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アフガニスタンで石打ち処刑や手足の切断、むち打ちの刑など最も残虐な刑罰をもりこんだ刑法の改正が検討されている。政府は、国家の残虐刑の復活を認めるこの法案を断固として拒否するべきである。
石打ち処刑や手足の切断、むち打ちの刑は拷問であり、国際人権諸条約で厳しく禁じられている。アフガニスタンもこれら国際基準に従う義務がある。
これらの残虐な刑罰は、例えば合意の上での性行為や自由な宗教への信仰に適用されることもあり、そもそも刑罰の対象であってはならない行為である。
10年以上前、アフガニスタンはこのような残虐な刑罰をタリバン政権追放とともに廃止した。これは同国における人権改革への第一歩ともいえる象徴的な出来事であった。
同国がこのような刑罰の復活を検討していることさえ許されないことだ。これは同国の市民に対する冒とくであり、10年以上もかけて得てきた人権改革の成果を後退させるものである。
法務省および関連の閣僚委員会は、現行の刑法に少なくとも26の修正条項を提案している。
その中には、タリバン政権時代認められていた残虐な刑罰がもりこまれている。既婚の男女による婚姻外性交渉(不貞行為)には石打ちによる公開処刑、未婚の成人による性交渉(不貞行為)には100回以上のむち打ちの刑、強盗・窃盗には手足の切断の刑が適用されるとしている。
国際法は残酷かつ非人道的で人の尊厳を損なう、あらゆる刑罰を禁じている。アムネスティは、その中でも究極的に残虐な刑罰である死刑に、いかなる状況と手段でも、例外なく反対する。
アムネスティは、以下のことをアフガニスタン議会に要請する。
石打ち処刑、手足の切断、むち打ち刑を含む刑法改正案を一蹴すること。
死刑廃止を目的とした、公式な死刑執行を停止する措置を直ちに講じること。
合意の上での性行為や自由な信仰といった行為を刑罰の対象からはずすこと。
アムネスティ国際ニュース
2013年11月26日
http://www.amnesty.or.jp/news/2013/1129_4349.html
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