http://www.asyura2.com/12/asia14/msg/471.html
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米国と中国のどちらの味方なのか――。ついに米国が韓国を問い質した。
踏み絵に使ったのはミサイル防衛(MD)だった。ルビコンを渡る韓国。
2013年10月11日 金曜日
◆ついに米国も韓国に踏み絵を突きつけた「ミサイル防衛で中国に味方するのか」 10月10日 鈴置高史
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20131006/254231/?P=1
無理筋の再延期要請
9月30日、韓国の国防関係者に衝撃が走った。米国のヘーゲル国防長官がソウルに向かう専用機の中で「韓国軍が持たねばならぬ力量」について聞かれ、以下のように答えたからだ。
・MDがとても大きな部分を占めることははっきりしている(聯合ニュース9月30日配信「ヘーゲル『韓米は戦時作戦統制権で結論を出す状況にない』」)。
米国は10年も前から韓国に対し、日本と同様に米国のMDに参加せよ、と求めてきた。中国はこれを対中包囲網造りの一環と見なし、韓国に参加するなと圧力をかけた。韓国はそれに屈し、米国の要求から逃げ回ってきた。
ヘーゲル発言は昔ながらの要求だ。だが、時期が微妙だった。今回の訪韓は戦時の作戦統制権の返還を論議するのが主な目的の1つだ。
韓国は相当に無理筋の「返還時期の再延期」を求めている。このため、それと引き換えに米主導のMD参加を呑まされるのではないか、と韓国は怯えたのだ。
「ただ乗りの韓国」
ヘーゲル長官を助けるために、ワシントンポスト紙も韓国に向け威嚇射撃をしてきた――ように韓国人には思えた。「韓国軍の作戦統制権の返還は論議中」(9月29日付)という記事には、韓国への不信感を表明する、以下のようなくだりがあるからだ。
・韓国政府は今夏から、作戦統制権の無期限延期に向け世論造りに乗り出した。一方、米政府はいかなる変更にも合意していない。米政府の中には、自分自身の防衛に責任を持とうとしない韓国への失望が広がっている(注1)。
韓国各紙もこの記事に注目し引用した。朝鮮日報は「米国は交渉の中で韓国を『ただ乗り』と非難している」とも書いた(10月2日付「韓米同盟60年『5大難題』」)。
豊かになったのに依然として防衛を米国に頼り切る韓国。しかも最近は中国の顔色を見て、米国の求める防衛力の強化、例えばMD参加にはそっぽを向く――。予算不足に悩み、軍事費の大幅削減に直面する米国防関係者の怒りだ。(中略)
米国は日本、豪州、韓国などを従えて軍事的に中国包囲網を構築中だ。ただ、韓国だけはそれに参加するかは不明である。韓国は北朝鮮の脅威は米国に防がせる一方、恐ろしい巨大な隣国である中国とは敵対しないよう立ち回っているからだ。
もちろん、米国は韓国の虫のよさに怒っている。韓国はその怒りから逃れるために「反日」を使う。日韓軍事協定を結べと米国に言われた際は「日本は歴史を反省していないから結べない」と逃げた。
「慰安婦」は使えないMD
1日にヘーゲル長官の表敬を受けた時もそうだった。朴槿恵大統領は、米日韓3国軍事協力体制の構築を持ちかけたヘーゲル長官に対し、それを断るのに「慰安婦の苦しみ」を使った。
ただMDは、直接は日本と関係がないため「歴史」や「慰安婦」を言い訳に使うことができない。米国がそこまで考えたかは分からないが、結果的にはMDを突破口に「米国か、中国か」の踏み絵を韓国に突きつけたことになる。
米中の間で板挟みになった韓国。今回は何とか「踏み絵」を9カ月間は先延ばしにできた。しかし、朴槿恵大統領の強烈な反日パフォーマンスが、韓国の必死の綱渡りを揺らすかもしれない。
ヘーゲル長官との会談で朴槿恵大統領が述べた「慰安婦」など一連の反日発言を、青瓦台(大統領府)が米側との調整なしに公開したからだ(注3)。
(注3)米国政府はヘーゲル発言部分のみ発表している。こちらで読める(英文)。
米国への挑戦
反・朴槿恵色の濃いキョンヒャン新聞。1日付「米国防相との会談内容を一般公開し欠礼」によると、青瓦台関係者は「米側との調整はない。(内容が)とてもいいと考えて公開した」と語っている。
青瓦台は「厳しい対日批判を米国の前でも繰り広げた」と国民に広報すれば、支持が増すと計算したのだろう。
しかし、米国にしてみれば「同盟国を守るための極めて重要な提案を、その同盟国から真正面から拒否された」うえ、それを相談もなく世界に向け発表されたことを意味する。キョンヒャン新聞の言う米国への「欠礼」どころか「挑戦」と受け止めるのが普通だ。
この大統領の下で韓国は、予想外に早くルビコン河を渡るのかもしれない。
(私のコメント)
韓国政府は、歴史カードで反日を理由にアメリカの理解を得られると目論んでいたのでしょうが、アメリカ政府は韓国の「従中離米」の外交政策を見抜いている。韓国自身はアメリカの支援なしには成り立たない国なのですが、その韓国政府自身がアメリカを裏切ろうとしている。韓国は北朝鮮からの脅威に対してアメリカよりも中国の方が頼りになると見たからだろう。
韓国は、朝鮮戦争でもアメリカに助けてもらったにもかかわらずアメリカを裏切って中国に付こうとしていますが、アメリカ衰退論が背景にあると思われる。アメリカがアジアから撤退して行くのなら、今のうちに中国のご機嫌を取っておいた方がいいというのだろう。その理由の一つが中国と連帯して反日政策を取る事であり、中国への忠誠を示すことにつながる。
アメリカ政府も最近になってようやく韓国が反日に走る理由が分かって来たようですが、中国政府も日韓を分断すれば韓国は袋のネズミとなって中国に従わざるを得なくなると読んでいる。パククネ政権はひたすら袋のネズミになる道を選択しているようですが、韓国のマスコミの中にもパククネ政権の「従中離米」の外交政策に不安を持ち始めた記事が多く見るようになりました。
◆米日同盟強化、選択迫られる韓国 10月5日 朝鮮日報
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/10/05/2013100500962_2.html
■米中関係悪化、北朝鮮核問題で協調に悪影響
今回の米日共同声明で米中関係が悪化する可能性が高まれば、韓国の外交には大きな負担となり得る。北朝鮮問題に対処するための韓米中の3者協力が影響を受けることになり、韓国にとっては不利な状況だ。誠信女子大のキム・ヨルス教授は「最悪のシナリオは日本と中国が尖閣諸島をめぐり、現在の対立状態から紛争状態にエスカレートすることだ。その場合、韓国は米日か、中国かという選択を迫られる可能性がある」と述べた。
■韓国の対応シナリオ
米日軍事同盟が韓米軍事同盟より優先扱いされる状況を韓国政府が非常局面と認識し、米国との関係をさらに緊密化することで、韓国の立場を貫くべきだとする提言が相次いでいる。
韓東大のパク・ウォンゴン教授は「米日同盟が強化される流れから、韓国が排除されないように、韓国も『韓半島の範囲内では主導的な役割を果たす』というメッセージを米国に発するべきだ。そのために韓国軍の戦力構造再編など改革も速やかに終える必要がある」との意見だ。
水面下の対話ルートも断たれたように見える韓日関係を速やかに修復すべきだとの意見も少なくない。世宗研究所の陳昌洙(チン・チャンス)日本センター長は「日本の集団的自衛権行使が現実となる状況で、韓国も自衛隊の作戦範囲などに意見を述べるべきだ。歴史問題には原則に基づき対応するが、安全保障問題には柔軟な姿勢で日本と協議する必要がある」と主張した。
(私のコメント)
冷戦の真っ最中なら、北朝鮮は中国とロシア双方から援助をもらって来たように、韓国もアメリカや日本からの援助で高度経済成長を実現させてきた。しかし冷戦体制が崩壊すれば北朝鮮はロシアや中国から援助をもらえなくなり、大量の餓死者まで出すようになった。つまり中国にとっては北朝鮮は緩衝地帯に過ぎず生かさず殺さずで扱われている。韓国も同じであり、共産主義の防波堤としての役割がなくなり在韓米軍も徐々に減らしてきた。
アメリカの韓国への援助も日本に押し付けられるようになり、97年の金融危機でも日本のが外貨スワップ協定で救われた。にもかかわらず韓国は反日外交をますます強めて首脳会談もままならなくなってきている。中国が韓国に手を伸ばしてきていろいろな圧力をかけるようになり日韓の離反工作が効いているようだ。
韓国の中国への接近はアメリカの不信を招くことになり、アメリカ政府からはアメリカを取るか中国を取るかの二者択一を迫られることになる。韓国人は中国への従属への抵抗も少ないようですが、李氏朝鮮時代の中国の厳しい支配の歴史を韓国人は教えられていない。韓流ドラマの華麗なる王朝絵巻は100%創作であり、豊かなのは王族だけで国民は貧しい生活を強いられてきた。
韓国が貧しい国から脱するきっかけは、日清戦争以降の中国支配からの離脱してからであり、インフラも整備され教育制度も整えられて、戦後のアメリカや日本からの資本や技術援助で先進国家の仲間入りをしようとしている。しかし中国支配を再び受けるようになれば李氏朝鮮時代にさかのぼって、韓国は北朝鮮並みになるのではないだろうか? 李氏朝鮮時代の様子はイザベラ・バードの朝鮮旅行記で知ることができる。
◆李氏朝鮮時代の一般庶民は乞食同然の生活をしていたって本当?
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1211061087
私は北京を見るまではソウルを地球上でもっとも不潔な都市、また紹興[中国浙江省北部の県]の悪臭に出会うまではもっとも悪臭のひどい都市と考えていた!大都市、首都にしてはそのみすぼらしさは名状できない程ひどいものである。礼儀作法のために、二階家の建造が禁じられている。その結果、二十五万人と見積もられている人びとが「地べた」、主として迷路のような路地で暮らしている。その路地の多くは、荷を積んだ二頭の雄牛が通れないほど狭い。実にやっと人ひとりが、荷を積んだ雄牛一頭を通せる広さしか無い。さらに立ち並んでいるひどくむさくるしい家々や、その家が出す固体や液状の廃物を受け入れる緑色のぬるぬるしたどぶと、そしてその汚れた臭い縁によって一層狭められている。(1巻, 71-72頁)
それにも拘わらず、ソウルには美術の対象になるものが何も無く、古代の遺物ははなはだ少ない。公衆用の庭園も無く、行幸の稀有な一件を除けば見せものも無い。劇場も無い。ソウルは他国の都市が持っている魅力をまるで欠いている。ソウルには古い時代の廃墟も無く、図書館も無く、文学も無い。しまいには、他には見出せないほどの宗教に対する無関心から、ソウルは寺院無しの状態で放置されている。一方、未だに支配力を維持しているある種の迷信のために、ソウルには墓がないままにされている!(1巻, 106-107頁)
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