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支持率下落で孤立を深める朴大統領(AP)
朴槿恵大統領、父母への愛憎と先鋭化する「反日」外交 自伝を読み解く
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140128/frn1401281811003-n1.htm
2014.01.28 夕刊フジ
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領(61)がピンチだ。国鉄民営化問題や国家情報院による大統領選介入問題、さらには経済無策が直撃し、支持率が急落。昨年末には退陣を要求する大規模な反政府デモも起きた。もはや「反日」外交にすがるしか道がない朴氏。半生をつづった自伝をひもとくと、その政治手法のルーツが見えてくる。独裁体制を敷いた父・朴正煕元大統領への愛憎と頑迷な性格。孤立を深める女性トップはどこで道を誤ったのか。
青瓦台(韓国大統領府)に不穏な空気が漂っている。
「朴槿恵政権退陣」
今月5日、朴政権が進める国鉄民営化に反対する市民1500人がソウル広場に集まり、こう記したプラカードを掲げ、気炎を上げた。
昨年末には、同じ会場で10万人規模のストライキ決起大会が行われ、約1万人のデモ隊が「政府糾弾大会を継続しよう」とシュプレヒコールを挙げ、警官隊と激突した。
「朴氏をめぐっては、国家情報院が前回の大統領選に不正介入したとされる問題がくすぶっている。昨年末には、捜査に当たる検察が朴政権から圧力を受けた疑惑も浮上。大みそかに、この件に抗議して40歳の男性が焼身自殺をはかるなど日に日に政権批判が高まっている」(韓国のメディア関係者)
大統領就任時に選挙公約として掲げた経済格差の是正も果たせず、民心が離れる朴政権。国内の不満をそらす狙いもあってか、「反日」外交を先鋭化させるが、そのヒステリックな反応に焦りの色がにじむ。
「韓国史上初の女性大統領」として華々しく発足したものの、なぜ1年足らずで政権がガタガタになったのか。
朴氏の自伝『絶望は私を鍛え、希望は私を動かす 朴槿恵自叙伝』(晩聲社)を繰るとそのヒントが垣間見える。
「2007年に韓国で出て、すぐにベストセラーになった。大統領候補として取り沙汰され始めた12年には日本語版を出版。朴元大統領の娘として青瓦台で過ごした幼少時代、政界入りしてからの活動などをつぶさにつづっている」(出版社担当者)
285ページの自伝は、ハンナラ党代表を務めていた06年、遊説中に暴漢に襲われた場面で始まる。
22歳で母親を、5年後には父親の朴元大統領を暗殺によって失い、その過去を《普通は経験しない苦痛をたくさん経験した》と振り返る。
自身の信条を《いやがられても信念を守る》と記し、ことあるごとに手帳にメモを取ることから、周囲に「手帳姫」と名付けられたという。
《「恐怖の手帳」は正しいと信じる価値を守るための「所信の手帳」、「原則の手帳」である》ともつづっている。
生真面目だが、融通が利かない気質。それが批判の的にもなった。
韓国の日刊紙「ハンギョレ」は昨年3月、「朴槿恵の手帳人事が生んだ“デスノート惨事”」と題した記事で、朴氏の側近が相次ぎ辞任したことについて、「政界では『朴大統領が人事に関して几帳面に記録したという〈手帳〉が〈デスノート〉(生死を分けるリスト)に転落した』という苦々しい評価まで出ている」と揶揄した。
厳しすぎるこの生真面目さは《母の影響がとても大きい。(中略)特に母は私の偶像だった》と母譲りのものだと語る。
一方、父親とは対照的で、特に政治手法ははっきりと異なる。
「朴元大統領は、日韓基本条約を結ぶなど親日派で知られた。その娘の朴氏はバリバリの反日。就任当初は日韓関係改善を期待する向きもあったが、完全に裏切られた」(外交関係者)
背景には親子の複雑な関係があるという。
朝鮮半島情勢に詳しい『コリア・レポート』編集長の辺真一氏は「自伝では触れられていないが、朴元大統領と夫人との仲は良くなかった。女性絡みの醜聞が流れ、夫人の暗殺時には『大統領が自分でやらせた自作自演ではないか』という話も流れた。一方、夫人は名家の出で『影の大統領』とも呼ばれるほど聡明な人だった。朴槿恵氏の気位の高さも母親譲りで、父親に対して愛憎半ばする気持ちがあったはずだ」と指摘する。
死後、猛烈なバッシングにさらされる朴元大統領をみて、《墓の中にいる父に対する人身攻撃は度を超えていた》と述懐。父親の悲惨な末路に接した経験が、極端な「反日」に向かわせる遠因になった可能性がある。
「同じ轍を踏みたくないという思いもあるのだろう。『親日』のレッテルを貼られて支持を失うことを極端に恐れている。韓国にも『雌鳥鳴くと国滅びる』ということわざがあり、女性が政治に関わることに根強い偏見がある。『反日』の態度を貫くことが自己防衛の手段になっているのではないか」(辺氏)
とはいえ、このまま対立を続けては日韓関係は改善しない。自伝で《韓国も(中略)相手の立場で考えてみないといけません。(中略)友の信頼を得ようとするなら相手の立場に立って理解しなければならない》と外交対話の重要性も説いている朴氏。
すでにこの言葉を忘れてしまったか。
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