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(CNN) 中米グアテマラで内戦のさ中に起きた大量虐殺事件にかかわったとして、元兵士が禁錮6060年の実刑判決を言い渡された。
判決を言い渡されたペドロ・ピメンテル被告は、同国のドスエレス村で1982年に250人が殺害された事件にかかわったとして残虐行為の罪に問われ、2011年7月に米国からグアテマラに引き渡された。
この事件では特殊部隊「カイビレス」が、住民が左翼ゲリラをかくまっているとして村を襲撃。裁判所は12日、検察側が提出した証拠や目撃者の証言から、ピメンテル被告がカイビレスの一員として殺人に関与したことが裏付けられたと認定し、同被告が殺害したとされる201人それぞれにつき各30年、人道に対する罪で30年を合計して6060年の禁錮を言い渡した。
ピメンテル被告は裁判で、大量虐殺への関与を否定していた。一方、両親や兄弟を殺されたという男性は、「正当な裁きが下されて満足している」と語った。
同事件ではこれまでに元兵士4人が有罪判決を受け、それぞれ6000年以上の禁錮を言い渡されている。
国連によると、グアテマラでは1996年まで36年間続いた内戦で、669件の大量虐殺事件が発生。66〜96年にかけて死亡したり行方不明になったりした人は推定20万人に上っている。
http://www.cnn.co.jp/world/30005911.html
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死刑にならなかっただけでも被告にとってはよかったと思う。グアテマラは死刑の執行が停止されている実質的な死刑廃止国だ。
同時に被害者遺族の男性が「正当な裁きが下されて満足している」と語ったことには感銘を受けた。死刑制度が廃止された国の遺族は終身刑で納得するということなのかもしれない。
そういえば、英国人のリンゼイ・ワーグナーさんが殺害された事件の裁判で、遺族の男性が被告の死刑を望むとは言わず、最高刑を望むと言ったことが思い出される。もちろん英国は今から40年以上前の1969年に死刑を廃止した死刑廃止国だ。
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