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<年末特集>揺れる北東アジア情勢 試される韓国外交
2013/12/19 10:00
【ソウル聯合ニュース】朝鮮半島をめぐる外交・安保情勢はいつになく雲行きが怪しくなっている。朝鮮半島周辺で次々に起こる事態は来年の厳しい状況を予告しており、韓国も外交力の真価を問われそうだ。
朝鮮半島情勢の不安要素として、張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長の処刑で今後の予測が難しくなってきた北朝鮮状況、米国と中国の東アジア覇権争い、日本の右傾化傾向が挙げられる。
◇北朝鮮の今後は
張氏の処刑で「恐怖政治」の始まりを告げた北朝鮮は、朝鮮半島情勢の不安定性を高める第一の要因に挙げられる。
内部の緊張感が高まっていることから、北朝鮮は核実験や長距離ロケット発射、韓国海軍哨戒艦撃沈や韓国・延坪島砲撃のような局地挑発のカードを切ることで外部に注意を向けさせる可能性が指摘される。あるいは北朝鮮内部で何らかの突発状況が発生することもあり得る。国際社会が北朝鮮の一挙手一投足に神経をとがらせるのもそのためだ。北朝鮮の不安定な状況により、北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議の再開に向けた関係国の動きはさらに遅れかねない。
韓国政府筋は「どの国でも国内的に重要な政治的事件が起きれば、まずは内部の取りまとめに注力するため、積極的な対外活動に乗り出すケースはまれ」と話す。
◇防空権問題で米中の板挟みになる可能性も
中国が防空識別圏設定を発表し、北東アジアにおける米中の覇権争いが表面化し始めた。韓国の外交でも大きな課題となる。
外交安保関係の専門家は北東アジア情勢の最大の懸念として中国の行動を挙げながら、「国際規範を無視した中国の大国主義的、一方的な行動が情勢の不安定性を強めかねない」と指摘した。
2期目のオバマ米政権は外交の重心をアジア太平洋地域に移すリバランス(再均衡)を打ち出している。韓国が米中の覇権争いへの対応を誤れば板挟みになるという懸念がある。
韓国国立外交院の専門家は、来年イランをめぐる核交渉が本軌道に乗った後、米国が中国への圧力を強める可能性があると話す。防空識別圏問題は米中の覇権争いの前哨戦であり、対立様相が今後強まるとの見方を示している。
◇日本との関係改善も鍵に
来年の北東アジア情勢では日本も主要な変数の一つだ。日本と中国との間には尖閣問題がある。日本社会全般に右傾化の動きが見られる中、日本の集団的自衛権行使の追求は日中関係だけでなく北東アジア全体の緊張感を高める。集団的自衛権をめぐり韓米間に微妙な食い違いが生じる可能性がある。
民間シンクタンク、世宗研究所の洪鉉翼(ホン・ヒョンイク)首席研究委員は「米国は日本の集団的自衛権の追求だけでなく韓日間の軍事的協力も望んでいるが、韓国政府は独島と歴史問題に対する日本の態度が変わらない限り、懸念せざるを得ない」と指摘した。
こうした状況でこそ韓国が主導的に外交的な足場を確保しなければならない。そのために南北関係改善が必須との分析もある。洪首席研究委員は「南北関係が改善することで、朝鮮半島も韓米対中朝という新たな冷戦的対決構図ができるのを防ぐことができる」と助言した。
南北関係の改善により北朝鮮問題に対する韓国の影響力が増せば、北東アジアでも韓国の外交力拡大につながる。不安定な北東アジア情勢への対応、特に北朝鮮問題で協力するため、韓日関係を改善した上で韓日米協調を強化すべきとの意見も上がっている。
mgk1202@yna.co.kr
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2013/12/18/0200000000AJP20131218001100882.HTML
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