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(CNN) 反政府デモへの武力弾圧が続く中東シリアのアサド大統領は8日までに、米ABCテレビの単独会見に応じ、流血の事態は軍の一部分子による極端な行動の結果とし、自らは弾圧などの命令は下していないと関与を否定した。
同国での反体制デモは今年3月中旬から激化したが、アサド大統領が欧米メディアとの会見に応じるのは極めて異例。ABCテレビとの会見は7日放映され、アサド氏は「政府の軍部隊であり、私の保有物ではない。私は大統領だ。私は国家を保有していない。軍は私の保有物ではないことを意味する」と述べた。
軍最高司令官として軍事行動を命令したことも否定し、「誰も命令はしていないし、殺害や残酷な行動の命令もなかった」と強調。「冷酷な反応は組織ではなく個人によるもの。弾圧の政策と政権当事者による一部の誤りには違いがある。大きな違いだ」とし、「我々は殺していない。この状況で殺害の命令を下すのは不可能だ」と続けた。
また、反政府デモの鎮圧で過激な行動に走った軍人は処罰したことも明らかにした。デモに関連する死亡者の大半は兵士1100人を含め、政権支持者だったとも語った。
軍最高司令官であるにもかかわらず軍を統率していないなどとするアサド氏の今回の発言について、同国の反体制派組織「国民評議会」の関係者は自らに対する刑事訴訟があった場合に備えての自己弁護と批判。
米ワシントンにある中近東政策研究所の専門家は「シリアで起きている現実を完全に無視している狂った人物」と非難し、分別のある当事者として対応を検討してきた戦略が見直しを迫られているとも指摘した。米国務省のトナー副報道官は「欺瞞(ぎまん)の背後に隠れ、自らの国で権限が及んでいないなどとする主張は馬鹿げている」と一蹴した。
軍を離脱し反政府側に転じた「自由シリア軍」によると、軍からの離反兵は増えており、北西部イドリブ県では7日、政府軍への攻撃に一部が参加し、戦車3両を含む多数の軍車両を奪ったり破壊した。治安部隊によるデモ迫害も続き、反政府団体によると7日だけで少なくとも16人が死亡した。
http://www.cnn.co.jp/world/30004865.html
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