http://www.asyura2.com/11/warb8/msg/517.html
Tweet |
【カイロ和田浩明】シリアのアサド政権が反体制派への武力弾圧を続ける中、北部イドリブ県の村カフル・アウィードに住む男性が毎日新聞の電話取材に答えた。男性は「軍の攻撃が激しく、遺体の収容すらできない」と窮状を訴えた。シリアには22日、和平調停の実施を監視するアラブ連盟の先遣隊が到着したが、複数の反体制団体によるとイドリブ県や中部ホムスなど各地で弾圧は続いている。
男性の氏名は生命の危険があるため公表できないが、30歳代の民主活動家で報道機関勤務の経験もあるという。この男性は22日、「今も銃声が聞こえる。今日は15人死んだ」と語った。19日から政府軍部隊の攻撃が始まり、22日までの4日間で離反兵士80人を含む265人が銃砲撃で殺害されたという。別の住民はAP通信に「逃げ出した住民を軍が包囲し、ロケット弾や砲撃で約100人を殺害した」と語っている。
カフル・アウィードはトルコ国境から約30キロ南方にあり、国内外の反体制派団体が「虐殺」を報告した。一方、シリア国営通信は、イドリブ県で「武装テロリスト集団」を攻撃し、一部を殺害したうえ「大量の武器弾薬を押収した」と報じた。
男性によると、路上には遺体が残されたまま。「軍が無差別攻撃をしてくるので収容が困難。パンを買うために外出するのも難しい」と話した。
電気は1日2〜3時間程度しか供給されず、時折断水する。食料も備蓄分を取り崩しているという。男性は当局に指名手配されており、「捕まれば殺される」と語る。「本当に惨めな状態。外の世界に伝えてほしい」と繰り返し要請した。
国連は12日、シリアでの3月以降の武力弾圧による死者が5000人を超えたと発表。シリア国内の人権団体と連携する反体制活動家のウィッサム・タリフ氏は「6200人以上が死亡、3万7000人が拘束中」としている。一方、シリア国営メディアは「2000人以上の軍・治安部隊員が死亡」と報じ、「一部の国がシリアの破壊や軍事介入を狙っている」と主張した。
http://mainichi.jp/select/world/news/20111226k0000e030156000c.html
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。