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株式日記と経済展望
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最近、中国の高位層の人々に会った韓国のある国会議員は、韓国が中国の
「日本たたき」に積極的に参加してほしいという要請を受けたという。
2013年10月19日 土曜日
◆「日本たたき」韓中それぞれの計算 10月17日 中央日報
http://japanese.joins.com/article/231/177231.html?servcode=100§code=140&cloc=jp|article|ranking_news
数年前、中国国務院傘下の韓半島研究センターの李敦球主任は筆者に次のような質問を投げた。「もし韓国と日本が戦争をしたら米国はどちらの肩を持ちそうか?」。彼は当時訪中した米議会議員にもこの質問を投げたという。すると「米国はどちら側にも入らない」という答弁を聞いたという。
この頃揺らいでいる韓日関係は米国の悩みの種だ。東アジア地域で最も重要な2つの同盟同士が互いに背を向けていると、米国としては中国を抑制するために編成しておいた「地方区管理」がうまくいかなくなっているということだ。言葉では「どちら側にも入らない」と言ったが事実、米国は水面下で急速に動いている。今までは日本に向けて先に譲歩することを注文しているという。
興味深いのは日本側の反応だ。最近日本を訪問し、政府高位層に幅広く会った米国のある要人は「韓日関係を改善しろと言うと日本の関係者たちが非常に嫌がる」と伝えた。むしろ日本側では「韓国が非常にごう慢だ。韓国が未成熟な外交を繰り広げている」と不平を言うということだ。より一層興味深いことは、日本が対中関係改善には積極的だという点だ。この要人は「日本は対中関係を改善すれば韓国は自ずとついてくると見ている」と話した。こういう日本の心理の仕組みをどのように理解すべきだろうか。隣国である韓中双方から除け者扱いを受けている中で、あえて韓国を無視しようと努めている様子だ。
朴槿恵(パク・クネ)政権になって韓中が「蜜月関係」に入り込む中、韓日関係の冷たさが一層浮き彫りになっている。日本からきた安保関連の学者が米国側とのセミナーの席で「韓国はもう完全に中国側に背を向けた」として韓米間のすき間を広げようとしているとの話も聞こえる。本来、米国と韓国を離そうと努力してきた国は中国だったのに、その役割を米国の同盟国である日本が手伝っているということだ。泣きっ面に蜂で、米国外交が一部では韓中の蜜月関係を不安視する向きもある。
このすべての流れは、国際秩序の勢力移転過程で展開されている。その中心には「中国の台頭」がある。これまでの「こちら側」と「相手側」が再構成される過程で起こる混乱は、それ自体で米国に挑戦する新進勢力には戦略的に得だが、米国には不利だ。米中の間に挟まれた韓国としては相当なリスクだ。そのリスクをヘッジング(hedging・分散)するために韓国側から出したのが「中堅国家戦略」だ。そうすると、韓中蜜月についても韓国が主導する「中堅国家戦略」の大きな絵に中国が呼応していると解釈する。最近中国が見せていた対北朝鮮強硬策をその証拠に提示する。だが、むしろ中国が展開している世界秩序再編の戦略に韓国が巻き込まれているという反対の解釈も十分に可能だ。
先出の李敦球主任は「韓日の間で米国は結局、日本を選ぶだろう」と主張した。それと共に「米中の間で、韓国の戦略的選択は米国ではなく中国」だといった。この最後の言葉が、彼が本来伝えたかったメッセージだったのだ。最近、中国の高位層の人々に会った韓国のある国会議員は、韓国が中国の「日本たたき」に積極的に参加してほしいという要請を受けたという。この頃、韓米・韓中・韓日関係が微妙だ。韓国は米中の間はもちろん、今は日中の間でもヘッジングをしなければいけないかもしれない。韓国戦略家たちの、とてつもない知恵が必要な時だ。
(私のコメント)
韓国の中央日報の記事を紹介しますが、韓国の新聞記者たちの戦略的な見方が甘いのに驚きます。おそらく韓国では歴史問題を日本に突きつければアメリカは韓国に味方してくれると見ていたのでしょうが、中国の中国国務院傘下の韓半島研究センターの李敦球主任が言っているように「韓日の間で米国は結局、日本を選ぶだろう」と見ている。
韓国人と中国人とを比べれば、中国人の方が大局的に冷静な見方ができる。それに対して韓国の新聞記者は非常に感情的であり、韓国の味方をしてくれなければ中国に付くといった事を書いていますが、中国から見れば飛んで火にいる夏の虫だ。パククネが韓国と中国との蜜月関係を築いていますが、ここで日中が関係を改善したら韓国ははしごを外されたことになる。
米中日との間で韓国は孤立して味方がいなくなり北朝鮮に対抗しなければならない。だから韓国は100%アメリカの意向に従わなければなりませんが、中国にすり寄ればアメリカの不信を買って韓国は孤立する。アメリカは金大中や盧武鉉時代に韓国を半分見捨てて、指揮権の韓国委譲に同意した。
韓国人は韓国を過大に評価して、アジアのバランサーとと自負していましたが、アメリカから見れば朝鮮半島の戦略的価値は無くなってきており、地政学的に守れない韓国を放棄して一歩後退しようとしている。中国は2000年来朝鮮半島を支配してきましたが、韓国ではその事を教えていない。
韓国が近代国家に生まれ変われたのは日本とアメリカのおかげなのですが、そのような歴史的事実を認めようとはしないから、韓国はアジアのバランサーなどと誇大妄想な見方をしてしまう。アメリカは韓国に踏み絵を突き付けましたが、韓国はルビコンの川を渡ってしまったようだ。それはアメリカのMDに参加するかどうかですが韓国は断ったようだ。
◆韓国国防相「米MD参加せず」 独自型を明言 10月16日 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131016/kor13101622020003-n1.htm
韓国の金寛鎮国防相は16日、記者団に対し「米国のミサイル防衛(MD)システムには参加しない」と述べ、独自の韓国型ミサイル防衛(KAMD)の構築を進める方針をあらためて明言した。米MDの主力、高性能の地上発射型「高高度防衛ミサイル(THAAD)」や海上配備型迎撃ミサイルSM3の導入も「考慮していない」と述べた。
今月初めに韓国を訪問したヘーゲル米国防長官が会見で「(米韓のMDは)相互運用性が必要」と表明。その後、韓国メディアで、韓国軍がSM3などの導入を検討しているとの報道が相次いだことを受け、国防相が臆測を打ち消した。
金氏は、米MDへの参加は「天文学的な金額が必要で、国民の理解が得られない」と指摘。韓国防衛は、低い高度で迎撃する地対空誘導弾パトリオット(PAC2)の改良などで対応するとした。(共同)
(私のコメント)
これはアメリカの防衛計画に対して韓国は強力を断った事になり、たとえば北朝鮮からグアムに向かって発射されたミサイルに韓国からMDで撃ち落とす事には協力できないという事だ。中国からアメリカ本土に向かって発射されたミサイルも韓国から迎撃できないという事はアメリカとの防衛協力体制に大きなひびが入ったという事だ。おそらく中国から韓国は脅されているのだろう。
日本はイージス艦などを増強して中国との対決姿勢を鮮明にしていますが、日本の集団的自衛権も認めなければMDは機能しない。韓国と中国は集団的自衛権に反対していますが、韓国は自から墓穴を掘っているとしか見えない。韓国に戦略家がいないのは歴史がいびつな教育をしているからであり、冷徹なバランスオブパワーが分からない。
コメント欄には「自主防衛」と「単独防衛」の区別が分からない人がいるようですが、アメリカのデフォルトの危機に直面して世界戦略の再編が不可避になっていますが、MDひとつとってもアメリカ単独ではどうにもならない。飛んでくる大陸間弾道弾を打ち落とすには世界に監視体制を築かなければならない。そして何段構えにもMD迎撃網を築いて撃ち落とす。韓国はそれを断ったのだ。
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