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株式日記と経済展望
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「金正恩氏は周囲の軍関係者から(張成沢氏の追放を)強要されたはずだ。
これは間違いない」「現在、北朝鮮内部で金正恩氏の立場は非常に不安定だ。」
2013年12月13日 金曜日
◆北序列2位失脚:「正恩氏は軍に押されて張成沢氏を粛清」 12月12日 朝鮮日報
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/12/12/2013121200736.html?ent_rank_news
駐朝ドイツ大使が指摘
「張氏の失脚で正恩氏の影響力は小さくなる可能性」
「北朝鮮指導部の分裂は今後も続く」
北朝鮮駐在ドイツ大使のトーマス・シェーファー氏は10日(現地時間)、ドイツのベルリンで開催された独韓協会主催の講演で「北朝鮮の張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長が粛清されたが、これによって金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の影響力が拡大することはない。むしろ小さくなるのではないか」との見方を示した。
張成沢氏の失脚についてシェーファー氏は「金正恩氏の権力を強化するためと考えるのは間違い」とした上で「多くの北朝鮮専門家による主張とは異なり、(張成沢氏の失脚は)権力争いで金正恩氏が守勢にあることを意味している」とも主張した。シェーファー氏は2007年から10年まで駐北朝鮮大使を務め、今年6月から再び同大使を務めている。シェーファー氏は張成沢氏の失脚が公表される直前の先月、休暇を取って平壌からドイツに帰国している。
シェーファー氏は「金正恩氏は周囲の軍関係者から(張成沢氏の追放を)強要されたはずだ。これは間違いない」とした上で「現在、北朝鮮内部で金正恩氏の立場は非常に不安定だ。権力層はもちろん、一般の住民たちも金正恩氏に失望し『金正日(キム・ジョンイル)の忠実な息子』程度にしか考えていない」と指摘した。さらに「金正恩氏は権力に対する意志が強いだろうか? 金正恩氏は自らの権力基盤を強化したいと考えているのかさえ疑わしい。私はそう思っている」とも述べた。
シェーファー氏は「現在、北朝鮮指導部は力が非常に弱くなっているため、今後も分裂は続くだろう」「経済開発などによる周辺国との関係改善は難しいはずだ」などとも指摘した。シェーファー氏はさらに「北朝鮮が核開発を諦め、改革・開放に進む可能性は小さい。今後も核開発を放棄せず、開発を成功させた上で(核兵器の)輸出をしたいとも考えているはずだ」との見方も示した。
シェーファー氏は北朝鮮の一人独裁体制について「事実上、金正日総書記の政権末期から弱体化していた」と述べた上で「一般的に金総書記は偉大な独裁者だったと考えられているが、実は金総書記が単独で決められることなどなかった。金総書記の政策が強硬路線と穏健路線の間で揺らいでいた理由は、内部で政策論争や権力争いがあったためで、金総書記はこれら異なる路線の双方に配慮せざるを得なかったからだ」と説明した。
シェーファー氏は「金総書記が死去する前の2008年夏ごろから、金総書記を中心に団結していた権力層が瓦解し始め、強硬派の声が大きくなった」との見方を示した。シェーファー氏はさらに「金剛山観光は金総書記の『作品』だったが、金剛山での韓国人観光客銃撃事件について北朝鮮が韓国に謝罪しなかったのは、権力が弱体化しつつあった金総書記に配慮しない強硬派の意向が働いていたからだ」とも述べた。
シェーファー氏は「3年ぶりに(平壌に)行くと、新しいビルなどができ建物は2倍以上になっていた。また自動車や飲食店も増えていたし、外国為替取引も活発化していた」とする一方「平壌以外の地域は3年過ぎても何も変わっていなかった」と指摘し「金総書記と同じく、金正恩氏も権力層の機嫌を取るために巨額の資金を投入しているようだ」との見方を示した。
(私のコメント)
北朝鮮NO2の張氏が処刑されましたが、北朝鮮内部で何が起きているのだろうか? 金正恩が権力を引き継いでまだ間もないから金正恩が権力を掌握して、側近を処分したというのは早すぎる気がする。張氏がクーデターを企てたというのも信じられませんが、金正恩の側近を排除して行くことで、金正恩を孤立させて失脚させる前段階かもしれない。
まだ二十代の若造が北朝鮮の権力を掌握するのは考えられない事であり、実権を握る軍部が金正恩を唆して側近たちを排除していると考えるのが妥当だ。張氏は中国とのつながりが深く張氏を処刑すれば中国との関係が悪化してパイプ役がいなくなる。中国では今回の張氏処刑をどのように見ているのだろうか。
中国としては長男の金正男を後継に据えたいところだったのでしょうが、張氏も金正男との接点があり、それに対して金正恩が先制を打ったという事なのだろうか? それよりも軍が動いて側近の帳氏を処分したと見るべきであり、今後は軍が主導権をもって北朝鮮が動いていくのだろう。いずれにしても金正恩は飾りに過ぎない。
◆北朝鮮・張成沢氏失脚の真相 早稲田大学・重村教授に聞く 12月10日 THE PAGE
http://thepage.jp/detail/20131210-00000011-wordleaf
―――張成沢氏の失脚をどうみるか?
今回の事件は、軍が張成沢一派に対し起こしたミニ・クーデタだ。金正恩グループの一角が崩れ、北朝鮮の内政が不安定化する。張成沢は以前から「スパイ容疑」を疑われていた。軍は今回、張成沢が韓国側に情報を漏らしている証拠をつかんだ。また、張成沢は金正恩体制成立後、軍の利権を奪いすぎた。これが軍の反発を招き、「不正腐敗」の罪状も加わった。
―――「不正腐敗」とは?
北朝鮮はいま経済制裁を受けている。財政的にはかなり厳しい。北朝鮮の利権は基本的にすべて軍が握る。これでは軍にカネを全てもっていかれ、民間経済が回らない。金正恩政権は軍が握っていた利権を切り離し、党や政府に分配するとした。しかし、実際には張成沢が利権を着服していた。
―――失脚した張成沢氏とは?
張成沢は金日成の一人娘・金敬姫の夫として政界に進出。2011年の後継者問題で金正恩を推薦し、金正恩体制では政権の立役者として権勢を振るった。妻・金敬姫とは結婚数年後から現在まで別居状態。「平壌の三大遊び人」と呼ばれ、評判は悪かった。張成沢はあくまで妻・金敬姫の威光で輝く存在だ。権力は盤石ではなかった。
―――「北朝鮮のNo.2」ともいわれていた
実際にはそれほどの権力は持っていなかった。北朝鮮の権力構造で最も権力を持つのが労働党組織指導部だ。組織指導部の第一副部長は三人おり、それぞれ軍、党、政府の代表者から構成される。張成沢はこの役職を切望していたが、就任できなかった。
―――張成沢氏は「改革解放勢力」ともいわれる
平壌には改革派も非改革派もいない。改革開放をしたら現体制が潰れるのはみんな知っている。張成沢はもともと中国のスパイともいわれていた。それが「改革開放勢力」といわれる理由だ。しかし、張成沢も内務軍という警察組織を持っていたため、疑惑が表立って追求されることはなかった。
―――軍が張成沢失脚計画を進めだしたきっかけは?
北朝鮮の柳敬(ユ・ギョン)保衛部第一副部長は2011年に、張成沢と韓国情報機関のつながりを裏付ける証拠を入手した。張成沢は2000年から、韓国の情報機関と関係を持っていた。張成沢は、柳敬がこの問題を金正日に報告する前に手を打ち、逆に柳敬を「スパイ罪」で処刑した。この事件以来、軍は張成沢に復讐するタイミングを伺っていた。
―――崔竜海(チェ・ヨンへ)総政治局長が張成沢を裏切ったとの声もある。
張成沢と崔竜海との不仲はいまにはじまったことではない。映像でもほとんど喋っていない。責任を押し付ける張成沢に対し、崔竜海は反感をもっていた。
―――北朝鮮が今回、張成沢の粛清現場をテレビで公開した理由は?
北朝鮮の国民は今回の騒動に際し、金正恩の権力低下を疑った。金正恩は張成沢失脚の現場をテレビで公開することで、国民に自分の権力を示した。
―――今後の北朝鮮はどうなるか。
張成沢勢力の排除がおこなわれる。党と政府をたばねていた張成沢が失脚し、軍の力が強くなる。金正恩は軍の傀儡になる。軍が利権を取り戻し、経済政策の資金がなくなる。現在、実質的に軍を握ってるのは、呉克烈(オ・グッリョル)国防副委員長と金英徹(キム・ヨンチョル)偵察総局長。この二人に近い人材がポストを得る。
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