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北朝鮮・平壌の地下鉄駅ホームで、張成沢前国防副委員長の処刑を伝える新聞を読もうと掲示板に群がる通勤者ら=2013年12月13日(AP)
北朝鮮の暴走「AV事件」…流通させた住民80人など、機関銃で「処刑」
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140113/frn1401131121001-n1.htm
2014.01.13 夕刊フジ
【大阪から世界を読む】
北朝鮮でアダルトビデオ(AV)を制作したり、販売するなどしたとして、金正恩第1書記の元彼女ら十数人が2013年8月に公開銃殺刑に処せられたが、この問題は朝鮮労働党幹部が処刑されるまでに発展、同10月下旬に地方の幹部ら8人が銃殺刑に処されたという。これに関連し、韓流ドラマや猥褻(わいせつ)な映像を流通させた住民約80人が機関銃で処刑されている。住民らに恐怖を植え付ける手法とみられるが、AVをめぐっても北朝鮮の“暴走”は続いている。(塩山敏之)
■不法映像所持なら厳重処罰
北朝鮮情報を扱う韓国のニュースサイト「デイリーNK」によると、8人は内閣燃油局長、南浦(直轄)市・順天市人民保安署長などの幹部。韓国のテレビ番組や女性の裸体が登場するCDを見たことが発覚したとして、平壌の金日成政治大学で銃殺されたという。
「不法映像物が収録されたCDが出てきた場合、厳重な処罰を適用する」
北朝鮮当局は猥褻な映像物の視聴に対し、処罰を下すとのこんな布告文を各地域に伝えたとされる。
韓流ドラマなどを所持していると「労働教化刑を適用する」とあるといい、女性の裸が登場するような映像を視聴した場合も厳重処罰となるとの内容があるとされる。
■不気味な取り締まり組織「国家保衛27局」
住民の不法な映像物の視聴を取り締まるために検閲グループ「109常務」という組織がつくられたとされる。
ところが、この「109常務」の取り締まりの効果が思うほど得られなかったようで、携帯電話の電波探知などの訓練を受けてきた技術者の「国家保衛部27局」が中心的な活動をしているという。
保衛部27局は、突然、住民らの住宅を訪れ、CDやUSBメモリーを調べ、不法映像物を捜査しているといい、少しでも疑いがあると即刻逮捕する。各地でUSBメモリーが発見され銃殺されたという話が広まり、住民らの間では恐怖の雰囲気が高まっているとされる。
デイリーNKがこの情報を伝えたのは10月下旬。ちょうど前国防副委員長の張成沢氏失脚につながった直属の部下2人が処刑されたころだ。その後、韓国メディアは張氏の話題で持ちきりになったが、韓流ドラマやアダルトビデオの北朝鮮内での流通はまだまだ続いているようだ。
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