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「インド外相の訪日」(IRIBラジオ日本語、外務省サイト)
http://www.asyura2.com/12/asia14/msg/280.html
投稿者 無段活用 日時 2013 年 3 月 29 日 17:49:22: 2iUYbJALJ4TtU
 

(IRIBラジオ日本語)
http://japanese.irib.ir/news/%E6%9C%AC%E6%97%A5%E3%81%AE%E3%83%88%E3%83%94%E3%83%83%E3%82%AF/item/36093-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%A8%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%81%AE%E5%8D%94%E5%8A%9B%E6%8B%A1%E5%A4%A7%E3%81%AE%E5%BC%B7%E8%AA%BF


2013/03/27(水曜) 21:53


日本とインドの協力拡大の強調


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ホセイニー解説員

インドのクルシード外務大臣による東京訪問、そして日本の岸田外務大臣との会談を受け、日本とインドは関係、協力の拡大を強調しました。

両国の外務大臣はこの会談で、経済や安全保障面での戦略的な協力を強調すると共に、二国間の政治的な協議、そしてアメリカを交えた3者協議を行うことで合意しました。日本とインドはさらに、海上合同訓練や海上の安全を保障するための協力の継続を支持しました。岸田大臣は、共同記者会見で、日本とインドは、国際的、戦略的な同盟国であるとし、インドとの関係の全面的な拡大は、日本の国益にとって非常に重要だとしました。一方のクルシード大臣も、両国の安全保障協力は非常に重要だとし、アジア・太平洋地域の協力の拡大を求めました。

政治専門家は、クルシード外務大臣の3日間に渡る日本訪問は、インドが東・東南アジアへの影響力を拡大し、アジアを重視していることの表れだとし、「このような見方から、日本は、経済的、戦略的に重要な地位にある」としています。近年、日本とインドは、特に経済分野での関係を拡大しています。両国が共同宣言に署名し、2001年に日本首相がニューデリーを訪問して関係向上を強調した後、両国の貿易額は大幅に増加しました。日本は、インドに対して数十億ドルの借款を支出すると共に、商業都市ムンバイの地下鉄建設など、様々な産業・インフラプロジェクトの実施において、積極的な協力を行ってきました。

実際、日本は、アジアの貿易相手に多様性を与え、地域で政治的な目的を推進する必要性を理解し、外国の投資家をインドへと誘導してきました。インドは中国に次いで日本の投資をひきつけている国となっています。安価で有能な労働力とGDPの12%の成長が、近年、外国の投資家のインドへの関心をひきつけてきました。それは、インドに参入しようとする日本の企業にとって、またとないチャンスとなっています。こうした中、日本とインドは、変化しつつあるアジアの状況に影響を及ぼす目的で、安全保障分野での協力拡大を求めています。地域の貿易の要衝であるマラッカ海峡やインド洋の安全確保の必要性、そして、成長する東南アジアへの影響力の拡大により、インドは、日本との安全保障協力の拡大を求めています。そのために、日本と海上合同訓練を実施することで合意しました。多くの政治評論家は、アジアに秩序を生み出すための協力が、今回の日本とインドの合意の目的のひとつだと見ています。日本とインドは、中国の潜在的な脅威に基づき、安全保障面での二国間、あるいはアメリカを交えた3カ国の協力を築こうとしています。明らかに、両国は、この戦略的な関係が、中国をけん制するものになると見ています。こうした中、多くの政治評論家は、日本との協力拡大に向けたインドの努力は、最大のライバルであるパキスタンに対抗するためのものだとしています。パキスタンは、中国との協力により、地域での立場を高めようとしています。一方、日本も、地域の軍事・安全保障上の役割を拡大するため、特に高い海軍力を有するインドとの協力をチャンスと見なし、協力の拡大を強調しているのです。


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(外務省サイト)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/page3_000028.html


第7回日・インド外相間戦略対話(概要)

平成25年3月27日


 3月26日(火曜日)、岸田外務大臣は、来日中のクルシード・インド外相と、外務省飯倉別館において第7回日インド外相間戦略対話を実施したところ、概要は以下のとおり。今回の外相間戦略対話では,前半部分で二国間関係に関し約1時間15分間意見交換を行い,その後,対インド円借款交換公文署名式及び共同記者発表を挟み,後半部分では,ワーキング・ディナー形式で約1時間,主に地域情勢に関し意見交換を行った。

(注)日インド外相間戦略対話は,2007年以降,毎年日インド交互に実施されており,昨年は4月にデリーで実施した。


1 二国間関係

(1)政治・安全保障,人的交流

(ア)岸田大臣から,シン・インド首相訪日の成功に向け引き続き準備を進めたい旨述べた上で,政治・安全保障分野で両国の対話と協力が進展していることは喜ばしく,この観点から,次官級「2+2」対話や局長級日米印三カ国協議等の政治対話を充実させたい旨述べた。また,海洋に関する対話とサイバー協議の第2回会合を本年中に開催したいとの考えを伝えた。

これに対しクルシード外相から,インド側も「2+2」対話や日米印協議,海洋に関する対話,サイバー協議を進め,日本との政治対話を一層深化させていきたい旨述べた。

(イ)日インド防衛協力・交流に関し,岸田大臣から,インド海軍と海上自衛隊の二回目の共同訓練等が実現することを期待する,また,「戦略的グローバル・パートナーシップ」に基づき,国連協議やTICADVのフォローアップとしてアフリカ政策協議を実施したい旨述べた。

これに対しクルシード外相から,日インド両国の安全保障協力が深化していることは喜ばしい,インド海軍と海上自衛隊の共同訓練については,アントニー国防相に伝えたいと述べた。

(ウ)青少年交流に関し岸田大臣から,「JENESYS2.0」を通じて今後約1200名のインド人青年を日本に招待したいと述べたのに対し,クルシード外相から,青年交流は重要であり,深く感謝する旨述べた。

(2)経済・経済協力

(ア)貨物専用鉄道建設計画,インドの高速鉄道構想,チェンナイ・バンガロール間産業回廊構想に関する協議を進捗させていくことについて両外相間で一致した。

(イ)経済協力分野では,4件の円借款に係る交換公文(E/N)(総額約2200億円)の署名が行われた。これに対しクルシード外相から,深甚な謝意が示された。

(ウ)さらに岸田大臣から,来年度の円借款案件として,ムンバイ地下鉄建設計画への総額710億円の供与の意図表明を行ったのに対し,クルシード外相から,インド側が待ち望んでいた案件であり,心から感謝すると述べた。

(エ)岸田大臣から,日本からインドへの民間投資活発化の観点から,インドにおけるビジネス環境の整備,特に金融規制緩和について一層の努力を要請したのに対し,クルシード外相から,これまでのインド側の取組について説明し,引き続き相談していきたいと述べた。

(3)民生用原子力協力

日インド両国間で話を引き続き進めていくことを確認した。


2 地域情勢等

ワーキング・ディナーでは,中国,北朝鮮,アフガニスタン,及びスリランカ等の地域情勢等について意見交換を行い,両外相は,これらの点についても日インドの「戦略的グローバル・パートナーシップ」を一層強化していくことで一致した。


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(投稿者より)

日印関係が今後さらに重要になってくると思い、注目してみました。

外相はこの他にも、安倍首相を表敬訪問し、立教大学で講演しました。講演では、近年の関係進展を踏まえて、経済援助への謝意を表明し、政治・安全保障面などでの協力や国連・G-20などでの連携の実績を強調しつつ、人的交流の更なる拡大を呼びかけました。

インドはクルシード外相の訪日中、シン首相は南ア・ダーバンで開かれたBRICSサミットに参加し、習近平・中国主席プーチン露大統領と会談しました。
 

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コメント
 
01. 2013年3月30日 22:07:23 : JjNtNbJEr2
日本とインドの関わりは深い。古くは仏教が伝来した関係だし、「天竺」として尊敬の念を持っていた。そのインドがイギリスの植民地として搾取される時代が続き、これに毅然と立ち上がったのがガンジーだ。だが、彼以上にインド独立に貢献したのが、チャンドラ・ボースだ。youtubeから貴重な動画を紹介する。

チャンドラ・ボースとインド国民軍・インド独立運動
http://www.youtube.com/watch?v=Jt5YXaFczTc

●ガンディーと共に、あるいはそれ以上のインド独立の闘士スバース・チャンドラ・ボース­(Shubosh Chondro Boshu)は、ドイツと日本からインド独立と解放のため、イギリス及び連合国と戦っ­た。そのため戦後世界は彼を半ば黙殺しているが、彼こそ枢軸国側の戦争の大義を伝えて­いる。日本の戦争は侵略ではないという既存保守の軟弱なこと。それは連合軍への媚びで­しかない。日本の戦争は、米英の世界支配に対する侵略であり、だからアジア解放の戦争­だったのだ。

ドイツからインド独立闘争をするチャンドラ・ボース
http://www.youtube.com/watch?v=IIpPsIpLomI

●ドイツでインド独立のためイギリスと戦う自由インド旅団を組織したスバース・チャンド­ラ・ボース(Shubosh Chondro Boshu)。ナチス・ドイツはイギリスの植民地支配と戦うインドやアラブなどアジア­諸国や北アルランドを支援。日本のアジア解放と同じくドイツもまた反アングロサクソン­や反ソ連の解放闘争を支援していた。チャンドラ・ボースはその後、Uボートで日本に来­て、大東亜会議に参加するが、彼こそ、枢軸国側の大義の歴史的証人でもある。

チャンドラ・ボース、Uボートでドイツから日本へ
http://www.youtube.com/watch?v=Cy3fBl1_KCA

●インド独立のため日本が戦っいるアジアへ行きたいという意志に賛同したヒトラーの快諾­を得、スバース・チャンドラ・ボース(Shubosh Chondro Boshu)はUボート180に乗り、遠く北極方面を迂回しながら大西洋を南下、イン­ド洋にてUボートと合流した日本の伊号潜水艦に移り、日本へやってくる。インドの独立­闘争を支援する日本とドイツ。

●コメントを紹介します。

headortails222 8 か月前

貴重な映像をありがとうございました。 話では聞いたことはあったんですが、実際に大西洋上でUボートか­ら伊号へ移乗する 当時のものが残っていてまさか目にすることができるとは思いもよ­りませんでした。 人生で初めて観ました。 インド独立の最大の国家英雄はネルーでもなければ、むろんガンジ­ーなどでもなく、 チャンドラボースではあるのは明白です。映画化などでガンジーは­有名ではありますが。 写真が飾られる時は決まってボースが真ん中、両脇にネルーとガン­ジーがそれを表しています。 それにしても、とんでもなく長く険しい道のりの航海であることが­窺い知れます。 その距離はもちろん、英米ソの監視網を掻い潜って荒波の洋上で合­流する…。 鮫がウヨウヨいるような大海をゴムボートに乗り込んで渡るボース­、 それをしっかりサポートして任務を確実にこなす日独双方の英雄達­、 本当にお疲れ様でした。 彼等が戦い抜いてくれたからこそ植民地は解放され、民族自決・国­家主権が確立され、 その後、悪魔の思想である共産主義の危険性が知られて世界は対応­したのですから。 

●このような背景があったからこそ、インドは独立後、鉄道の交流電化で西欧勢に比べ実績の乏しい日本連合(日立・東芝・三菱電機)から、交流電気機関車を103輌も購入してくださったのだと思います。下にPDFの資料をリンクします。現在は引退し、博物館で野外展示されていますので、探して見て下さい。
http://www.makaibari.jp/mailmagazine/ganesha/200807212.pdf

インドの対日感情は良好ですので、マルチ社で生産されている、スズキ・アルト800ccもよく売れています。youtube動画を紹介します。

Launching Video of New Maruti Alto 800 in Kerala
http://www.youtube.com/watch?v=MHHWKFFf3Ro

●日本国内で生産されている同型車とは、バンパーが違いますね。

Maruti Alto 800 Video
http://www.youtube.com/watch?v=49QFlw65Tro

Comparo - 2012 Maruti Alto 800 vs Hyundai Eon in India
http://www.youtube.com/watch?v=yjRWz01U3S0

●宿敵、韓国の現代自動車がスズキのシェアを奪おうと、攻勢に出ています。これ見たら分かりますが、ほとんどスズキのパクリですね。話が脱線しましたが、マルチ社は1981年からスズキと提携して現地生産しています。これも両国の揺るぎない関係の証しだと思います。


02. 無段活用 2013年3月31日 02:46:31 : 2iUYbJALJ4TtU : 6MIcfD8YQs
だから、日本は米英開戦したあと、米国には触らずに、主力をインド洋に展開して
ヤンゴンやコルカタやムンバイなどを海から封鎖していれば、また違った展開にな
っていたんでしょうね。

03. 無段活用 2013年3月31日 02:56:59 : 2iUYbJALJ4TtU : 6MIcfD8YQs
それとも、現地の経済にはマイナスで、今頃かえって恨まれていたか?

04. 2013年4月05日 21:15:03 : xEBOc6ttRg
インドは世界の強国になれるか?
2013年04月05日(Fri) The Economist
(英エコノミスト誌 2013年3月30日号)

戦略文化の欠如が、世界の一大勢力になろうとするインドの野望を妨げている。


インドの国防費は2020年までに世界第4位に拡大すると見られているが・・・〔AFPBB News〕

 中国が世界の強国の仲間入りを果たしたことを疑う者はいない。時期尚早とはいえ、米国と中国の「G2」という考え方が取り沙汰された。

 10億を超える人口、経済的な将来性、貿易相手としての価値、そして高まる軍事力から、インドは中国と同等に語られることも多い。

 国連安全保障理事会の常任理事国5カ国はすべて――いかに不承不承であれ――、常任理事国入りを求めるインドの主張を支持している。しかし、中国の台頭が既定の事実なのに対し、インドは今も広く、なかなかしっかり行動できない準大国と見なされている。

 これは残念なことだ。というのも、インドには強国としてできることが山ほどあるからだ。中国と比べると貧しく、経済的にも活力を欠くインドだが、ソフトパワーには十分恵まれている。インドは民主主義の制度機構、法の支配、人権にコミットしている。聖戦主義者の暴力の被害者として、テロとの戦いの前線に立っている。

 インドには国外に住む優秀な人材が大勢いる。西側に取り込まれることは望んでいないかもしれないが、西側の価値観の多くを共有している。また、インドは自信に満ちていて、文化的にも豊かだ。インドが安保理常任理国だったら(その座は国連平和維持活動に一貫して貢献してきたことで手に入れることになる)、本能的に残忍な政権を許したり擁護したりすることはないだろう。

 中国やロシアと異なり、インドには恥ずべき秘密があまりない。広大な海岸線と立派な海軍(たびたび共同軍事演習を行う米国海軍はインド海軍を北大西洋条約機構=NATO=の基準に達していると評価している)を有するインドは、グローバルコモンズ(世界の公共領域)の極めて重要な地域で安全保障を提供する格好の場につけている。

控えめな国

 だが、インドが安定をもたらす勢力、またルールに基づく国際システムの支えになる極めて大きな潜在性は、まだ全く実現されていない。その大きな理由として、インドには積極的な安全保障政策を追求する文化がないことが挙げられる。

 国防予算が急増し、2020年までに世界第4位にまで膨れ上がると予測されているにもかかわらず、インドの政治家や官僚は大戦略の構築にほとんど関心を示していない。インド外務省は話にならないほどお粗末だ。インドの12億の国民を代表する外交官の数は、人口500万人のシンガポールのそれとほぼ同数なのだ。

 軍の指導部と、政治家と官僚の支配層は別世界で動いている。インド国防省は慢性的に軍事的な専門性を欠く。

 こうした弱点は、国内の経済発展を優先させたいという現実的な思惑を反映した面もある。インドは賢明に、軍の将校らを政治から締め出してきた(他のアジア諸国、特にパキスタンではこの教訓が無視され、大抵、危険な結果を招いてきた)。

 だが、ネルー派のイデオロギーの影響もある。国内では、インドは幸い1990年代にファビウス的な経済理論を放棄した(そして、その成果を手に入れた)。だが外交上は、英国が去ってから66年経った今でも、インドはまだ独立後の半端な平和主義と「非同盟主義」に固執している。西側は信用ならないという考え方である。

 戦略的な自制というインドの伝統は、ある意味で国のためになってきた。パキスタンと数回、中国と1回交えた限定的な戦いで成果を挙げなかったことから、インドは挑発行為に対して慎重に対応する傾向がある。

 隣接する両大国とは長年領土紛争を抱えているが、インドは大抵、紛争をエスカレートさせないようにする(もっとも、インドは国境線を正確に記す地図をすべて検閲しており、インドのメディアは恥じ入りながら容認している)。

 インドは決して自ら災難を招くような行動はせず、そうした態度は概ね、インドに有利に働いてきた。

欠かせないインド

 だが、戦略文化の欠如は代償を伴う。パキスタンは危険かつ不安定で、核兵器を大量に保有し、聖戦主義者の暴力によって引き裂かれているうえ、過激な若手将校に脅かされた陸軍司令部に対して無防備だ。それなのに、インドはパキスタンへの対応について論理的に考えようとしない。

 軍が国境を越えた電撃攻撃を計画しているにもかかわらず、政府は貿易の拡大が関係改善につながることを期待している。

 インドはカシミール問題の古傷を癒やし、パキスタンの文民政府を支援するために、もっと努力しなければならない。例えばパキスタンは現在、選挙によって選出された文民政府から次の政府への初めての政権交代を迎えようとしている。インドのマンモハン・シン首相は、パキスタンの次期指導者を訪問する手はずを整えて、移行プロセスを後押しすべきだ。

 インド洋を含め、戦力を投射する意思と能力を高める中国は、また別の種類の脅威をもたらしている。

 中国が自国の利益を拡大し、場合によってはインドの国益を危険にさらすために、どのような形で軍事的、経済的な力を行使するのか、確かなことは誰にも分からない。

 だがインドには、中国のその他の近隣諸国と同様、神経質になるだけの理由がある。同国はどんな小さなエネルギー供給の混乱にも極めて脆弱だからだ(インドは世界人口の17%を占めているが、確認されている石油・ガス埋蔵量は世界全体のわずか0.8%に過ぎない)。

 インドはそろそろ、自国の定めと地域の運命を自らの手で決め始めるべきだ。戦略をもっと真剣に捉え、強国にふさわしい外交当局――少なくとも現在の3倍規模――を構築する必要があるだろう。

 インドには、より専門的な防衛省や政治指導者と連携できる統合された国防スタッフが必要だ。瀕死の状態にある国営軍事産業に民間および外資系企業が参入できるようにする必要もある。さらに、世界でも極めて往来の多いシーレーンで海洋安全保障を提供するとともに強国としての責任を果たすインドの意思表明にもなる、豊富な資金を持った海軍が必要だ。

問題は能力ではなく意思

 だがインドは何より、非同盟主義という時代遅れな思想を捨てなければならない。

 2005年に米国と核協定を結んで以来、インドは西側に傾倒してきた。国連では米国の意向に沿った投票を行い、イラン産原油の購入を減らし、アフガニスタンではNATOと協力し、スリランカの抑圧やミャンマーの変遷といった地域の問題には、西側と足並みを揃えて取り組んできた。ただし、こうしたことを人目につかないようにやってきた。

 西側諸国の支援を受けた安全保障同盟に参加することでインドが方針転換をより明確にすることは、地域ひいては世界にとってプラスになるだろう。それはアジアで民主主義を進展させ、中国に国際基準の遵守を促す一助になるはずだ。

 中国の反感を買う可能性もあることから、インドの短期的な利益にはつながらないかもしれない。だが、短期的な国益の先を見ることこそ、強国がやることだ。インドが強国になり得ることに疑いの余地はない。問題は、インドがそれを望むかどうか、だ。


05. 2013年4月05日 21:18:53 : xEBOc6ttRg

>>02 日本は米英開戦したあと、米国には触らずに、主力をインド洋に展開して
ヤンゴンやコルカタやムンバイなどを海から封鎖していれば、また違った展開

多分、米国は、日本の戦力が分散している隙を突いて、もっと効果的かつ容易に太平洋の覇権を奪取していただろう

それがわかっていたから、日本も太平洋で決戦し、ロジスティクスや情報技術などの圧倒的な格差のため、決定的な敗北を迎えたわけだ


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