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(ロシアの声)
http://japanese.ruvr.ru/2013_05_24/114191960/
日本、ミャンマーをめぐる地政学的争いで加熱
タグ: 政治, アジア・オセアニア, ミャンマー, 中国, 米国, 解説, 日本関連, 国際
ナタリヤ カショ 24.05.2013, 18:21
「日本がミャンマーをめぐる中国・米国との戦いを加熱させている」と極東研究所日本研究センターのワレーリイ・キスタノフ氏は見ている。5月24日現在、三日間の日程で、安倍晋三首相がミャンマーを訪れている。また、日本企業の代表者30人もこれに同行している。彼らはミャンマーに、地政学的目論見を込めて、新たなる経済的「杭」を打ち込もうとしている。ワレーリイ・キスタノフ氏はそうみなしている。
安倍首相の訪問は、米国がミャンマー重視を強めつつあることを背景に行われる。昨年11月、初の米国大統領によるミャンマー訪問が行われた。そして今月20日には、既にホワイトハウスをミャンマー大統領テイン・セインが訪れるまでになっている。
安倍首相は1月上旬、麻生太郎副首相の最初の外遊先として、ミャンマーを選んでいる。内閣の枢要な人物によるミャンマー訪問は、数十年におよぶ制裁明けの、日本とミャンマーの関係の「リハビリ」を象徴するものとなった。すべてのはじまりは、軍政から民政への移管である。
東京は、あたかも米国の通った道をたどり直そうとしている。いま安倍首相は、オバマ大統領のやり口に倣い、独裁制から民主制への移管に対する「ご褒美」として、日本の実業界とミャンマーとの関係を拡大させようとしているのだ。しかし、それは見かけ上のことに過ぎず、真意は他にある、とワレーリイ・キスタノフ氏は述べている。
「実際には、地政学的・経済的利益の追求ということがある。すなわち、中国の影響力への抑止力ないしカウンターウェイトとしてミャンマーを支援する、という狙いがある。日本は米国の近しい同盟国として、ワシントンが許可を出すまでは、ミャンマーとの協力について何らの手だても打たなかった。いま米国は、アジアへ軸足を移すことを明言している。これを踏まえて日本もまた、アジアにおける地位を確固たるものとしようとしている。安倍首相にとってはミャンマーの中に中国に対するカウンターウェイトを持つということばかりか、ミャンマーと中国の経済的な結合を阻むということも、非常に重要なのだ。安倍首相はアジア諸国との経済協力発展に力を入れ、それをもって国内の不況を脱するテコとしようとしている。そしてミャンマーはたしかに、展望の明るいパートナーなのだ」
さらに来週、インドのマンモハン・シン首相が東京を訪れる。安倍首相はおそらく、日本経済活性化のために、インドの実業界を引き込むことをも目論んでいるだろう。そうしてその反面にもやはり、中国包囲網の構築という東京のしたたかな狙いがあることだろう。一方の中国は、文字通り、ミャンマーからインドを「押し出そうと」している。つまり、ミャンマーの中にある歴史的なインドの影響という側面を廃絶しようとしている。安倍首相は、自身のミャンマー訪問を、ミャンマーの中のインド人たちに、「日本は中国の影響力に対するカウンターウェイトを置こうとしている」、という印象をもたらすものにしようとしている。しかし、ミャンマーにおける中国のポジションを帳消しにすることは困難である、とキスタノフ氏は考えている。
「事実上、ミャンマーは、東アジアにおける中国の経済活動の支柱のひとつなのである。ミャンマーのインフラ整備を手伝いながら、中国は、石油やガスを狙っているのだ。米国の管理下にあるマラッカ海峡越しでなく、ミャンマーの大陸部分で資源を採掘する可能性を手に入れようとしているのだ。さらに中国はミャンマーに港湾を建設している。中国が海洋大国に変るために、戦略的観点から非常に重要な施設を」
日本の大資本による強力な政治的支援がミャンマーに流入しようとしている。どうやらミャンマーは深刻な地政学的「戦場」になりつつあるようだ。莫大な利益をめぐる闘争である。巨大な天然資源、巨大な消費市場、そしてアジアの地図の中にミャンマーが占める、そのユニークな位置。
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(Japan PM Shinzo Abe in Burma for economic talks: BBC NEWS ASIA)
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-22638383
2013年5月25日最終更新04:40GMT
安倍・日本首相、経済対話のためにビルマへ
安倍氏には、数人の財界関係者が同行する予定だ
安倍晋三・日本首相は、日本の首相として1977年以来初の訪問で、ビルマにいる。
経済使節団が安倍氏に同行しており、ビルマとの経済関係強化に大きな関心を抱いている。
日本はビルマの主要な援助国であり、同国が軍事政権の統治下にあった期間も通商関係を維持していた。
複数の報道によると、安倍氏は訪問中に9億8000万ドル(6億4800万ユーロ)の開発援助を発表する予定だ。
安倍氏はまた、ビルマの野党指導者アウン・サウン・スー・チー氏とも会見する予定だと、AFP通信は報じた。両氏は先月、日本で会見している。
「私たちは日本とミャンマーの関係を一層強化するよう努力したい。[日本政府による][ミャンマーの]改革支援を通じて、両国は長い期間、安定した関係を維持していた」と、水曜日、菅義偉・日本官房長官はビルマ高官の名前を挙げ、語った。
2012年、日本の前政権はビルマが保有する370億ドル(22億9000万ユーロ)以上の債権放棄に同意し、この取り決めはビルマの現政権に歓迎された。
安倍首相は、日本企業がビルマでインフラ整備プロジェクトを獲得するために、力になりたいと強く願っていると、考えられている。
同国は、2011年に名目的な文民政権が発足してから、数々の改革を実施中だ。
数百人の政治犯が釈放され、検閲の規則も緩和された。
その結果、EUと米国はビルマに対する経済制裁の大部分を解除した。
しかし、ビルマではこの数カ月、イスラム教徒への激しい暴力行為が続いている。
先月、少なくとも40人がビルマの中央部で殺害され、一方、2012年にはラカイン州で仏教徒とイスラム教徒の間に不穏な状態が広がり、約200人が死亡し、数万人のイスラム教徒・ロヒンギャ族が強制退去させられた。
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(Japan boosts aid to Burma during PM Shinzo Abe visit: BBC NEWS ASIA)
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-22673107
2013年5月26日最終更新11:36GMT
安倍・日本首相の訪問中に、日本はビルマ援助を拡大する
安倍氏とビルマのテイン・セイン大統領は、両国の関係活発化のためにグラスを干した
日本はビルマへの新規融資を発表し、債務の残額を放棄した。これは、日本政府が経済関係の強化を求めた動きだ。
この発表は、安倍晋三・日本首相のビルマ訪問中に行われた。安倍氏はビルマでテイン・セイン大統領と会談した。
安倍氏は5億ドル(3億3000万ユーロ)の新規融資を約束し、ビルマの対日債務17億4000万ドルを放棄したと、当局者は語った。
日本はビルマの主要な援助国で、軍事政権による統治期間もビルマとの通商関係を維持していた。
記者たちの話では、両国の関係は既に活発だが、安倍氏の訪問−1977年以来初の日本首相の訪問−により、これがさらに進展する。
去年、日本政府は340億ドルの対ビルマ債権を放棄した。土曜日の発表により、未払い債務も帳消しとなったことになる。
新規融資は、インフラ整備プロジェクトと水力発電所の保守に当てられる予定だ。
土曜日、安倍首相は、日本とビルマが共同開発することになっている、港の建設予定地とビジネスパークの候補地を訪問した。
安倍氏はまた、野党リーダーのアウン・サウン・スー・チー氏にも会った。
2011年に名目的な文民政権が発足して以来、ビルマは改革プログラムを実施中だ。
数百人の政治犯が釈放され、検閲の規則も緩和された。その結果、EUと米国はビルマに対する経済制裁の大部分を解除した。
しかし、ビルマではこの数カ月、イスラム教徒への激しい暴力行為が続いている。
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(投稿者より)
最初の記事は「ロシアの声」サイト、下の2本はBBCサイトのものです。誤訳があるかも知れません。ご容赦下さい。
この話題についての公式な発表は、外務省サイトにあります。
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