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株式日記と経済展望
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最近、日本人に対し「俺の後ろには中国がいるのだぞ。韓国の言うことを聞け」
というノリの記事が韓国紙に載り始めました。「原爆は天罰」記事もその一つ。
2013年5月26日 日曜日
◆日本との関係を悪くしたい韓国、良くしたい北朝鮮 5月23日 鈴置高史
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20130521/248317/?P=1
もっとも、「離米従中」の最大の原因は韓国人の事大主義でしょう。米国の力が衰え中国が台頭する――という認識から、韓国では「一刻も早く、強大化する中国と緊密な関係を造らなければならない」という社会的な合意が出来上がっています。
「本来の姿に戻る過程」
中国に対しては米国だって一目も二目も置いているのですから、韓国の対中接近も不思議ではないのです。ただし韓国の場合、ほんの120年前まで――日清戦争で清国が負けるまで、「中国」の冊封体制下にあった。そこで専門家は、中韓関係は一昔前の宗主国と宗属国の関係に戻るのではないかと怪しみ始めたのです。
「我が国は属国だったのだから、中国の命令には逆らえないのだ」と当然のように語る韓国人が急速に増えています。韓国のメディアには中国人の「韓国は中国に世話になっているのだ。米国を離れて中国につけ」という主張が日常的に載るようになりました。
親米派として有名だった韓昇洙元首相が「日本から見れば、韓国が中国に近づいているように見えるかもしれないが、本来の姿に戻る過程といえる」(日本経済新聞2013年2月24日付)と語りました。
これを読んだ日本の韓国研究者はぎょっとしました。「本来の姿に戻る」とは、明・清と李氏朝鮮の関係――冊封体制への復帰を意味すると読めるからです。
韓国保守が五星紅旗を振る時代?
もう、言説だけではありません。2012年に中韓は自由貿易協定(FTA)交渉を始めました。しかし実は、韓国政府も世論も皆、反対でした。中国への依存度がさらに増すからです。でも、韓国政府は中国の要求を呑まざるを得なかったのです。
世界でFTAを結ぶのが大流行りです。でも、片一方が嫌だ、嫌だと言いながら――世論だけではなく、政府もです――交渉が始まったのは「中韓」が初めてではないかと思います。
荒木:これまで私は「韓国の左翼に反北はいない。韓国の保守に反米はいない」と言ってきたのですが、もう修正しなければいけませんね。韓国の保守派の集会ではよく太極旗(国旗)とともに星条旗を振って親米の情を表しますが、そのうち五星紅旗を打ち振るようになるかもしれません。
鈴置:最近は「冊封体制だって悪くなかったのだ」と日本人に語る韓国人が増えていますから、そうなっても不思議ではありません。2012年あたりから韓国の知識人は「米中の間での等距離外交」は「当たり前のこと」として語るようになっています。
荒木:あれだけ韓国の面倒を見てきた米国も韓国から中国と天秤にかけられているのですから、日本への扱いは当然かもしれません。それにしても、後でお話ししますがこのようなやり方は北朝鮮とも通じるものがあります。目先はともかく最終的に得だとは思えないのですが。
「俺の後ろには中国がいるのだぞ」
鈴置:韓国にとって、目の前の問題を乗り越えるには長期的な損得などは言っていられない、ということかと思います。まあ、そうは言っても、韓国は外交的な必要以上に露骨にやっているな、という気がします。
日本よりも中国の方が大事な国になったのは確かでしょうが、外相が国会でわざわざ「韓国にとって大事な国の順位」を公表する必要はない。まあ、国民から喝采を浴びたいという計算もあるのでしょうけど。
最近、日本人に対し「俺の後ろには中国がいるのだぞ。韓国の言うことを聞け」というノリの記事が韓国紙に載り始めました。いずれ韓国人が言い出すだろうな、と思っていましたが「ついに」という感じです。
韓国では「19世紀後半に西洋が東洋を侵略した際に、老大国の中国を頼りにし続けたから失敗した」という共通認識があります。さらにいえば「韓国に比べ劣っていた日本は、この時に上手に立ちまわって西洋文明を取り込んで急発展し、我が国を植民地化した」とも考えています。
荒木:それまでの江戸時代に、日本がテイクオフのための蓄積をしていたことは全く意識にありませんね。「日本にしてやられた」という見方しかない。
鈴置:だから「今度こそは、中国の台頭という新しい状況に日本より速く適応しよう。そうすれば日本を見返してやれる」という意識が色濃く出てきたのだと思います。(後略)
(私のコメント)
東アジアにおいて中国の台頭によって大きな地殻変動が起きようとしています。アメリカはいずれ国力の衰退によって東アジアから引き揚げて行くのでしょう。親米政党である自民党にはそれが見えていない。米軍はRMAによって防衛ラインをグアムまで引き下げていますが、日本政府は必死になってそれを引き止めようとしている。
オバマ大統領はアジア重視と言う事で外交スタンスを変えて来ていますが、中国がアメリカの言う事をなかなか聞かなくなった。韓国も台湾も中国の言いなりになって経済関係は中国無しには成り立たなくなっています。韓国も台湾も中国をバックにして日本を見下すような態度も見られるようになりました。韓台共に親米派が後退して親中派が台頭して、いわゆるドミノ現象が起きている。
日本もそうなりかけましたが、アメリカは尖閣問題で中国を挑発する事で、タカ派の安倍政権が誕生した。それに対して中国や韓国は歴史カードを日本に突きつけることで日米の分断工作が行なわれている。歴史カードを持ち出せばアメリカは中韓の味方をしなければなりません。「河野談話」「村山談話」も見直すことは「東京裁判史観」も引っくり返されかねないからです。
アメリカの対日本政策担当者は頭の痛い問題ですが、対韓国政策担当者も「離米従中」の韓国をどうすることも出来ない。これはアメリカにも責任があり韓国の哨戒艦が撃沈されても、ヨンビョン島を砲撃されてもアメリカは動かなかった。北朝鮮の核開発やミサイル開発も止めるだけの手も打てずに中国任せにしている。これでは韓国がアメリカ不信感を持つのは当然だ。
アメリカとしては韓国人を国連事務総長にしたり、世界銀行の総裁に韓国系アメリカ人を抜擢したりして対米不信感を払拭しようとしていますが、韓国の「離米従中」は変えられない。台湾も日本の尖閣やフィリピンに対して漁業問題で摩擦を起こしていますが、中国のバックがあるから強硬になっている。中国は最近では沖縄も中国のものだと言い始めていますが、第一列島線が破られようとしている。
このような中国のアメリカへの挑戦は、ますます露骨になってくるだろう。その手段の一つが韓国を使っての日本への攻撃であり、李明博大統領の竹島訪問や天皇への謝罪要求で挑発して、パククネ新大統領はアメリカ議会で日本非難演説をした。日韓が歴史問題で対立すればアメリカは韓国の味方をしてくれるという計算があるからだろう。
そのような時に、大阪の橋下市長の発言がにわかに注目を集めていますが、アメリカ政府の出方が注目される。橋下市長が連日テレビに出まくって連日持論を繰り返していますが、今日も報道2001に出ていた。印象的なのは歴代の自民党政権が、中国や韓国から歴史カードを突きつけられるたびに、謝罪と経済協力金を支払って事態を収めてきたという点だ。
賠償問題は日韓基本条約や日中友好条約などで片付いたはずなのに、教科書問題をはじめとして歴史問題が起きるたびに謝罪と協力金を支払う事や技術協力で決着が図られる事が慣例化してしまった。中国のODAも反日歴史カードが出されるたびに増額され継続されて来た。日本に対してはそれが効果的だからということが分かったからです。
韓国や中国がこのような美味しい歴史カードが解決してしまったら、有力な外交手段が無くなる。そして「河野談話」や「村山談話」が歴史事実を認めたとして通用してしまっている。日本流の解決手段の「河野談話」が外国では国会の非難決議の根拠として使われている。「村山談話」も日本の「侵略」を認めたとして政治決着されましたが、「侵略」の定義自体がどういうことなのか時代と共に変わる。
日本がアジアを侵略したのか、それともアジアを人種差別や植民地支配から開放したのか、そのことは時代と共に解釈が変わる。歴史学では当時の価値基準で判断する事と、現代の価値判断で解釈する事では、従軍慰安婦問題一つとっても違っている。当時は売春は合法であり売春業者によって若い女性が売買されていた。現在の法律を当てはめれば犯罪であり断罪される。
東京裁判でも日本が「侵略戦争」を行なったと言う理由で7人が処刑されましたが、戦争に負けたから「侵略者」となり、アメリカやソ連は勝ったから「解放者」という事になった。しかし戦後アメリカは朝鮮戦争を戦い、ベトナム戦争を戦いましたが、北朝鮮や中国や北ベトナムから見れば侵略者であり、多くの戦死者や民間の犠牲者を出した。
アメリカには固有の領土と言うものが無く、いずれも先住民メキシコやカナダから奪ってきたものだ。つまりアメリカは侵略によって成り立ってきた国家であり、イラクにいたっては大量破壊兵器を開発している事でアメリカはイラクを一方的に侵略した。しかし誰もアメリカを侵略者として裁けない。
大東亜戦争で日本軍が戦ったのは、中国を除けば、イギリス軍やりアメリカ軍やオランダ軍などの帝国主義国家同士の戦争だった。決してフィリピン軍やインドネシア軍やビルマ軍と戦って植民地支配したわけではない。いわば植民地の争奪戦であり、それまで植民地として侵略してきたイギリスやアメリカやオランダが日本を侵略国家として東京裁判で裁くこと自体がお笑い種だ。
つまり時代が変わればどちらが侵略国家であったか、冷静に見られる時が来れば大東亜戦争に対する評価も変わるかもしれない。従軍慰安婦も学術的な調査もせずに「河野談話」が作られて、やってもいないことをやったと自ら認めるような事をして、問題をこじらせている。大東亜戦争も植民地支配から開放したのにイギリスやアメリカやオランダに侵略したのでお詫びしますと「村山談話」で侵略と認めるのは、後世の日本人にとっては屈辱になるだろう。
このまま中国が軍事超大国となり、日本を「開放」する時が来るかもしれませんが、そうなれば日本国内の中国軍の軍事基地周辺には「慰安所」が作られて、日本女性が強制連行されて売春婦にさせられる時が来るかもしれない。中国から見ればアメリカの植民地支配から開放したから感謝しろとプロパガンダされるかもしれない。韓国軍も中国の手先となって日本に進駐してきて乱暴狼藉を働くかもしれない。韓国はそれを夢見ているのかもしれない。
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