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朴槿恵大統領(左、ロイター)は南北統一を打ち上げたが、金正恩第1書記(右、共同)独裁国家と、どう統一する気なのか
【新・悪韓論】博打用語を使った朴大統領と「南北統一」で大はしゃぎの韓国メディア
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140319/frn1403191844007-n1.htm
2014.03.20 夕刊フジ
韓国が「統一」で沸いている。きっかけは朴槿恵(パク・クネ)大統領がダボスでの演説に続き、今年1月6日の年頭記者会見でも「今年は統一が“大当たり”だ」と述べたことにある。
ここにある“大当たり”とは「テーバク」の訳語だが、この言葉は韓国語の辞書に載っていない(韓国の新聞では『大チャンス』としている新聞もある)。
弾圧されていた李王朝下のキリスト教徒が、救いの船が来ること(大舶来鮮)を願ったのが、「テーバク=大舶」の語源らしい。
しかし、いま現在は「博打(ばくち)で大当たりするチャンス」というニュアンスで使われている。「大舶」転じて「大博」、現在の使われ方としては品格に欠ける俗語だ。
大統領が年頭から、博打用語を使うとは、ポピュリズムを感じさせる。きっと、「国民との意思疎通がない」といった批判を背に受け、そんな俗語を選んだのだろう。
昨年7月の首席秘書官会議で「言葉は人格を表し、国民を代表する人たちの言動は国の国格を表す」と自ら述べたことなど、とうにお忘れだ。
「テーバク」は流行語になり、韓国各紙はこのところ、しばしば「統一したならば…」の記事を載せている。
最も燥(はしゃ)いでいるのが、韓国最大の新聞で、保守系の「朝鮮日報」だ。このところの目立った記事だけ拾ってみても−
「最大の障害は“安倍日本” 南北統一に関する国際会議」(1月22日)
「南北統一なら世界最大の産業ベルト地帯誕生? 中国東北3省−ロシア沿海州−日本西部を結ぶ“北東ベルト地帯”」(2月2日)
「統一翌日の韓国証券市場には、全世界の投資家が集まって急上昇するだろう」(2月17日)
「統一なら人口8000万の韓民族経済圏が誕生」(3月3日)
「統一すれば今の世代で日本に追いつける」(3月5日)
「統一後、北の土地に対する元所有者の権利は認めない」(3月14日)
こうした中、朴大統領は「統一準備委員会」を発足させ、自らその委員長に就任する意向を表明している。
きっと、「統一」には、「反日」に勝るとも劣らない政権浮揚・国民求心効果があるのだろう。結構なことと思うが、大きな疑問がある。
事実上の王朝国家である北朝鮮と、一応、選挙による大統領制をとっている韓国が統一されると、どんな政体になるのか。韓国紙をいくら読んでも解答は載っていない。
代わりに、こんな記事が目に留まった。「韓国防衛事業庁は、北朝鮮の弾道ミサイルを迎撃する地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を来年から導入することを決定した」(聯合ニュース3月12日)
脳内整理の達人でないと、この国は理解できない。
■室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。主な著書に「韓国人の経済学」(ダイヤモンド社)、「日韓がタブーにする半島の歴史」(新潮新書)、「悪韓論」(同)などがある。
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