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脅して揺さぶって駄々をこねて。こんな国、長くは続くまい。写真は金正恩第1書記(ロイター)
南北会談を一蹴した北朝鮮のバカさ加減 飢えより大事なメンツ
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20130614/frn1306141536004-n1.htm
2013.06.14 夕刊フジ
ソウルで12日に予定されていた韓国と北朝鮮の南北当局者会談は、北が韓国側首席代表のレベルに不満を示して見送りとなった。北朝鮮は食料が不足する季節に入り、会談を通じて韓国から援助を早く引き出したいはずなのに強気の姿勢を崩していない。何を根拠に居丈高な態度をとり続けているのだろうか。
会談では開城(ケソン)工業団地の正常化など、両国の懸案事項が協議されるはずだった。北は同工業団地から日本円で年間約90億円規模の収入を得ているだけに、早期に再開したいところ。さらに、「食料支援も主要テーマの1つだった」(韓国統一省関係者)という。
北朝鮮では米、麦よりも栽培に手間のかからないジャガイモ、トウモロコシが主食といわれている。備蓄した食料が減少し、トウモロコシが収穫されるまでの4〜9月になると、毎年のように食料不足に陥る。
国民の飢えに比べれば、会談に臨む代表者の格など小さな問題。だが、朝鮮半島情勢に詳しい現代コリア研究所の佐藤勝巳所長は「揺さぶりをかけて相手より優位に立とうとするのは朝鮮半島の文化」と指摘する。
「韓国側は柳吉在(リュ・ギルジェ)統一相と会談する相手に、朝鮮労働党統一戦線部長の金養建(キム・ヤンゴン)氏を指名してきた。主導権を握りたい北は、これが気に入らなかった」
北はこれまで、交渉のテーブルにつく韓国側の当事者を踏まえた上で、格が下の人材を出してきた。その“慣例”を破られ、韓国側に交渉相手を名指しされたのが頭にきたようだ。
「どちらの格が上だの下だの、実利を話し合う会談にはたいした問題ではない、と日本人なら思うだろう。が、形式や格式を重んじる儒教的な価値観ではごく普通のこと。北は、本音では早く援助がほしくても、とりあえず建前で意地を張っている」(佐藤氏)
北の経済、食料危機は「かなり深刻」(前出の統一省関係者)といわれている。北朝鮮は4月、モンゴルに食料支援を申し入れたが「色よい返事を引き出せなかった」(同)という。先月下旬には金正恩第1書記の特使として、崔竜海(チェ・ヨンヘ)人民軍総政治局長が中国を訪問。食料など約2億ドル(約190億円)分の援助を約束はしてもらったが、いつ実行されるのか不明のままだ。
『国防の常識』(角川学芸出版)などの著書がある元航空自衛隊員の軍事ジャーナリスト、鍛冶俊樹氏は「結局、北を援助できる国は韓国しかない。加えて、中韓は経済的な結び付きが強くなり、韓国は中国を『大きな支え』と感じている。こうした事情が、『会談するならそれなりの人物を出すように』とした、強気な韓国側の態度につながった。北は韓国ペースで進むことに抵抗している」と分析する。
援助はほしいものの、決してなめられたくない北朝鮮。飢えてもなおメンツにこだわる、理解しがたい国である。
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