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中国海軍基地に初潜入撮!海上自衛隊を自陣$ツ島基地に招き入れ、手の内を晒す大国の狙いとは
2012年01月14日
フライデー http://gendai.ismedia.jp/articles/-/31543
停泊作業をする『きりさめ』の前方に、中国のミサイル駆逐艦『瀋陽』があった。
最新の対艦ミサイルを備える。「中国漁船の領海侵犯は、各地で頻発しています」中国―韓国間で勃発した刺殺事件を受け、防衛省キャリアが語る。その渦中に公開された中国海軍の手の内=Bそのうえ青島港には、蒸気を上げる潜水艦までが姿を現した。彼らの過剰なまでのサービス≠ノ隠された意味とは。
九州や沖縄の偵察を担う中国の青島基地(山東省)。原子力潜水艦を保有する唯一の部隊「北海艦隊」が所属する基地の第3埠頭に、中国海軍が誇る最新鋭のミサイル駆逐艦『瀋陽』(排水量7100t)が姿を現した。接近する敵の航空機や対艦ミサイルに対して、対空ミサイル(射程90km・48発搭載)で迎撃する役割を果たす。
北朝鮮の金正日総書記の死が公表された'11年12月19日、中国は堂々と自らの軍事力を日本に披露した。海上自衛隊の護衛艦『きりさめ』(排水量4550t)を青島港に入港させ、瀋陽と対面させたのだ。「親善」を目的とした日中艦艇の相互訪問は'07年から始まったが、日本側からの訪問は'10年に尖閣諸島で起きた中国漁船衝突事件などのために中止が相次ぎ、3年半ぶり2回目の実施となった。これまで海自幹部が基地を訪れたことはあるが、艦艇が基地内に招かれるのは異例だ。
しかも『きりさめ』のホストシップとして同格以上の『瀋陽』が選ばれたうえ、この艦は日本のメディアでは初のお披露目≠ニなる。軍事フォトジャーナリストの柿谷哲也氏は、こう分析する。
「中国側は『隠すものは何もない』と示すのを意図しているのでしょうが、この先、『次は、日本がイージス艦の細部を見学させろ』などと要求がエスカレートするかもしれない。どこまでが『儀礼』で、どこまでが『情報の流出』にあたるのか、見極めなくてはなりません」
この数日前、排他的経済水域(EEZ)で不法操業した中国漁船を取り締まろうとした韓国海洋警察庁の職員が、逆に漁船の船長に刺殺されたばかりだ。
「中国は国家戦略として石油や天然ガスが眠る南シナ海の制圧を考えている。韓国、日本と揉めたくない状況下で、富裕層目当てに高級魚を狙う海賊化した漁民が事件を起こした形です」(拓殖大学客員教授の石平氏)
アジア情勢について詳しいジャーナリストの日暮高則氏が、「南シナ海でベトナム、フィリピンなどとトラブルが頻発している中で、東シナ海を挟む日本との間にまで揉め事を起こしたくないはず」と中国の本音を指摘したが、今回の腹を割った′開の背景に、そんな思惑があるのかもしれない。それを如実に示すのが、本誌カメラマンが捉えた上の潜水艦の写真である。
「この潜水艦の上部からすると、'99年から配備されている『宋』型潜水艦(正式名039型)です。'06年に演習中の米空母『キティホーク』に隠密接近して米海軍を驚かせた艦ですが、よく見るとハッチを開けているのが分かります。この厚みは潜航能力を判断する材料となります。スクリュー音やエンジン音などの音紋≠ヘ、潜水艦を探知するうえでの生命線です。西側諸国の海軍の常識では考えられない機密の漏洩です」(前出・柿谷氏)
撮影ポイントは制限されたが、そこから見える位置に潜水艦が頭を覗かせ、中国海軍も撮影を黙認した
海自第3護衛隊群司令の北川文之海将補は、公式にはこう語った。
「日中間で政治的・経済的摩擦が起こっても、コンスタントに交流を続けることで相互理解を深めていく。これが大事だと両国政府が認識しているからこそ、我々を招待してくれたのでしょう」
中国の狙いは、日米共同演習で米空母に乗り込んで海自艦を指揮した北川海将補との接触だったとの観測もある。海自も中国軍も、この相互訪問を、当然、軍事目的で使う。「見られること」を前提にした中国側の戦術なのか。「親善」の裏で高度な心理戦が展開されていた。
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