http://www.asyura2.com/12/asia14/msg/156.html
Tweet |
・・・竹島(韓国名:独島)をめぐって、日本と韓国がヒートアップしてきた。国際世論を味方につけるために、両国は“PR”をしているが、それはあくまでオフィシャルなもの。実際には、どのような人が、どのようなことを行っているのだろうか。
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1209/04/news018.html
****日韓の闘いの火ぶたが、いよいよ切って落とされた。
といっても戦争のような物騒な話ではなくて、「国際広報」。要するに、国際世論を味方につけるための“PR合戦”である。
李明博大統領が竹島(韓国名・独島)に上陸したことで、外務省は8月28日、広報用映像資料を作成したり、Facebookなどで情報発信をすると明らかにした。
すると、その2日後、報復とばかりに韓国外交通商省から、「独島」についての正当性をアピールする広報資料を世界中に35万部配布するという談話が流されたのである。
もちろん、これはオフィシャルな宣戦布告みたいなものであって、実際に力を入れるのは著名人にアクションを起こさせたり、デモを仕掛けたりという、ゲリラ戦。つまり、欧米で「スピンコントロール」と呼ばれる「情報操作」だ。ちなみに、この技術に長けた達人を、皮肉をこめて「スピンドクター」と呼ぶ。
個人的には、韓国のスピンコントロールをナメてはいけないと思っている。その理由は、かつて「犬肉食」における国際広報を取材したことがあるからだ。
****“犬肉食PR”が仕掛けたスピン
ご存じのように、韓国には犬を食べる習慣がある。といっても、その辺を散歩しているペットや野良犬を捕まえて鍋にぶちこんだりはせず、「犬牧場」で食用として育てた「雑犬」と呼ばれる国産種を食材としているのだ。
セリやネギとともに唐辛子や山椒のスープで煮込む「補身湯(ほしんとう)」という鍋料理は有名だが、雑犬を生きたまま瓶に入れ、漢方薬や酒と一緒に3日間茹で、皮膚はもちろん脂肪などがエキスとなった「犬焼酎」もあり、欧米などからは「なんて残酷な」と批判されている。
その急先鋒は、フランスの元女優ブリジット・バルドー。引退後、動物愛護活動家となり、「犬は人間の昔からの友だち。虐待は許せない」として韓国の犬肉食に反対、政府に何通も抗議の手紙を送っている。
2008年、『SAPIO』という雑誌の取材で、韓民族犬肉食品研究所」で所長を務める楊順子さんにインタビューをしたことがある。
犬肉が牛肉に比べてコレステロールが低いこと、美肌効果があることを科学的に調査し、国内外でPRをしてきた“犬肉食PR”の第一人者である。
「昔の韓国の農村部では、どの家庭でも犬を飼っていて家族が病になった時などにこの補身湯を食べました。それほどこの食事は長い歴史と意味がある。私はうまくアピールすれば、キムチのように世界に誇る韓国の食文化になると信じています。ただ、国の力が弱いので今は難しいだけです」
そう語る彼女が仕掛けたスピンはなかなかのものだった。
例えば、FIFAワールドカップ後の2003年7月、フランスの留学生20人やドイツのテコンドーチームに犬肉を試食させ、「おいしい」「ブリジット・バルドーはなにも分かってない!」と感想をもらしたなんて記事を仕掛けた。
****そんな楊さんのような手練の「スピンドクター」が韓国にはたくさんいる。
誠信(ソンシン)女子大学の徐敬徳(ソ・ギョンドク)客員教授もそのひとりだ。
徐教授は2005年、ニューヨークタイムズに自腹で独島の広告を出したのをきっかけに「韓国広報専門家1号」となり、『ごめんね、独島』というドキュメンタリー映画を制作した。また韓流スターのキム・ジャンフンとタッグを組み、彼から資金援助を受けて、“反日PR活動”を続けている。
8月には米国の高速道路に、日本政府に謝罪と賠償を求める元従軍慰安婦のおばあさんたちの写真とともに「DO YOU HEAR?」(この声が聞こえるか?)という広告を掲載している。
徐教授のスポンサーであるキム・ジャンフン自身もイケイケで、8月15日には韓流スターなど(33人)が4キロずつ泳ぐ「独島プロジェクト」なるイベントを仕掛け、さらにはメディアの取材にこんな構想をぶちまけた。
(1)「独島文化財団」を設立し、小・中・高・大学生を対象に「独島サイト作りフェスティバル」を開催して、独島がどうして韓国の領土なのか論理的な武装ができるようにする。
(2)独島で「ワールドダイビングフェスティバル」も開催し、外国の著名な監督を招へいし、ドキュメンタリーを撮影、感動的な場面を演出する。
日本でも「スピンドクター」の出現が待たれる
韓流スターたちが200キロを泳いで竹島に到達してから10日後、日本では、北斗晶さんが一家でマラソンをしていた。愛を地球で救うことになんの異論もない。絆の大切さをマラソンで伝える。結構なことだ。
ただ、もうちょっと伝えることはないか。石原慎太郎氏や橋下徹氏に何か言わせて、その反応を騒ぐより、日本でも徐教授のような「スピンドクター」の出現が待たれる。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。