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ASEAN、対中国で温度差 海洋安保巡り溝も
2013/6/29 0:15
ブルネイで29日から東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会議が始まる。南シナ海の領有権を巡る中国と関係国の対立など海洋安全保障が主要議題になるが、ASEAN内の対中姿勢には温度差もあり、溝は簡単に埋まりそうにない。
小野寺五典防衛相が日本の防衛相として8年ぶりにフィリピンを訪問。27日にマニラで行われた日比防衛相会談は比側の要請で実現。南シナ海や東シナ海で海洋進出を強める中国を念頭に、防衛協力の強化で一致した。
同日、米比両海軍は南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)周辺で合同演習を開始。同礁は昨年中比の艦船がにらみ合った場所で現在も中国の監視船が停留する。スカボロー礁だけでなく、南沙(スプラトリー)諸島のアユンギン礁沖には中国の艦船が5月から断続的に停泊。比としては日米との連携強化で対抗せざるを得ない。
一方、同じく中国と南シナ海の領有権問題を抱えるベトナムは決定的な対立は避ける構えだ。チュオン・タン・サン国家主席は19日に訪中し、習近平国家主席や李克強首相らと会談した。領土問題については「冷静さと自制心を持ち、問題を複雑にしたり拡大させたりしない」と確認し、事態の先鋭化を避けた。
両国は農業や製造業の協力強化、中越間を結ぶ道路・鉄道などインフラ建設の協力で一致。両国の貿易額を2015年までに600億ドル(約5兆9千億円)に引き上げる目標を定めた。
ASEAN外相会議やASEAN地域フォーラム(ARF)など一連の会議では、海洋安全保障も主要議題。ARFでは南シナ海での行動を法的に規定する「行動規範」の策定に向けた進捗も話し合われる見通しだ。
昨年のARFでは、フィリピンなどと、カンボジアなど中国寄りの国との溝が埋まらず共同声明の採択を断念。今年もASEANの溝が埋まらなければ行動規範策定の作業はさらに難しくなる。
(バンダルスリブガワン=佐竹実)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2803T_Y3A620C1FF1000/?nbm=DGXNASFS29037_Z20C13A6MM8000
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