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ワシントン(CNN) 米軍兵士の自殺率が悪化の一途をたどり、志願制に基づく米軍の将来を脅かすレベルまで達しているとの調査報告を、米シンクタンク、新アメリカ安全保障センター(CNAS)が発表した。
報告書は、アフガニスタンやイランでの戦争で自殺者が増えた結果、新兵の募集に支障が生じ、国民からの信頼も低下するだろうと警告。「米国は兵士自殺との戦いに負けつつある」「帰還する兵士の増加により、自殺のリスクは拡大する一方だ」と指摘した。
報告書によると、軍の自殺者は近年、確実に増加し続けている。国防総省の統計によれば、米軍全体の現役・予備兵の自殺者は2001年に160人だったのに対し、09年は309人だった。兵士10万人当たりの自殺者数は10.3人から18.4人まで増えたことになる。
特に陸軍の状況は深刻で、今年7月には自殺によるとみられる死者が33人と、過去最悪を記録した。
報告書は「自殺者ゼロは不可能だとしても、増加の一途をたどる事態は容認できない」として、追跡調査や経過観察、自殺に使われる恐れのある処方薬の規制などを強化するよう提案。さらに議会に対し、精神・行動医学の専門家を増員するための予算を取るよう求めている。
http://www.cnn.co.jp/usa/30004453.html
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