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韓国の国内メディアはこのところ、中国で発生した煙霧が韓国に及ぼす影響について大いに騒ぎ立てている。「中国製」という言葉は、韓国の一部メディアが自国の大気汚染に関する報道を行う際に登場する常套文句となり、韓国国内で発生した大気汚染物質について一言も触れないのが当然のことになっている。環球時報が伝えた。
25日付の韓国聯合ニュース報道によると、ソウル市役所は同日、「微小粒子状物質(PM2.5)警報前段階の注意提示」を29日よりスタートさせることを明らかにした。この前段階注意は、PM2.5濃度が基準を超過した際に出される警報のレベルより低い状況が一定時間継続した場合に、関連部門がショートメッセージの発信や電子スクリーン上での情報掲示などの方法で、市民に注意を促すというもの。ソウル市役所側は、「中国で発生した煙霧が冬の北西風に乗って移動し、ソウルの大気汚染にマイナス影響を及ぼしている」との見方を示した。
韓国「朝鮮日報」は、25日の1面トップに、「煙霧で覆われた中国泰山」「韓国の白ニョン島(ペンニョンド)」「韓国の首都ソウル」の3枚の写真を掲載し、「韓国の空を襲う中国の煙霧:泰山の煙霧がソウルに到来」と題する記事を掲載した。同記事は、「中国製」の煙霧が東へ東へと移動し、ソウルでは23日午前10時、煙霧がピークとなり、PM2.5濃度は165マイクログラム/平米という過去最悪のレベルに達したと報じている。また、25日付韓国「東亜日報」は、「中国からの煙霧の『空爆』はだんだん激しくなっている」と伝えた。韓国の気象予報によると、12月中旬の気温は、平年より低くなると予想されることから、中国で熱供給のために生じる煙霧による汚染は、韓国にも深刻な影響を及ぼす見込みという。
しかし、アナリストは、「韓国の自動車排ガスや工場・冬季暖房設備から排出される汚染物質は軒並み、PM2.5の発生源となっている。韓国のメディアがPM2.5汚染の全責任を中国に押しつけるような報道を行えば、韓国国民の誤解を深めるだけだ」と指摘した。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年11月26日
http://j.people.com.cn/94475/8466773.html
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