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記事入力 : 2013/11/17 09:15
なぜ金正恩氏は外国首脳と会わないのか
会う外国人は中国大使とロッドマン氏程度
外交政策担当者は金正日政権下と変わらず
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党第1書記が政権の座に就いてから2年の間、これといった対外活動をしなかったことについて、専門家たちは「まだ十分な準備ができていないようだ」と指摘した。外交分野では父親の故・金正日(キム・ジョンイル)総書記の政策や要員をそのまま維持している。高麗大学の南成旭(ナム・ソンウク)教授は「金正恩氏がたびたび会う外国人といえば、中国の劉洪才・駐朝大使夫妻と、米国プロバスケットボール(NBA)元選手のデニス・ロッドマン氏ぐらいだ。正恩氏が付き合いやすい人とだけ会うのは、表向きには社交的に見えるが、実際には相手を選り好みするタイプだからだ」と述べた。
北朝鮮は正恩氏が政権の座に就いてから、米国に対しては韓国系米国人ケネス・ペさん(韓国名ペ・ジュンホ)の抑留問題、日本に対しては(第2次世界大戦終戦前後に北朝鮮で死亡した)日本人の遺骨調査団の訪朝許可など、人道的な問題をめぐって当局間の対話の動きを見せているが、先行きは不透明だ。
一方、東南アジア諸国連合(ASEAN)など第3世界の国々との接触には力を入れている。今年に入ってから、ラオスやインドネシア、ベトナムなどASEAN諸国との間で代表団を行き来させるなど、13回にわたって交流した。またイランとの間でミサイルについて協力し、シリアには化学兵器の支援を行うなど、中東の反米諸国との連携を強化している。
韓国政府の関係者はこれについて「ASEAN諸国や中東諸国を『第3の後見勢力』に仕立て上げるためだろう」との見方を示した。一方で正恩氏は、外部からの視線にはデリケートな反応を示している。北朝鮮は今年8月、全ての在外公館に対し「(北朝鮮の)朝鮮半島の安全保障に関する取り組みや、核問題に関する北朝鮮の対話の意思についてアピールせよ」という内容の「対外世論管理指針」を伝えた。北朝鮮の事情に詳しい韓国政府の消息筋は「北朝鮮の在外公館は現地人の『PR担当者』を選び、宣伝に活用している」と語った。
現在、北朝鮮の外交政策は金永日(キム・ヨンイル)労働党国際部長や金成男(キム・ソンナム)同副部長が主導し、内閣の姜錫柱(カン・ソクチュ)副首相や朴宜春(パク・ウィチュン)外相が実務の責任者となっている。米国に対しては金桂冠(キム・ゲグァン)第1外務次官や、6カ国協議の代表を務める李容浩(リ・ヨンホ)外務次官が、欧州に対しては宮錫雄(クン・ソクウン)外務次官が対応に当たっている。これは金正日政権下とほとんど変わっていない。
キム・ミョンソン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/11/17/2013111700234.html
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