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記事入力 : 2014/03/19 10:14
「北朝鮮は平壌共和国」、中央・地方の格差が深刻[朝鮮日報]
平壌市民には市民証、地方の住民には公民証
「革命首都の近代化」を前面に豪華マンションやブランド品通りを建設
地方住民には自力更生を命じる
地方幹部による住民の収奪も激しく、副業しても生活は困窮
朝鮮労働党の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が権力を握った直後から、北朝鮮は政府の財源を平壌に集中的に投じてきたが、その結果、平壌市内には豪華高層マンションや外国製ブランド品の販売店、最高級の飲食店などが軒を連ねるようになった。しかし平壌以外の地方では財政が投入されることはほぼなく、平壌と地方の格差は韓国と北朝鮮の格差と同じくらい開いている。北朝鮮住民の間からは「(北朝鮮は)朝鮮民主主義人民共和国ではなく、平壌共和国になった」といった声も聞かれる。
北朝鮮の内部事情に詳しい韓国政府筋は18日「金正恩氏は権力を継承した直後の2011年12月に『平壌を2012年末までに政治的・思想的に純潔な核心階層のみによって構成せよ』という指示を下した」「この指示を受けて平壌市民には『市民証』が交付され、地方の住民には一般の『公民証』が交付されるなど、住民に与えられる身分証も差別化された」などと明らかにした。体制を守るため、平壌を出身成分(階層)の良い住民だけが住む都市にしているわけだ。北朝鮮は1970年代、金日成(キム・イルソン)主席の時代から全住民を出身成分によって「核心(10−20%)」「基本(60−70%)」「複雑(10−20%)」の三つの階層に分類し、これに基づいて居住地、朝鮮労働党への入党、進学、就職などで差別を行ってきた。
また北朝鮮当局は、地方出身者と結婚した平壌市民が平壌に住めないようにしていたことも分かった。結婚についても「核心」と呼ばれる階層に属する平壌市民同士でのみ行うよう誘導してきたのだ。
■4億ウォン相当の高級マンションにブランド品通りも
北朝鮮は巨額の財政を投入し、平壌市内の各地に芝生を植え高層マンションを新たに建設している。紋繍水遊び場(ウオーターリゾート)や綾羅遊園地、美林乗馬クラブなど、ここ数年の間に登場した複数の娯楽施設も平壌市民のためにのみ建設されたという。金正恩氏は昨年、紋繍水遊び場の建設現場を視察した際「平壌市を革命首都の地位に見合った、勇壮かつ華麗で景色にも優れた世界的な都市とし、社会主義文明国建設を力強く進めていかねばならない」と述べていた。
上記の韓国政府筋は「平壌には最近『社会主義貴族』と呼ばれる階層が登場している。彼ら富裕層は価格が3万−10万ドル(約300万−1000万円)、広さ60−70坪(198−231平方メートル)相当の高級マンションで生活し、外国製の家電製品や家具を持ち、家政婦や家庭教師を雇うなど、生活費だけで毎月500−1000ドル(約5万1000−10万1000円)以上を使っている」と語る。平壌の倉田通りで現在建設中のマンションは、つい先日35万ドル(約3500万円)で取引されたという。富裕層は韓国など各国の乳製品やコーヒー、ミネラルウオーターを飲み、ペットを飼ってフィットネスクラブにも通っているそうだ。
北朝鮮当局は平壌市内の「安商宅(アン・サンテク)通り」にブランド品の販売店が立ち並ぶ地区を造成した。上記の政府筋は「富裕層はこの通りでシャネルやディオールなど海外の高級ブランドバッグや衣料品を購入している。また1回の食事で1人50ドル(約5100円)以上は必要なヘダン会館などで外食をしている」と話す。韓国の情報当局は、北朝鮮で5万ドル(約510万円)から10万ドル以上の資産を保有する富裕層が全人口の1%(24万人)近くに達するものと見込んでいる。彼らのほとんどは平壌市内に居住している。
■地方には「自力更生」を命じて放置
これに対して平壌以外のほとんどの地方都市では、住民に対する政府からの配給はほぼ途絶えた状態だ。そのため地方の政府幹部らによる住民の収奪も非常に激しくなっているという。別の北朝鮮消息筋は「一般の住民たちは生活を維持するため商売や畑作などの副業をしているが、さまざまな名目の上納金として収奪されるため、生活は一層困難になっている」と語る。地方に住む住民のほとんどは「ハーモニカ住宅」と呼ばれる狭い長屋に住んでいる。1軒に二つの家族が生活するケースも珍しくないという。
北朝鮮政府が公式に「地方放棄宣言」を行ったとする見方もある。朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は18日付の1面に掲載した社説で「全ての郡は自らの力で立ち上がり、自らの足で歩むという原則を徹底して堅持しなければならない」と訴えた。これは「中央政府は地方まで面倒を見ることはできないので、各郡単位で自らの力で自力更生せよ」という意味にも解釈できるものだ。
ある韓国政府関係者は「北朝鮮では車やビルが増え、高級品を売る店や携帯電話の使用者も増えているといわれているが、これは平壌に限った話だ。平壌と地方の二極化はすでに深刻な状況にある」と指摘した。
黄大振(ファン・デジン)記者 , キム・ミョンソン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/03/19/2014031901080.html
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