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スパイ衛星水増し請求―三菱電機へ天下り150人、防衛省など天上がりは81人
2012/02/11
AKAHATA http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2012-02-11/2012021101_04_1.html
防衛省、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、内閣衛星情報センターなどから三菱電機への“天下り”が2000年7月以降の判明分だけで150人、その逆の“天上がり”が81人にのぼることが10日、明らかになりました。
同センターが運用する情報収集衛星(スパイ衛星)などの契約をめぐる同社による水増し請求問題に関して、日本共産党の吉井英勝衆院議員が提出した質問主意書に対する答弁書で政府が答えたものです。
答弁書によると、関係書類と同社からの報告で確認できた範囲だけで、同衛星の導入決定から現在までに、防衛省を退職した後同社に再就職した職員は144人、JAXAから同社に再就職したのは6人。同社を退職後に同センターなどに採用され、後に同社に再就職したのは17人、同社を休職してJAXAに採用され、後に同社に復職したのは26人。同社を退職・休職して防衛省、JAXA、同センターなどに採用され、現在も在籍しているのはそれぞれ17人、13人、8人いるとしています。
一方、答弁書は、同衛星の開発費などでこれまでに同社に支出された総額が、判明分だけで約4099億8261万円にのぼることを明らかにしました。国からの直接支出が約7億円、JAXAからの直接支出が約3133億円、情報通信研究機構(NICT)からの直接支出が約436億円、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの間接支出が約524億円。そのうち水増し請求額については「現在調査中であり、お答えすることは困難」としています。(以上貼付け完了)
<以下参考>
三菱重工は1999年度決算で大幅な赤字を計上。対策として「2000年事業計画」を発表。その中で「TMD(戦域ミサイル防衛システム)推進体制の強化」を打ち出した。
ちなみに、現在上映中の映画「はやぶさ 遥かなる帰還」同時期のプロジェクトだ。映画のクレジットにもJAXAに名が連ねてあり、多額の協力支援を行っている。『絶対にあきらめない。日本の技術力・人間力が世界を変える』のキャッチコピーとともに、映画は科学者・技術者たちの苦悩のヒューマン・ドラマ仕立てになっている。しかし実際の舞台裏では、巨大国策プロジェクト利権に群がるクズ官僚とそれにありつこうする軍産企業の最低のドラマが展開していたのだった。
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