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エジプト首都カイロ(Cairo)・タハリール広場(Tahrir Square)に集まった、軍の迅速な民政移管を求める数万人規模のデモ参加者(2011年11月18日撮影)。(c)AFP/KHALED DESOUKI
【11月20日 AFP】エジプト首都カイロ(Cairo)で19日、同国を暫定統治する軍に抗議する座り込みデモが行われていたタハリール広場(Tahrir Square)で、強制排除に乗り出した警官隊がゴム弾や催涙弾を発砲してデモ隊と衝突、1人が死亡、676人が負傷した。
現場の医師によると、発砲を胸部に受けて負傷した男性が死亡した。また、エジプト保健省報道官は、半国営の中東通信(MENA)に対し、タハリール広場で起きた衝突による負傷者は676人に上ったと述べた。
タハリール広場は、2月にホスニ・ムバラク(Hosni Mubarak)政権を打倒した18日間の反体制デモの中心地となった場所。軍の暫定統治に抗議する今回のデモも、民衆蜂起「アラブの春(Arab Spring)」の原動力となった人びとが組織している。
デモ隊は、エジプトを暫定統治する軍最高評議会のムハンマド・フセイン・タンタウィ(Muhammad Hussein Tantawi)議長の退陣を求めて「タンタウィを倒せ」とスローガンを叫んだ。デモ隊が投石などを行うと、警官隊はゴム弾を集中砲火した。
座り込みデモはすでに数日間続いている。デモ主催者らは、ムバラク政権下でのデモ弾圧に関与した警察官や当局者に対する迅速な裁判を要求していた。さらに18日には、迅速な民政移行を求めて数万人が合流した。
2月11日のムバラク氏退陣以降、エジプトを暫定統治する軍は大統領選挙後に権力を移譲すると述べているが、選挙の日程はまだ決まっていない。(c)AFP/Samer al-Atrush
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