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ベトナム戦争終結から40年が経過し、歴史の一コマとして人々の記憶からも
消えつつある昨今だが、沖縄にはまだその痕跡が色濃く残っている可能性が高
いことが明らかとなってきた。
◆池田こみち:ベトナム戦争時の枯れ葉剤が沖縄本土に
http://www.youtube.com/watch?v=xBu1LToEv3w
以前から、沖縄にもベトナム戦争で散布された除草剤(枯れ葉剤)Agent
Orangeなどが埋められているのではないかといった話はよく噂されていたが、昨
年夏、イギリス人のジャーナリストが米退役軍人に直接取材して、その実態が
「証言」とし-て明らかになったのだ。
最も毒性が高いとされる2,3,7,8-TCDDを副成物とするAgent Orangeが沖縄県内
各地の基地内あるいは基地周辺で@散布実験されたり、Aベトナムから持ち帰っ
たドラム缶を埋立処分したり、B散布作業に携わった米兵が被曝したり、-機材
を洗浄した水が垂れ流されたりした、といった極めて具体的な証言が多数明らか
にされたのはこれまでにないことであり、名指しされた地域の地元住民は、大き
な不安を抱え-ることとなった。
市民グループも立ち上がっている。昨年夏からやんばるの森の自然保護活動を
積極的に展開している沖縄・生物多様性市民ネットや奥間川流域保護基金のメン
バーらを中心に独自-にジャーナリストを招いてシンポジウムを開催したり、行
政当局への申し入れ、要望などを積極的に行っている。
しかし、国(外務省、防衛省防衛施設庁)は、米国当局に問い合わせた結果
「沖縄に枯れ葉剤を持ち込んだ(使用したり、埋め立てた)という記録がない」
との回答を受け、その-まま沖縄県や市民に米国側の回答をオウム返しにしてい
るだけで、退役軍人の証言や県内の実態についての裏付け調査は行われていない。
そうした中、市民グループからの依頼を受け、市町村や沖縄県が「県民の不安
を解消するため」として、中途半端な調査を行って幕引きをしてしまうことがな
いように、と第三者-的立場からこの問題に対する市民や自治体の対応について
の意見書のとりまとめを行うこととなった。
池田こみち(環境総合研究所、東京都品川区)
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