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張成沢氏の処刑は、2回も失脚を経験し必要も成功の見込みもないクーデタや政策的に近い経済政策の対立とも無関係で、金正恩第1書記の夫人が結婚前に属していたとされる「銀河水管弦楽団」であったと思われる“性的乱行”の後始末に関わるものだと考えている。
張成沢氏が蓄財に走ったり贅沢三昧に耽っていたとしても、キム一族(ある意味で張成沢氏も一族)も同類であり、度を超えていない限り粛清の原因とはならないだろう。
また、女性とのみだらな関係も、キム一族の男も似たようなものであり、キム一族の“女”に手を出すようなことがない限りお咎めはないだろう。
「銀河水管弦楽団」であり集団処刑の原因になったとされる“性的乱行”も、ことさら珍しいものではないと言える。
喜び組でもわかるように、若くてきれいな女性を数多く集めている組織が支配層の管理下にあれば、そのようなことが起きるのは当然だとも言える。
しかし、その“性的乱行”に現金正恩第1書記夫人も無関係ではなかったとなれば話は変わってくる。
「銀河水管弦楽団」は張成沢氏が深く関わった組織と言われ、李雪主夫人を入団させたのも、金正恩氏に引き合わせたのも張成沢氏だと言われている。
金正恩氏が遊び半分で付き合っているうちに李雪主さんに惚れてしまったのか、はじめから結婚を前提にまじめな付き合いを始めたのかはわからないが、今年発覚したと思われる“性的乱行”に関わっていたことは知らなかったと思われる。
どうでもいい話だが、“性的乱行”問題は、李雪主さんも映っている映像が流出したことが発端ではないかと思っている。
その映像に張成沢氏も映っていたかどうかはわからないが、撮影ないし編集(保存)に張成沢氏が関わっていた可能性は高いと思っている。
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[ニューズウィーク日本版12・24 P.15]
血の粛清後に待つ2つのシナリオ
金正恩の「後見人」張成沢の処刑は権力闘争の結果か、金体制の強さの表れか
突然の粛清に衝撃が走った。北朝鮮は先週、金正恩第1書記の叔父(叔母の夫)で後見人とされてきた張成沢・国防委員会副委員長(当時)をすべての役職から解任したと発表。4日後の特別軍事裁判で、国家転覆を企てたとして死刑判決が下り、直ちに処刑が行われた。
張は金体制の古参幹部の1人だった。11年12月に前最高指導者の金正日が死亡すると、キングメーカーとして3男の正恩を後継者に就け、体制を切り盛りしてきたといわれている。
張の処刑を受けてさまざまな臆測や未確認情報が飛び交っているが、北朝鮮では実際に何が起きているのか。専門家の問では大きく分けて2つの説がある。
1つは、張の粛清は体制内の権力闘争が表面化したものだという説。もう1つは、冷血な独裁者が側近を抹殺するという、歴史上しばしば見られたパターンが繰り返されたにすぎないという説。若い「王」が権力を固めるために、年長の重臣を排除した、というわけだ。
指導部内に亀裂はあるか
第1の説によれば、この先、北朝鮮は大混乱に陥り、場合によっては現体制が崩壊する可能性もある。
張の粛清以前にも軍幹部の失脚が相次いでいたとみられ、北朝鮮の体制内で大きな変化が起きていることがうかがえる。張の粛清は高官たちに恐怖と不満を抱かせ、ことによると金正恩を標的にしたクーデターにつながる可能性も排除できない。実際、北朝鮮の国営メディアは、張が正恩に対してクーデターを画策していたと報じている(張を抹殺するための口実にすぎない可能性もあるが)。
体制内で権力闘争が起きているとすれば、それは張率いるグループと保守的な軍部の間のイデオロギー闘争だろうと、北朝鮮関連の情報を伝えるウェブサイト「ニュー・フォーカス・インターナショナル」は記している。もし指導部内に亀裂があるとすれば、北朝鮮の未来はますます不透明になるだろう。
一方、第2の説によれば、北朝鮮の体制は極めて安定している。金一族はこれまで3代にわたり、旧ソ連の崩壊や深刻な飢饉など数々の試練を生き延びてきた。今回の騒動も乗り切る可能性が高いという。
この説を主張する論者によれば、北朝鮮指導部はスターリン主義派と経済改革派に分裂し始めたわけではなく、誰もが体制の存続を最優先に考えている。体制崩壊を避けるために、現実主義的な経済政策を推し進める幹部が現れたにすぎない、というわけだ。
この見方が正しければ、張の粛清は内部抗争の結果というより、正恩の冷酷さと気まぐれの表れと考えられる。「年長の後見腰に口やかましく据図されるのを好む君主はrいない」と、国民大学(ソウル) のアンドレイ・ランコフ教授(北朝鮮問題) は言う。「この先、さらに多くの年長の幹部が失脚するだろう」
いずれの見方が正しいにせよ、核兵器を擁する「ならず者国家」の今後を案じる国際社会にとって見通しは明るくない。
ジェフリー・ケイン
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