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ヴォーゲル教授「米国は安倍首相より中韓に失望」[朝鮮日報]
エズラ・ヴォーゲル教授インタビュー
中国で73万部売れた『トウ小平評伝』の著者、エズラ・ヴォーゲル教授が来韓
保守派の反発を鎮め、大胆な開放政策…経済発展につながると権威も強固に
トウ小平氏の20年が「強い中国」をつくった
同書韓国語版の翻訳・出版に合わせて訪韓したヴォーゲル名誉教授は21日、記者懇談会の席で「2000年にハーバード大学を退任したとき、米国人に東アジアを理解させる意味ある作業に取り組むと決心した。『中国はいかにして大国へとのし上がったか』というテーマでアプローチし、その核心は1978年から始まったトウ小平氏の開放政策だった」と語った。
ヴォーゲル名誉教授は10年かけて西洋と中国・日本の文献を研究し、トウ小平氏の2人の子どもを含む約100人の中国人にインタビューして同書を執筆した。ただ、トウ小平氏が経済面で挙げた業績に集中するあまり、人権へのアプローチがない点は惜しい。
また中国本土で発売された翻訳本は、検閲で10%近く修正されるという目にも遭った。天安門事件で失脚した趙紫陽・元共産党総書記が自宅軟禁される際に涙を流したという記述や、トウ小平氏が旧ソ連の指導者ゴルバチョフ書記長との夕食中、天安門広場を占拠した大学生に対する恐怖のためか、箸で取った団子を落としてしまったという記述などが削除された。ヴォーゲル名誉教授は「妥協が必要だったが、どの本よりも天安門事件について詳細に書いたと自負している」と語った。
韓国ではまだ翻訳されていないが、ヴォーゲル名誉教授は2011年に『朴正煕(パク・チョンヒ)の時代:韓国の転換』(原題:『The Park Chung Hee Era: The Transformation of South Korea』という本も出版した。記者会見の後、あらためて朴正煕(パク・チョンヒ)時代について評価を求めると、ヴォーゲル名誉教授はこのように答えた。「私が1965年に初めて訪韓したとき、韓国の知識人の友人たちは朴正煕大統領のことを恐れていた。『自由がない』と嘆いてもいた。しかし朴正煕大統領の歴史的役割も評価されるべきだ。朴正煕大統領は賢く、経済発展のため何をすべきか分かっていた。民主主義の抑圧、独裁などへの批判はあるものの、朴正煕大統領のリーダーシップが韓国経済に及ぼした影響を認識すべきだ」
またヴォーゲル名誉教授は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党第1書記がナンバー2の張成沢(チャン・ソンテク)氏を処刑したことについて「金正恩第1書記が安定的に権力を維持できるかどうか、まだ分からない。叔父の張成沢氏を取り除いたということは、北朝鮮の権力層内部に解決困難な衝突があることの証し」と分析した。
さらに、日本でベストセラーになった『ジャパン・アズ・ナンバーワン』の著者でもあるヴォーゲル名誉教授は、安倍首相の靖国神社参拝について「米国も失望したが、実際には(中国の)習近平主席が率いる中国、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の韓国が日本との対話のドアを閉ざしたことの方に一層失望している」「日本は軍事大国化の野望を抱いていない。韓国や中国が『日本が極右化している』と言い立てるので、日本は一層内向きになっている」と語った。
朴敦圭(パク・トンギュ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/01/26/2014012600184.html
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