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日本タンカー狙う新型ミサイルの恐怖!緊迫のホルムズ海峡
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20120124/frn1201241247003-n1.htm
2012.01.24 夕刊フジ
イランの核開発をめぐる、欧米諸国とイランのチキンレースが激化している。欧州連合(EU)外相理事会は23日、イラン産原油の輸入禁止を正式に決定した。これに対し、イランの強硬派は原油輸送の大動脈であるホルムズ海峡の封鎖に言及している。日本もイラン産原油の輸入削減に傾いているが、同海峡を通過する日本タンカーが標的になりかねない。恐るべきイランの新型水中ミサイルと、北朝鮮の不穏な影。大宅賞ジャーナリストの加藤昭氏による緊急リポート。
「バーレーン駐留の米海軍第5艦隊や、クウェートに布陣する米空軍は臨戦態勢。米空母2隻もペルシャ湾に入った。イランも強硬姿勢を崩していない。ホルムズ海峡は一触即発の危機にある」
ロシア国防省参謀本部のマカロフ情報局長はこう語る。ホルムズ海峡は、ペルシャ湾の入り口にある世界有数の重要航路。幅30キロメートルほどの海峡を、日量約1700万バレル、年間3500隻のタンカーが航行する。日本人が使う石油の80%も同海峡を通過している。
このため、イランが海上封鎖に踏み切れば、「1バレル100ドル水準まで上昇しているWTI原油先物価格が、さらに200ドルまで急騰することもあり得る」(国際エネルギー機関の関係者)という。東日本大震災や福島第1原発事故で低迷している日本経済には致命的打撃となりかねない。
今回緊張が高まっているのは、国際原子力機関(IAEA)が昨年11月、イランの核開発に関して「度重なる警告にもかかわらず、依然として核兵器開発を継続している」という報告書を公表したのがきっかけ。
欧米諸国は激怒し、米英両国は同年11月から12月にかけて金融制裁を決定。EUも23日、イラン産原油の輸入禁止を正式に決めた。
これに対し、イランは徹底抗戦の構え。これまでラミヒ副大統領が「金融制裁を発動すれば、一滴の原油もホルムズ海峡を通過できなくなる」と恫喝してきたが、イラン国会の国家安全保障・外交委員会に所属するコーサリ議員は23日、「ホルムズ海峡は間違いなく封鎖する」と警告した。
まさに、引くに引けないチキンレースが続いているのだ。こうしたなか、ロシアのマカロフ情報局長が、イランの震撼すべき最新兵器について明かした。
「イランが、新型の水中ミサイルを開発したという情報がある。ソナー(水中音波探知機)やレーダーでも探知しにくく、スピードも魚雷に比べて格段に高速。強力な弾頭も装着できるようだ。北朝鮮が協力したのは間違いなく、情報確認を急いでいる」
−−北朝鮮はどう協力したのか?
「水中ミサイルは、わが祖国が旧ソ連時代に開発した超高速対潜水艦ミサイル『シクヴァル』を改良したようだ。われわれが強い関心を持っているのは、ミサイル本体より、発射基地の方だ」
−−どんな基地なのか
「ホルムズ海峡に面したイラン側は切り立った断崖絶壁で、固い岩盤に覆われた自然の要塞そのもの。近くには、イラン海軍の最大軍港であるバンダル・アッバース基地もある。イランは海岸線地中深くに、水中ミサイル発射基地を構築したようだ。米スパイ衛星の監視を避ける地下軍事基地の建設に、その分野では突出している北朝鮮が関わっているとみている。ホルムズ海峡の緊張はさらに高まりかねない」
空恐ろしい話である。シクヴァルは、潜水艦を攻撃するために開発された水中ミサイルであり、その改良型に狙われれば、無防備な日本のタンカーなどひとたまりもない。一部の軍事アナリストは「第2次湾岸戦争」の勃発を予想し始めているが、現実となれば、原油価格は間違いなく1バレル200ドルを突破する。
こうしたリスクを回避するため、中国の温家宝首相や、英国のキャメロン首相らは、自らサウジアラビアに乗り込み、原油の確保におおわらわなのである。
それなのに、日本の野田佳彦首相は相も変わらず消費税増税のみに狂奔している。民主党が政権の座にある限り、こうしたピンボケ政治が続くことは疑いない。
■かとう・あきら 1944年、静岡県生まれ。大宅マスコミ塾で学び、「瀬島龍三・シベリアの真実」「『中川一郎怪死事件』18年目の真実」などのスクープを連発。「闇の男 野坂参三の百年」で94年、第25回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した。
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