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2013/07/27(土曜) 22:08
安倍総理大臣のフィリピン訪問
ホセイニー解説員
日本の安倍総理大臣が東南アジア3カ国歴訪を続ける中で、27日土曜、フィリピンでベニグノ・アキノ大統領と会談し、防衛、通商などの諸方面における両国関係の強化について話し合いました。安倍総理は、領海における安全保障を目的に、フィリピンに更なる支援を提供すると強調する中で、これについて約束しました。安倍総理はまた、フィリピンの沿岸警備隊に日本の巡視船10隻を提供することを表明し、「日本とフィリピンの協力は、中国に対して両国の領海の安全を保障しうる」と述べました。
安倍総理はこれ以前にシンガポールとマレーシアを訪問し、これらの国の政府高官と、地域における二国間、または数カ国間の協力について協議しました。またシンガポールを訪問していたアメリカのバイデン副大統領とも会談を行いました。
安倍総理大臣のこの歴訪は、日本が正式に、マレーシア開催のTPP環太平洋パートナーシップ協定の交渉会合に参加した後で行なわれました。マレーシア、シンガポール、ブルネイ、ベトナム、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、カナダ、チリ、メキシコ、ペルーに加え、日本が12カ国目の交渉参加国として承認されています。この会合には世界第2位の経済大国である中国は参加していません。参加国は自由貿易協定に調印する下地を作り出すために、今年末までに最終的にこの協定を妥結しようとしています。
このため、多くの政治評論家は、安倍総理の東南アジア地域3カ国の訪問が、TPP交渉会合への参加の後、地域における日本の経済的な地位を強化する目的で行なわれたとしています。実際、日本の政府の関係者は、中国との領土問題をめぐる緊張により、中国で日本製品の大規模なボイコットが発生したことから、地域各国との関係を強化し、このために生じた制限を補おうとしています。
確かに日本は、この目的と同時に、地域における中国の軍事的・経済的な伸張を抑制しようと考えています。このため、日本は地域諸国が発展中の中国経済と協力を行なうプロセスを妨害するために、TPP参加に関してアメリカに都合のよい回答を示し、軍事・安全保障面で中国に対抗する新たな戦線を地域に作り出そうとしています。
安倍総理がフィリピン訪問の中で強調したように、日本は軍事面、安全保障面でフィリピンに援助を行い、尖閣諸島問題における自国の立場を強化する中で、南シナ海で中国と領土問題を抱えている地域諸国を、中国と対立させようとしています。
尖閣諸島をめぐる日中の対立に加え、中国はフィリピンなどの一部の地域諸国と南シナ海の島々の領有権をめぐり対立しています。確かに中国はこれまでに繰り返し、双方の協議がこの対立の解消策だとしてきましたが、日本はアメリカとともにこの対立を煽り、地域における両国の軍事協力の拡大を正当化する中で、中国に反対する空気を作り出し、地域で中国をけん制しようとしています。
中国に対抗する中で地域の安全保障を維持し、日本とフィリピンの戦略的な関係の構築に基づいた安倍総理の強調は、この方向性で行なわれたものであると評価できます。安倍総理の演説が中国政府の怒りを引き起こしたことは間違いないでしょう。多くの政治評論家もこのような表明は、21日に実施された参議院選挙で自民党が勝利し、安倍総理が防衛政策変更のための改憲に期待を寄せていることに注目すると、懸念されるべきものであると考えています。それは、第二次世界大戦中にアジアの人々に対して行なわれた日本の侵略行為を、再び地域の人々の心の中によみがえらせる可能性があるのです。このため、安倍総理がフィリピン入りすると同時に、同国の人権擁護団体が、フィリピン人従軍慰安婦問題をはじめとした、1941年から45年の日本占領時代の侵略行為による損害に関して、安倍総理をはじめとする日本政府の高官に対し、謝罪を要求しています。
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