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ダマスカスで軍将官殺害、騒乱が首都にも飛び火か シリア
2012.02.12
CNN http://www.cnn.co.jp/world/30005577.html
国営シリア・アラブ通信(SANA)によると、シリアの首都ダマスカスで11日、病院長を務める軍医のイッサ・ホーリ准将が殺害された。政権側は「武装テロ集団」による暗殺だと主張している。ダマスカスで軍幹部が殺害された初めてのケースとみられ、専門家からは騒乱が首都中心部にも及び始めたことを示す兆候との見方も出ている。
■シリア北部で爆発、28人死亡
SANAは、同准将が同日午前、自宅前で3人組の銃撃を受けて死亡したと報道。知識層や医療、技術分野の専門家を狙った武装集団による暗殺作戦の一環だとの見方を示した。
米専門家らによると、同氏はアサド大統領一族と同じイスラム教少数派のアラウィ派の出身で、現大統領の父親であるハフェズ・アサド前大統領の下で空軍情報部門を率いたモハメド・ホーリ氏の親族。ダマスカス市内で軍幹部が殺害されたケースは初めてとみられており、ダマスカス周辺での政府軍と離反兵との衝突などを考えると、騒乱が首都中心部にまで及び始めたことを示す兆候といえるかもしれない。
一方、離反兵士らが組織する「自由シリア軍」の幹部は、同准将が政権側に殺害された可能性を指摘。「反体制派に加わろうとしたり離反を考えたりする者は皆、アサド政権に狙われる」と主張した。
同国では11日も各地で暴力が続き、反政府団体のシリア地域調整委員会(LCC)によると中部ホムスなどで30人が死亡した。活動家らは、ホムスでは政権側による攻撃が絶え間なく続き、負傷者の手当てもままならない状態だと訴えている。
国連では先週、安全保障理事会で対シリア非難決議案がロシアと中国の拒否権発動により否決された。これに続き、サウジアラビアが新たにシリア政府のデモ弾圧を強く非難する総会決議を提案している。決議案は、13日に開かれる総会で検討される見通しだ。(以上貼付け)
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