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中国人記者の見た北朝鮮の食事=政府高官が肉をめぐって奪い合いを繰り広げていた―中国メディア
http://news.livedoor.com/article/detail/6661763/
2012年06月15日15時47分 提供:Record China
2012年6月13日、中国誌・中国新聞週刊は、記者による北朝鮮旅行記を掲載した。苦難を覚悟で訪朝に臨んだが、思ったほどではなかったと伝えている。庶民と接触する機会はほとんどなく、食事場所は3カ所だけだった。
北朝鮮での宿泊は「特級」ランクの高麗ホテルだった。40階以上あるツインタワー最上階の回転展望レストランからは主体思想塔と大同江が見える。設備は中国の三ツ星ホテル程度で、壁には鶴と松の絵の他、大きな鏡が設置されていた。
ビュッフェの料理は十種類ほど、中国のものとはかなり異なるが、どれもおいしい。キムチは韓国よりも薄味で、レタスで野菜や、白菜の漬物、イカなどを巻き、味噌につけて食べる。これに魚や味噌のスープが付くのが一般的。玉ねぎの牛肉炒めや焼き魚といった料理、パンやコーヒー、デザートなどもあり、満足のできる内容だった。
2カ所目は人民文化宮。4月15日、金日成誕生100周年を祝う花火大会の後、北朝鮮政府は外国からの来賓を晩餐会に招待した。大同江の岸辺に用意された席で、冷たい風の中、午後3時から9時まで続いたイベントの後でようやく伝説の晩餐会を体験できたのだが、期待が大きかった分、失望も大きかった。文化宮は雄大な外観に比べ、内装は極めて簡素で、晩餐会も高麗ホテルのビュッフェとはほど遠い内容だった。一卓に10人が座り、酒、ケーキ、果物が並べられていた。ケーキは90年代初めに中国の地方都市のパン屋で売っていたものを思い出させた。リンゴはしわくちゃで、おそらく中国から輸入したのであろう、寒い季節に遠路はるばる旅してきたためか食感が変わっていた。酒はどれも大ざっぱな味で、サイダーは偽物のファンタのような味、のどを通ったのは大同江ビールくらいだった。辺ぴな農村の貧しい結婚式のような料理、来賓たちも数口で箸を止めてしまった。 高麗ホテルでの食事が懐かしく、ありがたく思えた。
3カ所目はテコンドー館。春親善芸術祭の閉幕後、晩餐会とダンスパーティーが開かれた。ここでは北朝鮮の政府関係者も通訳を伴って現れ、立食形式で20人ほどが卓を囲んだ。豚肉や牛肉が薄く切られ、鶏や魚の揚げ物が並んでいた、開始からほどなくして、肉は北朝鮮の人々がすべて平らげてしまった。彼らは自分たちのテーブルの肉がなくなると、隣の肉を求めて移動して行ったのである。ここで食事のできる人は比較的裕福な階層にいるはずだが、数切れの肉をめぐって奪い合いが起こる光景は、実際に自分の目で見なければ信じられないだろう。後に中国に住む朝鮮族の友人に聞くと、平壤で幹部をしている彼の親戚家族はもう30年も肉を食べていないという。
豆知識
1.ノートパソコン、iPadは持ち込めるが、ネットは利用できない。
2.4月中旬と8月にはそれぞれ親善芸術祭、アリラン芸術祭が開催される。北朝鮮旅行はこの時期がお奨め。
3.中国のタバコやお菓子をおみやげに持って行くと喜ばれる。
4.金一族のうわさ話は禁物。それぞれ「永遠の主席」、「敬愛する首領」、「偉大なる将軍」と呼ぶこと。分からなければ「同志」と呼ぶ。
5.韓国のことは「南朝鮮」と呼ぶこと。
6.中国人が北朝鮮国内で使用できるのは人民元のみ。
7.金剛山の団体旅行は中国人に開放されており、北京、瀋陽、丹東からツアーに参加可能。(翻訳・編集/長河)
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