http://www.asyura2.com/11/warb8/msg/336.html
Tweet |
イスタンブール(CNN) 反体制デモへの武力弾圧を続けるシリアのアサド政権に対して、欧米だけでなく近隣諸国からも非難の声が強まり、同国は孤立を深めている。隣国トルコは15日、同国への電力供給を停止する可能性を示唆した。
トルコの半国営アナトリア通信によると、ユルドゥズ・エネルギー相は「わが国は現在シリアに電力を供給しているが、この状況が続けば全面的に見直さざるを得ないだろう」と述べた。シリアは政治、経済両面で強い結びつきを持つトルコからの援助も失うことになる。
シリアに対しては、アラブ連盟が12日、加盟国としての資格を停止するとの決定を下したばかり。同連盟は14日、人権団体との会合で、同国の市民を守るために報道関係者や軍事監視要員ら500人で構成する派遣団を送り込む方針を決めたとされる。16日にモロッコで開く同連盟の外相会合で、派遣計画を正式に提示するとみられる。また14日には、ヨルダンのアブドラ国王がアラブ諸国の首脳として初めて、アサド大統領への退陣要求を公言していた。
シリア国内では12日、大統領派グループがアラブ諸国やトルコの大使館を一斉に襲撃。トルコのメディアは同国の国旗が引き裂かれる場面を伝え、エルドアン首相はアサド大統領に「犯人を処罰せよ」と迫った。首相は数カ月前まで、同大統領を友人あるいは兄弟と呼ぶ親交関係にあった。
シリアのムアッリム外相は14日の会見で、大使館襲撃について異例の謝罪を口にした。だが外相は同時に、アラブ連盟による資格停止を「非常に危険な措置」と批判。シリアはアラブ諸国による緊急首脳会合の開催を提案したが、湾岸協力会議(GCC)は15日、これを「無意味だ」(ザイヤニ事務局長)として拒否している。
一方、欧州連合(EU)は14日、対シリア制裁の資産凍結の対象に、デモ弾圧責任者とされる情報当局者ら18人を新たに加えた。
アサド政権はこうした動きを受け、国連安全保障理事会の対シリア非難決議で中国とともに反対に回った伝統的友好国、ロシアとの関係を深めている。反体制派からはこの関係にくさびを打ち込もうと、国民評議会の指導部が15日、モスクワを訪れてロシアの外交当局者らと会談したが、失敗に終わったとみられる。
http://www.cnn.co.jp/world/30004611.html
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。