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朴大統領(左)はテロリストの銅像設置を、中国の習近平国家主席に求めている(共同)
【新・悪韓論】悪罵の大国・韓国 テロリストをあがめながらテロ扇動に憤激の矛盾
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20131219/frn1312190731001-n1.htm
2013.12.19 夕刊フジ
韓国は「悪罵(あくば=激しく罵る)の大国」だ。政治家が語る悪罵もすさまじい。“政敵の死”を呪(いの)るような発言も出る。
ある野党政治家は、他人のツイッターから「来年の夢は李明博(イ・ミョンバク=前大統領)の急死」という言葉を拾いリツイートした。他人のツイートから拾うあたり、いかにも姑息だ。
今年の夏には、野党・民主党スポークスマンが「朴槿恵(パク・クネ)大統領は日本の安倍晋三首相と同じく“鬼胎”だ」と述べた。
鬼胎とは「生まれてきてはならなかった存在」といった意味だ。「あまりにもひどい」といった世論が盛り上がると、スポークスマンは辞任し、民主党は「言い過ぎ」を大統領には謝罪した。が、わが国の首相に対しては「遺憾の意」の表明すらないままだ。
そして、今度は民主党最高委員(複数おり、日本の自民党でいえば『顧問』のような存在)が
「朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領は中央情報部という武器で公安統治をしたが、自身がつくった武器に暗殺されるという悲劇的な結果は予想できなかっただろう。朴槿恵大統領は朴正煕元大統領の教訓を他山の石とすべきだ。国家情報院という武器による新公安統治で朴正煕元大統領と同じ轍を踏む可能性もある」と述べた(朝鮮日報2013年12月9日)。
念のため、国家情報院とは韓国中央情報部(KCIA)を引き継ぐ組織だ。新公安統治とは、韓国左派の用語で、公安検事出身者が大統領府秘書室長などの要職を占め、国家情報院の組織力を動員して「従北左翼」「過激労組」の取り締まりを強めている状況をいう。
素直に読めば、「こんな国内統治をしていると、朴槿恵大統領も父親のように暗殺されるぞ」と言っているのだから、悪罵というより恫喝だ。
最高委員の発言には、すぐに大統領府の広報首席秘書官が反撃した。「中央日報」(13年12月10日)によると、こうだ。
「言葉による殺人であり、綱紀びん乱で民主主義に対する挑戦だ」
「朴槿恵大統領に対する危害を扇動・助長する恐ろしいテロだ」
これが、テロリスト安重根(アン・ジュングン)や、民間人まで殺傷した爆弾テロ犯の尹奉吉(ユン・ボンギル)を、現に英雄としてあがめ奉っている国の大統領府秘書官の言葉なのだろうか。
秘書官は「朴大統領は母親と父親を凶弾で失い、自身もまたテロにあって命を失うところだった。いくら嫌いだとしても、このような形で心に大釘を打ち込むようなことはやめなければならない」と続け、涙まで流したという。
そんな悲劇の主が、伊藤博文公暗殺の現場に、テロリスト安重根の銅像を建ててほしいと、中国首脳におねだりした。ディス・イズ・コリアだ。
■室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。主な著書に「韓国人の経済学」(ダイヤモンド社)、「日韓がタブーにする半島の歴史」(新潮新書)、「悪韓論」(同)などがある。
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