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記事入力 : 2013/12/24 11:17
外交安保関連省庁、対北政策に見解の違い［朝鮮日報］
国家情報院長「2015年の統一可能」VS統一部長官「気概だけでは駄目」
南院長「北朝鮮政権の変化を積極的に促す」
柳長官「下手にかき回したら逆効果」
軍出身者は対北積極論、外交官出身者は中立
張成沢（チャン・ソンテク）元国防副委員長の処刑後、北朝鮮情勢に不安が増す中、韓国政府内では「金正恩（キム・ジョンウン）政権」をどのように扱うべきかをめぐり、見解の違いが出ている。
南在俊（ナム・ジェジュン）国家情報院長ら「積極論」主張派は、この機会に北朝鮮政権の変化を積極的に促し、統一をできる限り早めようという考えだ。一方、柳吉在（リュ・ギルジェ）統一部（省に相当、以下同じ）長官らは、北朝鮮の変化を性急に促せばかえって韓半島（朝鮮半島）情勢に不安を膨らませる可能性がある、として「慎重論」に近いとみられている。
国家情報院は21日夕、院長公館で南院長主宰による幹部忘年会を開催した。ある出席者は「祖国統一達成を決意する場だった。国の保安に関することなので詳しくは言えないが、祖国統一のための『具体的プラン』も話し合った。2015年には『自由大韓民国体制』で祖国が統一されているだろう」と述べた。
南院長は同日、幹部らに「わが祖国を自由民主主義体制で統一するため、皆一緒に死のう。一点も迷いもなく皆一緒に死のう」と悲壮な覚悟を語ったという。参加者は「この体が死ぬことにより国が生きるなら、ああ、露のように喜んで死のう」という独立軍軍歌「襄陽歌」を合唱したとのことだ。
これについて政府関係者は「外交・安保関連会議でも、南院長はおおむね北朝鮮に対し積極的な関与を主張する方だ」と話す。
南院長は金正恩政権が張成沢氏事件などでさらに弱体化する可能性があり、この機会を利用して北朝鮮をさらに揺さぶる必要があると考えている。一方、柳吉在長官は北朝鮮を下手にかき回したらかえって逆効果になるかもしれないため慎重を期すべきだと考えているという。
柳長官は側近らに「南院長は本当に気概がある。だが、南北関係は気概だけではうまくいかない。慎重を期すべきだ」とよく口にするという。政府関係者は「柳長官は先日の外交安保政策調整会議でも同様の趣旨の発言をしたと聞いている」と語った。
外交安保政策調整会議は、金章洙（キム・ジャンス）大統領府国家安保室長が主宰し、南院長と柳長官のほか、金寛鎮（キム・グァンジン）国防部長官、尹炳世（ユン・ビョンセ）外交部長官、朱鉄基（チュ・チョルギ）外交安保首席秘書官らが出席する。
このうち軍出身の金章洙室長と南院長、金寛鎮長官らは対北朝鮮「積極論」に近く、柳長官は「慎重論」、尹長官は慎重論に近い中立、朱首席秘書官は中立的な立場だといわれている。対北政策の決定過程で「積極論」が影響力を発揮するしかない構造だということだ。
南院長と柳長官は今月3日、「張成沢氏失脚の可能性が濃厚」と発表した時も足並みが乱れた。国家情報院は当初、統一部を通じてこれを発表しようとしたが、柳長官は「統一部が発表することになれば具体的な内容をきちんと説明できない」という理由で拒否した。結局、国家情報院は国会情報委員会にこれを報告し、国家情報院名義の報道資料を通じて発表した。
南院長は6日、国会情報委員会に出席し「張成沢氏関連情報の発表が一部スムーズでなかった」と話した。
かつて大統領府対外戦略企画官を務めた金泰孝（キム・テヒョ）成均館大学教授は「統一部は北朝鮮政策で正式な窓口の役割を、国家情報院は非公式な役割を担うため、双方の立場に違いがあるのは仕方ない。具体的な方法論は違うかもしれないが、大きな枠組みで北朝鮮の事態急変に備え統一に向け準備するという点では志を同じくしなければならない」と話している。
黄大振（ファン・デジン）記者
朝鮮日報／朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/12/24/2013122401311.html
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