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(CNN) 反政府デモの武力弾圧が続くシリア情勢で、クラッパー米国家情報長官は18日までに、イラクのアルカイダ系組織の工作員がシリアの反体制派内に浸透を図っているとし、騒乱がさらに悪化した場合、同国内にある生物化学兵器が流出することに懸念を抱いていると述べた。
米上院の軍事委員会の公聴会で表明した。長官は、シリアの反体制派の活動家らはアルカイダ系「イラク・イスラム国」の工作員が内部に潜入していることを知らない可能性があるとも述べた。
国内の活動家や国外への逃亡者らで組織される反体制派はまとまっておらず、国民運動の体をなしていないと指摘。軍の離脱兵が集まる反体制派「自由シリア軍」も内部抗争が起きて指揮系統は一本化されておらず、アルカイダがこれに便乗して食い込みを図っているとした。
シリアのアレッポや首都ダマスカスでは最近、治安や情報機関関連施設を狙った爆弾テロがあったが、いずれもアルカイダ特有の手口の形跡があったと説明。その上でアルカイダ工作員による反体制派への接近は、米国による反体制派への物資支援に関する議論に影響を与えると述べた。
米国防情報局(DIA)のバージェス局長も同委員会で過激派分子がシリアに既に侵入しているとみられると説明した。
米情報機関当局者は先にCNNに対し、シリアにいる「イラク・イスラム国」の工作員の間の通信内容を傍受したことを明らかにしている。これら工作員は少人数で司令官の命令でシリアに入り、爆弾テロの標的に関する情報収集や監視を続けていると示唆していた。アルカイダの最高指導者ザワヒリ容疑者は最近、シリアの反体制派に対する支援を呼び掛ける声明を発表している。
クラッパー長官はまた、シリアの生物化学兵器の保管施設は国内の多数の地点にあり、1〜3カ所しかなかったリビアと比べより複雑な問題を突き付けていると指摘。シリアの将来が不透明なことに加え、アルカイダが存在していることはこれら兵器の行方への懸念を強めると語った。アサド政権が崩壊して権力の空白が生まれれば過激派の活動を助長させかねず、生物化学兵器の処理がやっかいになるとも述べた。
米国防総省高官は、シリアの生物化学兵器の生産施設はハマ、ホムス、サフィラやラタキアなどにあると判断している。この他、保管施設や研究所が各地に散在する。同高官はこれら兵器が過激派の手中に入ることへの懸念は米政府内で高まっており、施設の場所や保安状況に関する議論が続いていることを明らかにした。
http://www.cnn.co.jp/world/30005654.html
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