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中韓FTAのマイナス影響 心配し過ぎなくてよい
2013年12月19日16:03
商務部(商務省)は18日に定例記者会見を行い、今年1-11月の商務運営状況を紹介した。中国と韓国の自由貿易協定(FTA)交渉が韓国の農業従事者の激しい反発を呼んだとの報道について、沈丹陽報道官は次のようにコメントした。両国の産業界は中韓FTAのマイナス影響を過度に心配する必要はまったくない。中韓自由貿易圏の建設は両国の産業にとって全体としてプラスであり、短期的には対応のためのプロセスが必要になるかもしれないが、長期的にみれば互恵・相互利益になることは確実だ。中国新聞網が伝えた。
ある報道によると、中韓FTA交渉は韓国の農業従事者の激しい反発を引き起こした。中国の農産物が関税ゼロで韓国市場に入るようになれば、韓国の農産品の価格上の優位性が失われることへの懸念が背景にある。沈報道官は、両国の産業は中韓FTAによるマイナス影響を過度に心配する必要はまったくないといい、次のような理由を挙げた。
第一に、中韓FTA交渉が始まる前に、両国の関連機関が長期にわたる研究を行い、自由貿易圏の建設は両国の産業にとって全体としてプラスであり、短期的には対応のための一定のプロセスが必要になるかもしれないが、長期的にみれば互恵・相互利益になることは確実だと結論づけた。
第二に、自由貿易圏建設の目的はいつも、両国の特定の産業を破壊することにあるのではなく、産業の合理的な保護を相互に認め合うことにある。実際、中韓双方が自由貿易圏交渉を展開する理由は、また交渉が比較的順調に進んでいる理由は、自由貿易圏の枠組内で両国の産業が全体として飛躍的かつ安定した発展を遂げると双方が信じ合っているからだ。
第三に、韓国の農産品には独特の優位点があり、中国の農産品では代替できないものが多い。韓国と米国のFTAが発効した後、韓国は米国から大量の牛肉を輸入するようになったが、韓国産牛肉は高価格を維持し、このことがブランドと品質のイメージを高めた。ここから消費市場における差異性によって競争の影響が完全に補完できるとわかる。それだけではなく、次のような情況もある。中国市場では韓国の加工食品がますます増加し、種類も増えており、中韓FTAが成立して自由貿易圏が建設されれば、韓国が中国から農産品を輸入し、加工食品にして中国に再輸出するという流れが促進されることになる。このようにして貿易が増加することは両国どちらにとってもプラスだ。
このほか、1-11月のタイからの対中投資は4億8200万ドルに上り、前年同期比466.04%増加した。同じ時期に中国の対ロシア投資は同685%増加した。沈報道官によると、このような非常に速い増加ペースが出現した場合、その原因は重要プロジェクトの実施や金額の大きいプロジェクトの実施にあることが多い。翌年になってからプロジェクトの影響が反映されることもある。タイとロシアはこのような情況だ。今、中国では対外投資熱が高まり、増加率が急上昇している。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年12月19日
http://j.people.com.cn/94476/8490189.html
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