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タイ総選挙、投票中止続出 反政府派の妨害で[日経新聞]
2014/2/2 21:05
【バンコク=高橋徹】政情混乱が長引くタイは2日、総選挙(下院選、定数500)を行った。懸念された大きな衝突はなかったが、反政府デモ隊の妨害により首都バンコクや南部県で投票の中止が相次いだ。2日の投票では結果が確定せず、中止となった選挙区で再選挙を検討するが、実施できるかは不透明だ。インラック政権は選挙管理内閣として存続するが、権限は限定的で内政や外交の停滞は必至だ。
総選挙は小選挙区375議席、比例代表区125議席を計53党が争った。しかし、反政府デモ隊は首相退陣とタクシン氏の影響力根絶を掲げ、「選挙の前に政治改革が不可欠」と主張。2日も各地で投票を妨害した。
選挙管理委員会によると全国の投票所約9万4千カ所のうち約1万カ所、375選挙区中2割弱の69選挙区で投票を完了できなかった。
バンコク北部のディンデーン区の選管事務所ではデモ隊が門扉を封鎖。投票用紙を搬出できなかった。投票を求める約100人の有権者が、身分証を振りかざして猛抗議。建設会社社長のタワチャイさん(47)は「当然の権利を行使させろ」とまくし立てた。
下院解散前に議席の3分の1を占めていた最大野党・民主党は、事前に不参加を表明。選挙が成立すれば、タクシン元首相派でインラック首相も所属する最大与党・タイ貢献党の圧勝は確実だ。
しかし、立候補受け付け段階でデモ隊の妨害を受け、28選挙区で立候補者がいない異例の状況。国会招集には議員500人のうち475人の選出が必要なため、もともと総選挙を受けた新政権の発足は不可能だった。
さらに先月26日の不在者投票も、83選挙区が投票中止に追い込まれた。このため選管は、再選挙後まで2日の開票結果を公表しない方針だ。
政府と選管は今月23日に再び不在者投票を行い、投票が成立しなかった選挙区の再選挙も検討する。時間がかかっても国会招集要件を満たす議員を選出し、新政権発足にこぎ着けたい考えだ。
だが、デモ隊は選挙を妨害する姿勢を崩さない。タイ憲法は総選挙の投票を「全国で同日に実施」と規定。反政府派などは憲法裁判所に今回の選挙無効を訴える可能性が高い。憲法裁が「無効」と判断すれば、総選挙の手続きを初めからやり直すことになる。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM0200V_S4A200C1FF8000/?dg=1
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