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朝鮮日報の鮮于鉦(ソンウ・ジョン)週末ニュース部長のコラムだそうだが、このコラムの趣旨が韓国国民のどれほど割合から支持されるのか気になる。
「文禄・慶長の役」後に日本と国交を回復する判断は、のちに清王朝となる満州族との絡みもあるが、豊臣政権が崩壊し徳川政権に移行したことが最大の理由であろう。
週末ニュース部長は、「冷静に振り返ってみると、今の韓日関係は李明博(イ・ミョンバク)前政権の遺産だということが分かる。現在の大統領がなぜこの遺産だけは清算しないのか理解に苦しむ。名分に生死が懸かっていた朝鮮でさえ、犯陵賊と和解する道を選んだ。今の韓国が当時よりもかたくなにならざるを得ない理由は何だろうか。歴史は歴史、外交は外交ではないか」とまとめている。
しかし、安倍氏の首相就任前から首相就任後数ヶ月の言動をチェックすれば、朴大統領がなぜ対日融和的な政策が採れないかは理解できるはずだ。
むろん、安倍首相が、朴正煕氏の娘として親日が疑われる立場にある朴大統領が対日強行政策を採れる条件を提供していると考えることもできる。
朴槿恵大統領が対日融和の姿勢を見せるのは、安倍首相が歴史認識について何らかのシグナルを発した後になるだろう。
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【コラム】歴史は歴史、外交は外交だ[朝鮮日報]
壬辰倭乱(文禄・慶長の役、1592−98年)が終わった直後の歴史について考えると「朝鮮はなぜ戦後7年で日本との国交を再開したのだろうか」という疑問がわいてくる。
「朝鮮王朝実録」では当時の日本を「同じ空の下で暮らすことなど考えられない敵」と表現している。国土を血の海にしただけでは飽きたらず、王陵まで掘り起こして遺体を燃やしたのだから、その憎悪たるや察するに余りある。国交再開の理由について実録の編さん者は「倭奴(日本人に対する卑称)は9代にわたり敵を討つべき相手だ。天上の歴代君主の魂が嘆き悲しんでいらっしゃるではないか」と憤った。
日本の国書を頻繁に偽造した対馬のたくらみに朝鮮はだまされたという。通商ができなければ餓死するしかなかった対馬では偽の国書を献上し、詐欺劇を繰り広げた。それだけではない。軽犯罪者たちを「犯陵賊(王陵を壊した犯人)」として送還する「ショー」も行っていた。
朝鮮は愚かだったのだろうか。実録には「国書は偽物のようだ」という朝鮮第14代王・宣祖の言葉が記録されている。すると、臣下たちは「本物であれ偽物であれ放っておくだけです」と答えたという。犯人が偽物だということが分かったときも騒ぎ立てなかった。王は「真犯人でなくても、対馬の倭人(日本人の卑称)で敵でない者がいるだろうか」と語った。当時の朝鮮は愚かなのではなく、無力だったのだ。
だまされてやるべきか、否か。王は臣下に尋ねた。「敵と和解するくらいならいっそのこと神を殺せ(=神を殺すことがあり得ないように、敵と和解することは絶対あり得ない)」と言っても不思議はないが、実際は違った。領議政(現在の首相)の柳永慶(ユ・ヨンギョン)は「脅されて許すよりも、先にうまく策を立てた方が良い」と言い、右議政の沈喜寿(シム・ヒス)は「通好は国民のための策」と主張した。王は日本との修交を決意し「過去の王は(日本の)過ちに目をつぶり、我慢し、許すことで手足を縛り付け、私たちに乱暴なことができないようにするだけだった」と語った。
朝鮮はなぜだまされてやる道を選んだのだろうか。実録は満州の横暴を懸念する王のもう一つの嘆きを「兆候がひどい。1万人余りの兵力で攻めるなら気勢に対処できないだろうから、非常に憂慮すべきことではないだろうか」と記録している。
朝鮮は南北に敵を作ることが許されなかった。だから「同じ空の下で暮らすことなど考えられない敵」に、12回にもわたり毎回400−500人の使節団を送った。典楽(宮中音楽)隊・若者・馬上才(馬芸)師…。最近の言葉で言えばオーケストラ・アイドル・サーカスとでも言うべき「韓流使節団」だった。次に王位に就いた第15代王・光海君の北方実利外交も、宣祖が治世を終える直前、汚辱に耐えて築いた南方の平和があって初めて可能なことだった。戦争の惨禍を身をもって知る王だったからこそ、国民の安危を優先させることができたのだろう。
もちろん、朝鮮の弱さを学ぼうと言っているのではない。日本の非道さに屈服するほど今の韓国が劣っている訳でもない。しかし、力があるからと言って積年の恨みをむやみに近隣外交に介入させてはならないだろう。400年前も今も大国がぶつかり合う韓半島(朝鮮半島)をめぐる環境は変わらない。だからこそ、「交隣(外交)」は今も韓半島安保戦略の生命線なのだ。永久に共に過ごさなければならない隣人だから、嫌でも日本との意思疎通を図らなければならない。
冷静に振り返ってみると、今の韓日関係は李明博(イ・ミョンバク)前政権の遺産だということが分かる。現在の大統領がなぜこの遺産だけは清算しないのか理解に苦しむ。名分に生死が懸かっていた朝鮮でさえ、犯陵賊と和解する道を選んだ。今の韓国が当時よりもかたくなにならざるを得ない理由は何だろうか。歴史は歴史、外交は外交ではないか。
鮮于鉦(ソンウ・ジョン)週末ニュース部長
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/11/03/2013110300193.html?ent_rank_news
- 朴槿恵大統領、安倍首相との会談は「しない方がまし」 あっしら 2013/11/07 16:45:23
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