01. 2013年10月25日 03:43:57
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JBpress>海外>アジア [アジア] プア〜な韓国人たち、ただいま急増中 何事にも熱心すぎる国民性が借金を拡大再生産 2013年10月25日(Fri) アン・ヨンヒ 先日、久しぶりに会った後輩が憂鬱な顔で、「私はカントン(Can)レンタルに住んでます」という。果たして「カントンレンタル」とは何だろう。 聞いてみると、自分が今借りているアパートの持ち主が、銀行の抵当にアパートを入れていて、自分が引っ越したくても保証金を返してくれないという。 不動産バブルが弾け「ハウスプア」が続々誕生 「カントンレンタル」の「カントン」は缶のことで、持ち主が無一文なので、保証金を返してもらえないことを言うのだそうだ。 銀行に自分のアパートを抵当として入れるのは勝手だが、その設定金額が以前の不動産景気の良い時のものなので、アパートの値段が下落した今では、保証金も返せないほどだという。 まさに、大家さんが「ハウスプア」になり、そのしわ寄せを筆者の後輩が被っているのである。 「ハウスプア」とは、韓国の新造語で家を買うときに銀行からの借り入れが多すぎて、毎月の借入金の返済支払いに困ってしまう人たちのことを指す。 不動産バブルの時は、アパートは投資または投機の対象であった。アパートを抵当に入れて銀行からお金を借りて買えば、数年後にアパートの値段が上がるので、それを売ってもっと広いアパートに引っ越すことができた。 しかし、5年ほど前から不動産バブルが弾け、そうなると無理して買ったアパートの借入金の返済支払いで首が回らなくなる人たちが増えた。これをメディアでは、「ハウスプア」と言う。 10月22日、韓国消費者院の発表によると、韓国人の1人当たりの結婚平均費用は5198万ウォンだという。これは、韓国の結婚当事者1000人を対象に調査したもので、住宅関連費用を除いたものである。 男性は平均5414万ウォン、女性は4784万ウォンだという。新婚世帯当たりの住宅購入費用は、2億7200万ウォンで、保証金を預けて借りる場合は1億5400万ウォンだった。こうした結婚費用の負担や住宅関連費用の負担がまたプアになるきっかけとなる。 今年から始まった朴槿恵(パク・クネ)政権は、まっさきに不動産を活気づける対策を出しているが、まだまだ回復の兆しは見えない。 その代わり、不動産レンタル市場の相場は売値に近いほど急上昇してきた。そこで、アパートを持っていない人たちは保証金作りにあえぐようになり、「レンタルプア」と呼ばれるようになる。 子供をつくってしまって「ベイビープア」 アパートを借りる人たちは伝統的に「チョンセ」という方式の保証金制度を取ってきた。「チョンセ」はアパートの売値の半分ほどの値段の保証金を出せば、2年間レンタル料を出さずにアパートを使える権利を持つ。 大家は保証金を2年間運用することで利益を上げ、借り手が出ていくときは、保証金をすべて返すことになる。 つまり、韓国では保証金さえあれば、2年間無利子で大家に貸し付け、自分が出ていく際に保証金をそっくりそのまま返してもらえるということだ。 だが、アパートの売値が下がり、金利も下がると、大家たちは保証金だけでは損をするので、他の国のように保証金プラス月々のレンタル料を要求し始めた。最近の不動産業界の不景気によりアパートにおいてのレンタル制度が変わってきたのだ。 それ以外にも、世界的な金融危機後に、韓国ではいろいろなプア(Poor)が新造語として生まれている。 先ほどの「ハウスプア」「レンタルプア」に加え、「ベイビープア」「エデュプア」「ワーキングプア」「ラグジュアリープア」「シルバープア」と、最近韓国のメディアには「Poor(プア)」という言葉が氾濫している。 「ベイビープア」は、結婚した夫婦が子供を生むことで、子供の養育費の負担で貧しくなることを指し、「エデュプア」は、教育熱心な韓国において公的な教育費用プラス私的な教育費用を捻出するあまり銀行などからお金を借りる人たちを指す。 昨年8月、現代経済研究院によると、教育費に充てるために借金をする教育層つまりエデュプアは2011年末までで305万人いるという。 子供の教育費を支出する総世帯の13%に当たる82万4000世帯であった。 昨年の他のアンケート調査においても、小学生の子供のいる世帯の保護者たちにアンケート調査をした結果、57%の人たちが「自分はエデュプア」と回答したという。銀行だけならまだしも、第2金融である消費者金融にもお金を借りているというショッキングな結果もあった。 大学の学費より高い幼稚園 さらに、韓国では「英語幼稚園」と言われる幼稚園が流行しており、入園費が大学の授業料より高い場合もある。 「英語幼稚園」とは園児の教育をすべて英語で行う特殊な幼稚園であるが、ソウルの場合年に約1500万ウォン(約140万円)かかると言われている。 園児たちはまだ韓国語もおぼろげなので、英語はうまくなるが韓国語はできないので、英語幼稚園の時間が終わると韓国語を学ばせる塾へ通わせるという。 塾といえば、幼稚園から始まり大学受験で終わるかと思えばそうでもない。最近の不景気により就職活動に向けての塾がある。 サムスン向けとか、現代グループ向けだとか、または就職試験だけではなく面接のための塾だとか、とにかく韓国では塾なしで教育はあり得ない有様である。 そうやって、就職しても今度は「ワーキングプア」が待っている。 大学授業料に充てるために国や銀行から借りていた学資金を返したり、または就職はしたものの非正規職で雇用が安定していなかったりすると、また借金生活が始まる。 こうしてみると、韓国は「プア全盛時代」に見える。そのウラにあるのは、教育熱心であるということだ。結婚して、子供を生んで、その子供にちゃんと教育を受けさせるために費やすコストが異常に高い。 現在、韓国の家計の負債が1000兆ウォンと言われる。プアたちの共通点はまさに借金だ。しかし、激しくなる格差社会の中で教育だけが格差社会からの出口だと信じてやってきた人たちも、そろそろそういう時代が終わっているのに気づかなければならない。 借金が新たな借金を生むというスパイラルから早く抜け出すためには、収入に見合った支出という冷静な目で教育を見つめ直すべきなのかもしれない。
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