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本日は、真珠湾攻撃からちょうど70年に当ります。帝国海軍の「奇襲」攻撃を米国政府が知っていたかどうか、未だに決着がついていないというのが、歴史学界の現状です。政治に左右される学界の限界がここでも露呈していますが、当時のルーズベルト政権の幹部が承知していたことは、数々の状況証拠から否定できません。
日本の攻撃を察知していたという証言は数多ありますし、米国政府は「奇襲」攻撃されることを望んでいました。正式にヨーロッパの戦争に参加したくてうずうずしていたのですから。真珠湾攻撃の一報を聞いたイギリスのチャーチル首相は、これで救われたと安堵したと言われています。
米国政府は、日本の「奇襲」を成功させようと、連合艦隊がやって来る北西方面の偵察を取り止めさせたり、撃ちやすいようにおんぼろ戦艦を湾内に並べたりしています。(予定通り沈められた戦艦は、一部を除いてすぐさま引き上げられて修復されています) 空母まで沈めさせるわけにはゆきませんから、予めハワイから避難させていました。準備万端の上、「さあいらっしゃい」とばかりに待っていたのです。
70周年に合わせて連合艦隊司令長官だった山本五十六の映画が封切されていますが、危険で相手に察知されやすい真珠湾攻撃に固執していたのはこの男です。大艦隊が択捉島の単冠湾から長躯ハワイまで赴くわけですから、どうしても敵に察知されてしまいます。海軍軍令部が反対したのは、当然と言えましょう。
しかし、山本五十六には成算がありました。一か八かの勝負に出て成功したというのが定説ですが、米国側と通じていたと見るべきです。(山本五十六のファンの人には申し訳ないですが) 真珠湾攻撃のプランは五十六の独創ではなく、米国のウィリアム・ミッチェルやイギリスのバイウォーターらが予測して発表しています。当然、米英の軍の首脳たちも、このシナリオを想定していたはずです。
作戦内容が知られてしまったら、余程の事情がない限り採用できませんが、予め取り決めがあったなら話は別です。山本五十六はこの作戦に固執し、これが入れられなければ自分は連合艦隊司令長官を止めると軍の首脳を恫喝し、図上演習の場でも、真珠湾攻撃のプラン自体に対する批判を許しませんでした。この異様さは、米国と通謀していた考えなければ理解することはできません。
このように真珠湾攻撃が茶番劇であったことは確定的ですが、それを更に裏付ける資料が出てきました。本日付の東京新聞に、次の記事が掲載されています。(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011120890070334.html)
旧海軍の暗号方式 真珠湾前に解読 米軍史料発見で新説
太平洋戦争が開戦した1941(昭和16)年12月8日のハワイ・真珠湾攻撃の前に、米側が、旧日本海軍が作戦指示に使った暗号をほぼ解読していたとする報告書が、米軍の史料から初めて見つかった。42年6月のミッドウェー海戦前に解読され、米軍の大勝につながったというのが定説だった。米側が開戦前に、旧海軍の動きをかなり把握していた可能性もでてきた。
報告書は「日本から奪った文書が暗号解読にどう役立ったか」との題で四七年三月、米海軍通信機密保全課内で作成された。戦史研究家の原勝洋氏(69)が三年前に米国立公文書館で見つけ、本紙に初めて公開した。
百七ページ、全七章にわたり、太平洋戦争で旧海軍から傍受、収集した各種暗号の解読に至る経過を検証している。第一章の冒頭二ページで、開戦前の解読成功に触れていた。
開戦当時、旧海軍が作戦指示に使った暗号は、まず暗号書で例えば「連合艦隊司令長官旗艦」なら「00867」と、言葉を五桁の数字に変換。その数字を「乱数表」を使って、別の数字に置き換える二段階方式だった。
報告書や原氏によれば、暗号解読の作業を一九三九(昭和十四)年夏から開始。二〇年代初頭、軍や警察のチームがニューヨーク日本総領事館に忍び込み、撮影した古い海軍暗号の法則をヒントに進められた。暗号書と乱数表は、旧海軍が随時、更新していたが、報告書には暗号方式を「真珠湾攻撃の前に解読できていた」と明記している。
ただ当時は米軍も対ドイツの情報収集に忙しい時期だった。報告書では、真珠湾攻撃について「十分な人員さえあれば、奇襲にはならなかっただろう」との注釈を付けている。
このため乱数表の解読で、第一段階となる言葉を数字に直した状態まではつかんでいても、数字に当てはまる旧海軍の専門用語を完全に割り出していなかった可能性もある。ただ原氏は「開戦前に解読していたと明記した史料はこれが初めて。どこまで旧海軍の指示が明らかにできていたかは、検証する必要がある」と話している。
米側は開戦前、日本の外務省が使用する外交暗号の解読に成功したが、より複雑な旧海軍の暗号解読は遅れたという見解が一般的だった。専門家の中には「米国は開戦前の解読で真珠湾攻撃を察知していたが、ルーズベルト大統領の謀略で日本を戦争に誘い込んだ」との主張もあるが、決定的な証拠がなく、論争が続いている。(太字は引用者による)
「報告書には暗号方式を『真珠湾攻撃の前に解読できていた』と明記している」とありますから、米国側は知っていたわけです。こうなると「ルーズベルト陰謀説」が成り立ってしまうので、「当時の米軍は忙しかったから奇襲対策までは打てなかっただろう」という余計な注釈がついています。報告書を書いた人は、我国の官僚のように政治的配慮を働かしたのです。
この報告書の存在で、「奇襲」攻撃説は再び粉砕されましたが、御用学者はこの期に及んでも米国に媚びへつらって認めようとしません。現代史家の秦郁彦氏は、今回発見された報告書についてこう述べています。
文書の性格や作られた経緯が詳しく分からず、判断しづらいが、開戦前に日本海軍の暗号を解読していたとしたら、具体例を引用していないのが引っかかる。日米交渉の日本外交暗号の解読過程と混同しているのではないか。人出不足で真珠湾攻撃が分からなかったのも納得できない。ミッドウェー海戦前という従来の定説を覆したとは言えないのではないか。(同前)
どうしてもルーズべルト陰謀説を認めたくないようです。この解説に納得できる人はいないでしょう。苦労して暗号を解読した後で、具体例を挙げたら、解読したことが敵側に知られてしまう惧れがあります。米国にも、日本のスパイがいるわけですから。だから、具体例が記されていなくても不思議ではないわけです。
真珠湾攻撃後、米国は待っていましたとばかりに、「リメンバー・パールハーバー」を合言葉としてはやらせましたが、この「リメンバー〜」で表現される事件は、例外なく米国の謀略で引き起こされています。「リメンバー・パールハーバー」の前には、「リメンバー・アラモ」と「リメンバー・メイン」がありました。その内容は次の通りです。「真実は何?」から引用します。(http://ayarin.iza.ne.jp/blog/entry/498190/)
リメンバー・アラモ
アメリカが建国して約60年後の1835年に、テキサスのアラモ砦に立てこもった独立義勇軍が、メキシコ軍と戦って全滅しました。アラモ砦の義勇兵たちは、今でもアメリカの英雄です。しかしこの時、アメリカ軍はすでにアラモ砦から10キロほどのところまで来ていて、彼らを助けようと思えば助けれたんだと言われています。
それをあえて見殺しにした。そして、デイビー・クロケットら義勇軍が全滅するのを待ちます。そうやって、そのあとアラモで英雄たちが悲劇の死を遂げたとして、メキシコに対する戦意を盛り上げたわけです。結局、このあとアメリカはこの戦争で、メキシコ領土の50%以上をアメリカ領土にしました。
リメンバー・メイン
その後もおなじことをやりました。1898年には、ハバナ湾に停泊していたアメリカの軍艦メイン号が爆発して260名の乗組員が犠牲になる事故が起きました。当時は、スペインと一触即発状態でした。アメリカはこの爆発事件を卑劣なサボタージュ(破壊活動)をしたスペイン人の仕業だとして、これを理由に当時カリブ海の国々を領有していたスペインと開戦します。すっかり国力が落ち込んでいたスペインは、何度も「誤解だ」とアメリカに申し開きをしたのですが、もちろん聞く耳を持つ相手ではありません。最初から自分たちが仕組んでいたのですから。
こうしてスペインは、カリブ海及び南米大陸から追い払われ、カリブ海のキューバやプエルトリコといった国々がアメリカの支配下に入りました。さらには、逃げるスペインをフィリピンまで追いかけていき、ここもアメリカ領に組み入れてしまいます。その派遣軍の司令官がアーサー・マッカーサー大将で、ダグラス・マッカーサーの父親です。そして父マッカーサーが軍事総督としてフィリピンを統治します。ですから、フィリピンは親子2代でマッカーサーのものだと言われるのです。後に、ダグラス・マッカーサーは、フィリピンに戻ってきて「アイ・シャル・リターン」の約束を実行したのです。
この轍で言えば、「リメンバー・パールハーバー」も、米国の謀略であることは明らかです。911のテロが起きた時、「リメンバー911」という表現が直ぐにメディアに登場しましたが、いつの間にか消えて行きました。さすがにやり過ぎだと思ったのでしょう。米国の謀略だということがバレバレだからです。
911のテロに米国政府が絡んでいることは否定できませんが、御用マスコミや御用学者は「低レベルの陰謀論」として一蹴しています。彼らのご主人様は米国ですから、忠犬振りを発揮しているわけです。
こうした陰謀論を検証して論破しようという本も出版されていますが、呆れたことに焦点となっている問題については言及を避けています。911について一例を挙げれば、世界貿易センター第7ビルの倒壊に全く触れていません。第7ビルは航空機衝突といった被害を受けていませんが、制御倒壊で一瞬のうちに崩落しています。これは陰謀がなければ説明できません。
70年前の真珠湾攻撃ですら、陰謀説が確定していないのですから、911に関してもそれを認めるわけには行かないのでしょう。我国が米国支配下に置かれる端緒となったのが真珠湾攻撃であり、この事件の全容は解明されなければなりません。当時の大日本帝国が誤りを犯したという公定の歴史観に従っている限り、今の軛から逃れることはできません。
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