国に広げる」と発言した。解散前の下院で3分の1の議席を握りながら、2月の総選挙をボイコットした最大野党・民主党も、選挙の前の政治改革を求めるデモ隊に同調した。
一方、タクシン派の最大与党・タイ貢献党は「民主主義に反するグループに有利となる判決には同意できない」との声明を発表した。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2102B_R20C14A3FF2000/
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