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リビアで二度と見られなくなる16項目(マスゴミが報じるリビア情勢とカダフィの真実はどっち?・・・)
http://www.asyura2.com/11/warb8/msg/291.html
投稿者 888(スリーエイト) 日時 2011 年 10 月 27 日 17:50:08: jwMgwr3A1J/pE
 

武山祐三の日記 様ブログ

10月27日記事
リビアで二度と見られなくなる16項目
http://takeyama-y.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-3853.html

(以下に全文転載)

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/16-6517.html

 この中のほとんどがそ通りだとしたら我々は何と判断するでしょうか。特にTPPに関しては日本政府はとんでもない大ウソをついてまで強行しようとしています。

 カダフィのやった事をすべて悪いと非難する事は簡単です。しかしそうするには正しい検証が必要です。

 反対に日本のマスメディアはプロパガンダ報道に徹して真実を報道していない事に気付く必要が我々にはあります。

 いずれにしても、カダフィ大佐のやってきた事は、かなり捻じ曲げられて伝えられています。

 同じような事がイラクでも起りました。故フセイン大統領はアメリカの軍産複合体によって潰されたのです。

 ただし、カダフィ大佐のやった事をすべて肯定する訳ではありません。しかし、少なくとも厳しい検証が必要である事は確かでしょう。

 また、キューバのフィデル・カストロも独裁者というレッテルを貼られて何度も暗殺されかかりました。この事も我々は良く知る必要があるでしょう。


(以下は上記引用記事より転載)

2011年10月24日、Sayaによる投稿記事

1.リビアには電気代の請求書が存在しない。電気は全国民、無料だ。
2.融資には金利がなく、リビアの銀行は国営で、全国民に対して与えられる融資は、法律で金利ゼロ・パーセント。
3.リビアでは住宅を所有することが人権と見なされている。
4.リビアでは全ての新婚夫婦が、新家族の門出を支援するため、最初のアパート購入用に、政府から60,000ディナール(50,000ドル)を受け取る。
5.リビアでは教育と医療は無償。カダフィ以前、識字率はわずか25パーセントだった。現在、識字率は83パーセント。
6.リビア人が農業の仕事につきたい場合には、農園を始めるための、農地、家、器具、種、家畜が、全て無料で与えられる。
7.リビア人が必要な教育あるいは医療施設を見いだせない場合、政府が外国に行くための資金を支払い、さらには実費のみならず、住宅費と自動車の経費として2,300ドル/月、支払われる。
8.リビア人が自動車を購入すると政府が価格の50パーセントの補助金を出す。
9.リビアの石油価格は、リッターあたり、0.14ドル。
10.リビアに対外債務は無く、資産は1500億ドルにのぼるが、現在世界的に凍結されている。
11.リビア人が、卒業後就職できない場合は、本人が雇用されているかのごとく、特定職業の平均給与を、職が見つかるまで国が支払う。
12.リビア石油のあらゆる売上の一部がリビア全国民の銀行口座に直接振り込まれていた。
13.子供を生んだ母親は、5,000ドル支払われる。
14.リビアでは、パン40斤が0.15ドル。
15.リビア人の25パーセントが大学の学位を持っている。
16.カダフィは、この砂漠国家のどこででも自由に水が得られるようにするため、大人工河川計画として知られる世界最大の灌漑プロジェクトを遂行した。


記事原文のurl:www.disinfo.com/2011/10/16-things-libya-will-never-see-again/

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マスコミ、カダフィは、とんでもない暴君のように報道している、と思う。この記事と全く正反対。

両方が正しいということはあり得ないが、不良属国民は、大本営広報部を信じられない。

「TPPに乗り遅れるな報道」も同じだろうと確信している。あまりにも無内容。小泉郵政破壊キャンペーンの時とそっくりそのまま。内容を冷静に検討することはせず、あたかも、

•良い改革派(郵政破壊派、今回はTPP参加派)
•頭の固い保守派(郵政擁護派、今回はTPP不参加派)
の間の争いであるかのごとく、面白おかしく、世論をあおり、そして熱狂的な選挙。TPPもそうなるだろう。困ったことに、TPP参加は、選挙なしに、強行できてしまう。その結果、国際条約が、国内法に優先・支配する。

憲法ではなく、日米安保条約が、日本のじン質的な最高法規であるのと同じ。TPPは日米安保条約を政治・経済面で補間し、隷属体制を永久化することになる。

カダフィ、西欧の歪んだ報道が国内に流れないように規制していたと言う。国民が西欧の歪んだ報道に、まどわされないように。その気持ち、わからなくもない。

報道機関というより洗脳機関、プロパガンダ機関。民営CIA日本支部。

TPP加盟によって、日本で二度と見られなくなる項目を冗談に想像してみよう。宗主国を見れば、いくらでも想像できそうな気がする。そのままコピーになるのだから。TPP、24部会あるのだから、24項目はあるはずだ。

1.全員加入で、比較的質のよい医療を提供してきた健康保険制度
2.安価な市販薬品
3.健康な高齢者(ジャンク・フードの食べ過ぎで、不健康な人が増えるだろう)
4.安価で便利な郵便制度、郵貯、簡易保険(宗主国の郵便サービス、破壊直前)
5.むやみに争わない風土(宗主国の弁護士が参入し、訴訟社会化)
6.公用語としての日本語(アメリカ企業にとって、日本人が日本語を読み書きしていては障壁なので、公用語はアメリカ語にすべし、といわれかねない。)
7.属国大本営マスコミ(宗主国直属大本営マスコミに乗っ取られるだろう)
8.比較的少ない麻薬中毒者
9.比較的、低い犯罪率・殺人事件(個人が自由に鉄砲を所有できないのは市民的権利の弾圧だから許可しろ、といわれるかも知れない。)
10.安全な牛肉
11.安全・安定した農作物(原発事故のおかげで、ややあやしくなっているが)

(以上、転載終了)  

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コメント
 
01. taked4700 2011年10月27日 22:45:11: 9XFNe/BiX575U : IanDpFU7gs
日本の社会福祉の赤字体質を改善するという狙いが隠されているようすですね。

つまり、福祉の切り捨てを外圧を利用してやりたいという勢力が後ろで糸を引いているはず。当然、それは今優遇を受けている勢力だから、主要メンバーに高級官僚が含まれる可能性は強い。


02. 2011年10月28日 00:52:34: YRyE4hspJA
この板は真ともだ。

カダフィは正確に評価するべきだろう、悪い面も多いが、独裁者にしては良く統治している。


03. 2011年10月28日 07:35:24: 9y1EAh5CfA
権力が集中するからといって行使する人間の思慮が伴えばスターリンや毛沢東のように国民を大量粛清したり餓死させたりするとは限らない。
聖人君子には程遠いもののカダフィ大佐はそうならないように振舞っていた。
リビアは外部から「独裁者VS国民」という構図を仕組まれたのでは?

国民を殺したという成り行きも、デモが暴徒化すれば鎮圧するというのは元軍人であれば反射神経のようなものだ。

そもそも権力者=国民の敵という概念は間違っている。
その理屈だと国を率いる組織が構築できなくなる。
現に国家の体を成していないソマリアは無法地帯になり果てている。

英雄と祭りあげたカダフィに反旗を翻したのは欧米側からけしかけられた洗脳思想に踊らされた民衆ではないか?
リーダーにはカミサマよりも完璧な理想像を求めるくせに、己の生き方も律することのできない民度の低い国民が集団ヒステリーで起こして国家崩壊。

「こちら側」からだと、リビアは民衆が理性を失い国を内側から食い破ったように見える。


04. 2011年10月28日 12:13:57: S57QJHub3w
独裁者=悪という決め付けの元になんでもかんでも民衆の起こす行動は正しいという御旗を拠り所にして、欧米の侵略を民主主義の戦いの一助と是認して妄言を書き連ねてきたダイナモという人は統治の難しさをこれから知ることになるだろう。
自分が支持した勢力が当初の目的とは異なる反民主的な統制や議会独占に走ったり、内紛から内戦に向かう阿鼻叫喚を露呈したときに裏切られたと泣き言や繰り言を言うのは是非やめて欲しいものだ。
俺は見ている。

05. 2011年10月29日 01:56:47: u3E6Ef3e1Q
いつだってそうだけれども・・・仮にガタフィが悪(ワル)だったとして、その悪の被害を一番に受けているのはその国の国民なわけで、その国民を救うためにその国を爆撃するわけだよ。フセインからイラク国民を解放するためにイラクを爆撃し、タリバンからアフガニスタン国民を解放するためにアフガニスタンを爆撃し、古くはベトコンからベトナム人を解放するためにベトナムが爆撃された。でも、アホな民主党政権から(自民でも同じだけど)日本国民を救うために日本を爆撃してほしくはないね。

06. 2011年10月29日 17:57:12: QaZhLSwjVE

 リビアだけが、なぜ空爆を受けるのか。

 この疑問を解き明かしていくことで、海外の大手メディアが「中東の春」と持ち上げる一連の政変劇の本当の姿が見えてくる。

 チュニジアやエジプトでの革命の影響を受け、2011年2月後半、リビアでもカダフィによって抑圧されてきた東部地域のベンガジなどの人々が決起。首都トリポリにいるカダフィの政府を転覆しようと西部に進軍を開始し、内戦が始まった。

 ところが、3月初旬にはカダフィの政府軍が優勢となり、3月17日には政府軍が反政府派の最大拠点であるベンガジの近郊に接近。反政府派は、東のエジプト国境に向けて敗走しそうだとも伝えられるようになった。

 すると翌日の2011年3月18日、国連の安全保障理事会はリビア上空に飛行禁止区域を設定。リビア軍機が反政府勢力を空爆することを禁止した。この決定を受けて、19日にはフランスが戦闘機でリビア軍の車両や施設を空爆し、英米もリビア軍の地対空砲基地などに向けて海上から巡航ミサイルを発射。北アフリカの地で戦端が開かれた。

 この戦いは国連安保理の決議を経ているため、名目上「国際社会」とリビアとの戦争となる。だが、安保理決議を棄権したロシアや中国、インド、ブラジルというBRICs4カ国とドイツなどは戦争に参加しないことを表明しており、事実上、フランス、イギリス、イタリア、アメリカ対リビアの戦争といっていい。

 しかし、ひとつ疑問が残るのは、当初、リビアへの軍事制裁に及び腰だったアメリカが急に態度を変えたことだ。財政難からくる軍事費の縮小と、アフガニスタンやイラクへの過剰派兵によって、アメリカはリビア派兵につながりかねない軍事制裁に消極的だった。国連安保理の場において、フランス、イギリスが飛行禁止区域の設定に積極的だったのとは対照的に、ゲーツ国防長官(当時)は「飛行禁止区域を設定することはリビアとの戦争を意味し、利口な人間がすることではない」とまで言っていたのだ。

 ところが、カダフィの政府軍が東部ベンガジを奪い返す勢いを見せた途端、「市民を守る」というお題目を持ち出して方針を変更。フランス、イギリスと歩調を合わせ、リビア沖にいる駆逐艦や潜水艦から110発以上の巡航ミサイルを撃ち、リビア西部に設定した20カ所の目標を攻撃した。

 そこに世界でも指折りの高品質で採掘しやすい油田と天然ガス資源がある一方、カダフィは金本位制の新しい通貨を作ろうと計画していたからだ。もしこの計画が実行されていたら、金(ゴールド)の現物不足に陥っているフランス、イギリス、イタリア、アメリカはリビアの資源の取引相手から排除されてしまう。その狙いを頓挫させるために、反政府勢力の蜂起という形を取らせたのだ。

 リビア国内で進行している出来事は、一見エジプトやチュニジアでのものと同質に見えるかもしれない。エジプトもチュニジアも独裁政権だったが、リビアもカダフィによる42年間の独裁が続いていた。人口が急増し、若年層が国民の大半を占めている点も共通しており、食糧価格の高騰や失業に対する不平等感が国民の間で高まっていたのも同じだ。

 だが、リビアの状況は重要な点で、エジプトやチュニジアと大きく異なる。

 そのひとつは、エジプトやチュニジアでは政権が転覆されても国家が分裂する恐れはなかった。それに対し、リビアには首都トリポリを中心とする西部地域と第2の都市ベンガジを中心とする東部地域の間に強い部族間の対立がある。強権で対立を抑え、統合してきたカダフィがいなくなれば東西対立は決定的になり、国家を二分した内戦に陥る可能性は高い。

 空爆を開始した欧米各国の狙いは、まさにそこにある。

 内戦状態を保ったまま石油資源の豊富な東部を分離独立させ、実行支配すること。こうした手法はこれまでに何度も実行されてきた。

 すぐに思い出されるのは、アメリカが主導しEUの協力で実現した2008年のコソボの分離独立だ。民族対立を煽って発生させた1999年のコソボ紛争後、旧ユーゴスラビア解体の最終章として、信教の自由がある民主的な多民族国家となり、再出発するコソボをアメリカが後押しした形になっている。

 だが、ユーゴスラビア解体によって強引に引き直された国境線は、奇妙な形をしている。とくにコソボは、周辺をセルビア、モンテネグロ、アルバニアなどに囲まれ、ポツンと孤立しているかのようだ。

 そして、現在もコソボ独立に反対しているセルビアを抑え込んでいるのが、空爆で破壊し尽くされたコソボで唯一の巨大建設といってもいいアメリカ軍基地、キャンプ・ボンドスチールだ。アメリカ軍にとってヨーロッパ最大規模を誇るこの基地は、チェイニーやラムズフェルドといった軍産複合体の代理人たちが堂々と政権の中枢を占めていたブッシュジュニア時代に作られた。

 当時の目的は、民族浄化の危機にあるとされたコソボ系アルバニア人を救うためのセルビア空爆の拠点というものだった。だが実際には、アルバニア人救援という理由は空爆を行った後に付けられたという経緯がある。

 当時から、基地の規模が大きすぎることが指摘されていた。そして基地の建設を請け負ったのは、チェイニーのハリバートン社の子会社であるケロッグ・ブラウン&ルート社。つまり、基地の建設は空爆のためではなく軍産複合体の需要を生み出すためであり、紛争後の支配を視野に入れたものだった。

 なぜなら、コソボにもまた、潤沢な地下資源が眠っていたからだ。その地中には20年間にわたってアメリカ全体の消費を賄うことができる170億トンの石炭が埋蔵されており、その他にも銀、アンチモン、鉄、ボーキサイト、クロムなどが産出される。

 これだけの利権があるからこそ、ロシアや中国の反対を押し切り、隣国セルビアやモンテネグロの軍事力で黙らせたのだ。

 リビアの石油埋蔵量の80%は東リビアのシルテ盆地に存在すると考えられている。現在、その地域を支配しているのはフランス、イギリス、アメリカが支援する反カダフィ勢力だ。リビアのGDPの70%が石油から生み出されていることを考えると、東部と西部の分割を成功させれば、トリポリを基盤とするカダフィ政権が貧しくなることは自明だ。

 空爆開始後、リビア情勢を伝える欧米マスコミは、今にも反政府派がカダフィの拠点である西部の首都トリポリを陥落させ、リビアの政権転覆を成就させるだろうと伝えた。だが、実際にトリポリを取材した記者たちは、市内は親カダフィの自警団によって平穏が保たれ、価格は高騰しているものの商店は開いており、変わらぬ市民生活をリポートしている。

 今にもトリポリが陥落し、カダフィが殺害され、リビアが反政府派によって「解放」されるのではないかというイメージは、政治的意図を含んだ希望的観測だ。たしかに、カダフィが独裁者であることは間違いないが、トリポリを含む西部の部族は、カダフィ失脚によって、自分たちが享受してきた石油収入を東部に奪われることを理解している。

 カダフィが革命を起こす前のリビアは、東部地域と西部地域が別々の主権を持っていた部族社会だった。西部にもカダフィを見限った部族があるようだが、まだまだカダフィ支持は根強い。事はそう期待通りには進まないだろう。

 そして、フランス、イギリス、アメリカのうち、アメリカはどうもカダフィの死を望んでいないようだ。現在、空爆に積極的なのはフランスで、アメリカはそこから一定の距離を置いている。その背景には、すぐにカダフィを倒してしまうのではなく内戦状態を保ち、資源の乏しい西部を切り離して分離支配を行う方が効率的だという考えがある。

 また、リビアの混乱は中国への圧力という意味でも役立っている。中国にとって、リビアはアルジェリア、ナイジェリアと並んでエネルギー供給面で重要な国だった。今年に入るまで、中国は50件の大規模プロジェクトをリビアで進めていたが、内戦状態になったことですべてが停止に追い込まれている。約3万人の中国人労働者がリビアから避難し、すでに中国企業は数億元の損失を被っているという。

 さらに、アメリカがリビアを狙う3つ目の理由は、リビアとシリアが地中海沿岸国でアメリカの影響力が及ばないふたつの国である、ということだ。CIAが仕掛けた情報ネットワークによる工作は成功し、シリアでも混乱が生じている。もし、アメリカがシリアのアサド政府を転覆することに成功したら、ロシアはシリアのタルトゥス港という地中海基地を失うことになるのだ。

 つまり、リビアでの戦いは意図的に引き延ばされ、空爆だけでは終わらないだろう。なぜなら、一連の混乱の根本にあるのは民衆の自主的な行動ではなく、大規模な投機マネーと金(ゴールド)を巡る争いだからだ。戦争は泥沼の地上戦へ発展する可能性も高い。潤うのは軍産複合体と、ドル石油体制を維持したいと考える闇の権力者たちだけだ。

 リビアへの攻撃は別の形でも行われている。狙われているのは石油や天然ガスだけではないのだ。ドル石油体制を維持したい闇の権力者たちの勢力は、金融危機後、猛烈な資金難に苦しんでいる。

 そこで彼らが狙いを定めたのは、リビア政府が外国で動かしていた政府系ファンドの資金だ。リビア投資庁(LIA)は、総額で約700億ドルにもなるファンドを扱っている。その額は、サウジアラビアやクウェートに比べれば少ないが、成長度は段違いだった。LIAは2006年に設立されたばかりにもかかわらず、北アフリカ、アジア、ヨーロッパ、南アメリカで100を超える企業への投資を行ってきたのだ。

 急成長のきっかけとなったのは、アメリカが「ならず者国家」のブラックリストからリビアを外したこと。欧米からの封鎖が解かれ、巨大石油企業がリビアに回帰すると、リビアは毎年300億ドルの貿易黒字を維持することができた。

 そして、この潤沢な資金のほとんどがLIAを通じて外国への投資に回され、リビアは国際舞台で急速に力をつけていった。

 しかしながら、この政府系ファンドのマネージメントは、閣僚や高官たちの手の中で新しい権力メカニズムと腐敗を生み出し、カダフィ自身のコントロールを逃れる部分もあった。これは2009年に、カダフィが300億ドルの石油収入は「直接リビア人民の下へ」と提案した際に事実であることが確認された。これはリビア政府内のほころびを悪化させた。

 空爆前まで良好な関係を築いていていたイタリアはリビアの主要な投資先となっており、ウニクレーディト銀行の株の7.5%をLIAと中央銀行が保有。繊維会社であるOlceseの株の22%、自動車会社フィアットの株の2%など、主要産業の多くにLIAが食い込んでいた。また、変わったところでは名門サッカーチーム、ユヴェントス・フットボール・クラブの株7.5%もLIAのものだった(経済的にというよりかは(総計54億ドル)政治的に重要な意味を持っている)。

 その他、イギリスの大手メディア、ピアソンの株やフランスの映画会社など、その投資先は多岐に渡っている。

 資金難に喘ぐ闇の権力者たちは、このファンドに注目。エネルギー資源を手にするため、リビアに対する軍事的攻撃を実行しながら、彼らは政府系ファンドの資金を奪った。その事実は、日本の財務省のウェイブサイトでも確認することができる。カダフィの資金源になるという理由から、以下の5つの組織及び7人の個人が財務省の経済制裁の対象となった。

http://www.mof.go.jp/international_policy/gaitame_kawase/gaitame/economic_sanctions/libya_kankeisha_230323.htm

  リビアの政府系ファンドに対する攻撃は、中国のみならずアフリカに特別に強い衝撃を与えることだろう。リビア・アラブ・アフリカ投資会社は、アフリカ大陸の25カ国に投資をしている。その内の22カ国はサハラ以南のアフリカ諸国で、次の5年間で投資を更に拡大する計画だった。

 鉱業、製造業、観光業、情報通信業など、投資の対象はいずれも各国の成長の根幹をなす事業だ。なかでもリビアによる投資によって誕生したアフリカで最初の通信衛星「Rascom(アフリカ衛星通信機構)」は、資本主義最後のフロンティアと呼ばれるアフリカにとって決定的な意味を持つものであった。この通信衛星は2010年8月に軌道に乗ったもので、これによりアフリカ諸国がアメリカとヨーロッパの衛星から独立することになり、数億ドルもの資金を毎年セーブできるようになった。

 また、カダフィは、リビアからエジプト、チャド、スーダンに連なる巨大な地下化石水脈を飲料水と灌漑用に汲み揚げ、配水する巨大人口河川を建設する野心的なプロジェクトを進めてきた。化石水とは、氷河期時代の氷解水がヌビアン砂漠の多孔質層に残存して地下水として滞留したもので、石油探査掘削と同時に発見されたものである。リビア政府の資料によると、リビア国内には地下600メートルの地点に淡水貯水層が5カ所あり、水量は約1万〜1万2000立方キロに達する。現在の需要で計算すると、化石水の埋蔵量は4625年分に達するという。リビア以外でも地下水の汲み上げを行っているが大々的に行っているのはリビアのみである。

 リビア政府は、水を無駄にしないために新しい細流灌漑技術を採用している。配水量の70%以上が補助金の交付される農業分野で利用され、残りが飲料水に向けられる。工業用水としては利用されないという。リビア政府は農業向け配水に多額の補助を行っている。農民の負担は1立方メートルにつき62セントに過ぎず、 一般市民が支払う金額のほぼ半分となっている。

 その大事業がようやく完成間近に迫っている。プロジェクトには26年を費やした。総事業費は195億8000万ドルと言われる。リビア政府はこの灌漑プロジェクトによって砂漠で16万ヘクタールの農地開発を計画している。

 中東・北アフリカでは砂漠を耕作地に変える努力が続けられているが、飲料水問題の影に隠れてしまっている。そのなかでリビアは、化石水の利用で砂漠を耕作地に変える大灌漑プロジェクトを進めてきた。現在、地勢を変える程の勢いで緑化が実現している。河川、湖もない年間平均降雨量さえ254ミリしかない国の砂漠大地の真只中に、緑豊かな果樹園が延々と広がっている。そこではぶどう、アーモンド、洋梨が開花し果実をつけている。カダフィが野心的に進めてきた大灌漑事業の成果である。

 リビアは極度に乾燥し真水の水源が少なく、年間を通じて水を湛えている河川や水流もない。国の最大の試みは、水不足に対処するため大規模な灌漑計画や大人工河川(GMMR)計画が進められていることだ。 実際、リビア南部の砂漠地帯の幹線を走ると、オアシス地帯の緑のベルト地帯が切れ目なく続き、砂漠でありながら、水の豊富さを感じる。 巨大なスプリンクラーシステムを使った大規模な砂漠式農業も必見だろう。 石油やガス資源だけでなく、サハラ砂漠の地下に眠る豊富な滞留水を最も有効に活用している別のリビアが見えてくる。

 この河川土木事業にカダフィのリビアは巨大な国費をつぎ込んできました。この計画によってリビアの砂漠が緑化され、国として食糧の安価な自給が可能になることについては多大の支持者が存在する。石油産出からの収入をこのような形で有効に使っている国家は珍しいと言わねばならない。中近東やアフリカの石油産出国では多数の大金持ちが生まれるのが通例であるが、フォーブスの世界長者番付に一人のリビア人の名もないようである。寿命・教育・生活水準などに基づいて国ごとの発展の度合いを示すHDI(人間開発指数)というのがあるが、2011年度試算ではリビアはアフリカ大陸で第一位を占めている。また、幼児死亡率は最低、平均寿命は最高、食品の値段はおそらく最低である。教育費や医療費は、ほぼキューバ並みの低さに保たれているようである。

 いわゆるグローバリゼーションを推し進めて利潤の最大化を目指す国際企業群の常套手段は、まず給水機構を私有化し、安価な食糧を運び込んでローカルな食糧生産を破壊し、土地を買収し、現地で奴隷的低賃金労働者を調達し、そこで輸出向きの食糧生産を始めることである。アフリカ大陸の随所に見られるトレンドである。ところが、リビアでは石油で儲けた金を治水事業に注ぎ、砂漠を緑化し、自国内で安価な食糧を生産しつつある。これは国際企業群のもくろみに真っ向から逆らう動きであり、欧米諸国としては放っておくわけには行かないのである。

 更に重要なのは、アフリカ連合で設立された三つの金融機関の実施にリビアからの投資があることだ。トリポリに本店のあるアフリカ投資銀行、カメルーンのヤウンデに本店を構えるアフリカ通貨ファンド、ナイジェリアのアブジャに本店を構えるアフリカ中央銀行だ。これら金融機関の発展で、新植民地主義的支配の道具である世界銀行と国際通貨基金からのコントロールからアフリカ諸国が免れることができる可能性を秘めていた。そして元フランスの植民地だった14カ国で強制的に使用させられてきたCFAフランの終了を告げるものだった。リビアの資金を凍結することは、これらの一切のプロジェクトに強烈なパンチを食らわすことになった。「渇望する者たち」が使用した武器は「統一守護者」と命名された軍事行動だけではなかった。欧米にとってのアフリカは、今も惜しみなく奪い取るための大陸なのだ。

 わたしたちはリビアについて知らなすぎる。カダフィに関しては、アフリカ人を解放する真の革命、"アフリカ合衆国を作ろう"、そしてそこの初代大統領になろう!とのアメリカを突き放す壮大な夢と、砂漠をぶち抜く大灌漑プロジェクトを実現させたこと、これは絶対に評価する!


07. 2011年10月30日 15:46:19: EdQPz6WR3w

 殺されたリビアのカダフィ大佐は独裁者ということで、極悪人の扱いをされています。あの風貌ですから、マスコミのそういった解説に何となく納得してしまっている人が多いのではないでしょうか? しかし、リビアやカダフィ氏のことを知っている日本人は殆どいません。

 YouTubeに「リビアの真実」という動画がアップされています。(、http://www.youtube.com/watch?v=VsBwjQMaNoE) この情報が正しいとは言い切れませんが、一面の真実を伝えていることは間違いありません。この動画の訳文がネット上にありましたので、以下転載させて頂きます。(http://raizen.seesaa.net/article/231498513.html)

私がリビアとムアンマル・アル・カダフィについて知ったこと。

1951年、リビアは世界で最も貧しい国だった、、、
しかし、NATO侵攻以前はアフリカで最も高い生活水準を誇っていた。
生活水準は、ロシアよりも、ブラジルよりもサウジアラビアよりも高かった。

リビアでは、家を持つことが人権と見なされている。
新婚夫婦はマイホームを買うために5万ドルを政府から支給される。
電気代は全ての国民に対して無料。
これは作り話ではない。

カダフィはかつて、全てのリビア人に家を与えることを誓ったのだ。
彼はその誓いを守った。
彼の父は家を持てずに死んだからだ。

カダフィ以前は、リビア人の5分の1以下が読み書きが出来なかった。
現在は、教育は無料で質が高い、識字率は83パーセント。

医療も無料で質が高い。
リビア人が必要な教育や医療をリビアで見つけられない場合は、リビア政府が彼らが外国へ行けるように手配する。

ローンは全て利子0パーセントと法律で決まっている。

リビア人が車を買うとき、政府が半額を払う。
ガソリン代は0.14ドル/L。

農業化を志望するリビア人には、土地、家、器具、家畜、種子が無料で支給される。

2011年7月1日、170万人の国民がトリポリの緑の広場に集まり、NATO爆撃に挑戦する態度を示した。
トリポリの人口の約95パーセントが集まっていた。
これはリビア国民の全体の3分の1に相当する!

リビア中央銀行は、西洋の全ての銀行と違って国有銀行だ。
ロスチャイルドの所有ではなく、債務から自由な金を振り出す。

1990年、リビアはロッカビーパンナム103便爆破事件の責任を問われた。
アメリカが、リビア人に反して証言させるために、証人1人あたり400万ドルを払ったことが露見した。
証人たちは金をもらって嘘をついた。
その後、証言を撤回している。

カダフィはまたリビアの石油支払いをドルから、アフリカディナール金貨に変えようとしていた。
サルコジはリビアを人類の金融安全保障への脅威と呼んだ。

リビアの「反乱者」の行った最初のことは新たな中央銀行を創ることだった。
ロスチャイルドの所有の銀行だ。
西洋の私たちの銀行と同じような銀行。
ロスチャイルド家は世界の富の半分以上を所有すると考えられている。

ロスチャイルド所有銀行は空気から金を作って利子をつけて売る。
つまり私たちは決して負債を返すに十分な金を持っていないのだ。
私たちと私たちの子供たちは、ロスチャイルドの銀行の利子の負債奴隷にされたのだ。
私たちの指導者、キャメロン、オバマ、サルコジ等と違い、カダフィは自分の国民を売ることを拒否した。
リビアは債務から自由だったのだ!

あなたにはもうわかるだろう。
カダフィに国民がこれほどの熱意で応えるのはなぜか。
自由で主権を持つ人々を爆撃するNATOの裏に誰がいるのか。

リビア人はイギリス、アメリカ、ヨーロッパが持っていないものを持っていたのだ。
リビア人たちは、彼らの最大の利益のために働く高潔で勇気ある指導者を持っていたのだ。
ロスチャイルドの最大の利益のために働く指導者ではなく。

リビア人たちはロスチャイルドの銀行の高利貸しの束縛から自由な彼らの国の富を共有していた。

お金の発行へのロスチャイルド支配の圧政がなければ、私たちは皆、豊かな国民として生きられるだろうに。
私たちはロスチャイルド銀行家とお金で買われた政治家に何兆ドル・ポンド・ユーロを文字通り盗まれているのだ。
私たちは犯され、奴隷にされてきたのだ。
私たちがこの人道に反する罪を止めなければ、リビアも犯され奴隷化されるだろう。

NATOと「反乱者」によって3万人のリビア人が殺されたと推定される。

カダフィは直接民主主義を信じた。
彼の書いた『緑の書』に述べられている。
カダフィの『緑の書』をぜひ読んで欲しい。

彼は議会民主主義が本質的に腐敗していると信じた。
国民が自分たち自身を代表するべきであり、それは可能だと信じた。

この人物についての嘘を一生信じてきた私は、この本を読んで驚いた。
個人や集団や国が悪魔のようになり、犯罪者政府に破壊されるのをこれ以上見ていられない。

メディアは人道に対する罪の犯罪者たちを擁護する。
私は犯罪国家に戦争のための税金を払うのを拒否する。

彼らの爆弾の資金を払うのをやめよう。
税金を払うのを拒否しよう。
プロパガンダのために金を払うのをやめよう。
BBCのライセンス料を払うのをやめよう。

私たちはリビアの人々へ連帯を示さねばならない。
人道に対するこの犯罪を目の当りにしながら何もしなければ、私たちは共犯であり、いつの日か、私たちに順番が回ってくる。

くたばれNATO!

くたばれ国連!

くたばれ新世界秩序!

今こそ行動するときだ。
勇気を出して立ち上がれ。
新世界秩序に対して集団で抗議しよう。(太字は引用者による。以下同じ)

 この動画はイギリス人が制作したようです。マスコミで流布されているカダフィ像とは、全く異なっています。リビアは、ロスチャイルドを中核とする腐敗した欧米の支配層に狙われていましたから、国内にも反体制派は少なからず存在しました。彼らを取り締まるために、警察力を行使したわけですが、それが「残虐な統治」として喧伝されたのです。

 「残虐な統治」は結果ですが、何故そうする必要があったのかという点が問われることはありません。これが情報操作というものです。

 正義の味方の如く扱われているリビア国民評議会ですが、彼らがロスチャイルドやNATO諸国の後押しを受けていことは明らかです。ベンジャミン・フルフォード氏は、10月24日付のメルマガでこう述べています。(http://foomii.com/00006/201110240845506245)

   カダフィ殺害に続くロスチャイルド帝国崩壊の連鎖

先週、リビア最高指導者ムアンマル・カダフィ殺害のニュースが世界的に大きく報じられたが、今後において この事件が加速するロスチャイルド帝国の崩壊を決定付ける大きな誘因となるのは確実だ。

カダフィ殺害の目的は、リビアの資産を強奪することだった。これまでリビアは、ロスチャイルドが支配する中央銀行を持たない数少ない国の1つであった。リビアの1300億超の外貨基金の名義人はカダフィ本人と彼の息子たちであり、またリビアの石油利権の名義に関しても同様である。
そして近年、カダフィはロスチャイルドが刷る裏付けのないユーロやドルでは石油を売らなくなり、さらには リビアが推進していた金本位制のアフリカ独自通貨:ディナールは リビアを侵略したイタリア、フランス、イギリスの隠れアフリカ植民地支配を強烈に脅かしていた。こうした理由からリビアは見せしめとして侵略され、その最高指導者もリビアの資産を奪う為に殺害された。

思い返して欲しい。ロスチャイルドのポチである反カダフィ派:国民評議会がまずしたことと言えば、政府を作るよりも先に拠点を置くベンガジに中央銀行を設立することだった。そしてカダフィが殺害された今、この国民評議会は1300億ドル超にのぼるリビアの外貨ファンドの名義をカダフィ一族からそのベンガジ中央銀行へと移行させる考えでいる。…

 周知の如く、世界の殆どの中央銀行は世界権力(ロスチャイルド)によって支配されています。日本銀行も例外ではありません。(日銀がデフレを放置して産業空洞化を進めている理由は、ここにあります) リビアにも中央銀行はありましたが、リビア(つまりカダフィ一族)の所有で、ロスチャイルドの支配下にありませんでした。ここがポイントです。

 カダフィ政権に反旗を翻した国民評議会が、いの一番に拠点であるベンガジに中央銀行を設立しようとしたのは、ロスチャイルドが指示したからです。彼らには、中央銀行を運営する金もノウハウも持ち合わせていません。ロスチャイルドの代理人が現地で采配を振るっているのでしょう。

 反体制派にはアルカイダが大勢入り込んでいるというスキャンダルも出てきましたが、欧米にちやほやされている国民評議会はクリーンではなく、腐敗した連中によって構成されています。それ故、世界権力に隷属するマスコミやジャーナリストも、リビアの統治は難航を極めると予測しています。

 金に目がくらんだ連中が権力を手にすると、碌なことになりません。イラク同様の混乱に陥って、かつてのカダフィ時代を懐かしむ人たちが出てくることでしょう。リビア国民がこれまでよりよい生活が送れるとは、とても思えません。

 板垣英憲氏は、57カ国会議を主導するジェイコブ・ロスチャイルドが、ロックフェラーの暴走を止めるために大々的に動いていると述べていますが、ロスチャイルドの方がデビッドのお株を取った形で、一層暴走しています。ロックフェラー家は元々、ロスチャイルドの米国における代理人に過ぎませんから、ヤクザ同士の抗争と同じで、ロックフェラーが失脚しても世界がよくなるわけではありません。

 米国のペンタゴン良識派はロックフェラーから離反したとも言われていますが、ペンタゴンに「良識派」がいるとは思えません。軍人はあくまで軍人で、権力の手先として使われるだけでしょう。軍人が暗愚であることは、日本人ならよく知っているはずです。

 カダフィ氏の暗殺にはペンタゴンも協力し、遠く離れたネバダ州の基地からカダフィ一行の動向を監視していました。つまり、ペンタゴンはロスチャイルドに協力しているわけです。

 ペンタゴンは本来、大々的にリビア攻撃を行うつもりでした。このことは米国のウェスリー・クラーク将軍が、2007年3月のインタビューの中で暴露しています。(http://www.youtube.com/watch?v=FdzgsPO_k0c) クラーク氏によると、2001年から5年以内に、イラク、シリア、レバノン、リビア、ソマリア、スーダン、イランの7カ国を支配下に置く予定だったそうです。ペンタゴンの参謀にそう伝えられています。

 この計画は変更されていないと思われますが、リビアの転覆に協力する形に止まったのは、ペンタゴンの「良識」故ではありません。イラクやアフガニスタンなどからも撤退しようとしていますから、単に金がないというのが理由でしょう。金のない米国やペンタゴンでは使い道がなく、ロスチャイルドは英仏伊の軍隊をリビアに出兵させることにしたわけです。

 デビッドの失脚が本当だとしても、事態は何ら変わっておらず、世界的な抑圧体制は続いています。これからは、EUの動向にも注意する必要があるでしょう。


08. 2011年10月30日 16:01:17: EdQPz6WR3w

 「中東の狂犬」と渾名されたリビアの独裁者カダフィ大佐は、20日にシルトで殺害された模様です。死体とされる写真もネット上で流さていますが、これは例によって偽造されたものです。YouTubeの映像は、どうやら本物のようです。あの特徴的な風貌の替え玉が、現段階において用意できたとは思えません。死亡時の模様は、本日付のNHKの報道によれば、次の通りです。(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111021/k10013409931000.html)

   カダフィ大佐と息子殺害と発表

リビアで新たな国づくりを担う国民評議会は、カダフィ大佐とその息子を大佐の出身地のシルトで殺害したと発表し、首都トリポリでは、大勢の市民が8か月に及ぶ内戦状態に終止符が打たれる見通しとなったことに喜びの声を上げています。

リビアの国民評議会は、20日、カダフィ大佐を支持する部隊が最後まで抵抗を続けていた中部のシルトで、カダフィ大佐と大佐の四男のムタシム氏の2人を殺害したと発表しました。カダフィ大佐は、ことし8月に国民評議会が首都トリポリを制圧したあと行方をくらまし、衛星テレビなどを通じて支持者に徹底抗戦を呼びかけていましたが、出身地のシルトの近郊に潜伏しているのではないかとみられていました。国民評議会の高官は、早ければ金曜日にも大佐の遺体を埋葬する予定だとしています。

また、国民評議会のアブドルジャリル議長は、22日に記者会見を開いて「リビア全土の解放」を宣言する見通しです。首都トリポリの広場などでは、20日の夜になっても大勢の市民が集まっていて、歌を歌うなどして、8か月にわたる内戦状態に終止符が打たれる見通しとなった喜びを分かち合っていました。ただ、国民評議会内部の意見の対立からリビアの暫定政権の発足は遅れており、民主的な国づくりに向けては課題が山積しています。

ロイター通信などによりますと、カダフィ大佐は、出身地の中部シルトで第2地区と呼ばれる地域にある建物に仲間とともに立てこもって、国民評議会の部隊に対する抵抗を続けてきました。しかし20日午前8時半ごろ、車で西に向かって逃走を試みたところ、フランス軍の航空機による空爆を受けたということです。

その後、カダフィ大佐は車を捨てて逃げましたが、正午ごろ、直径が1メートルほどの排水管の中に隠れていたところを国民評議会の兵士に発見され、拘束されました。兵士によりますと、排水管から引き出されたとき、カダフィ大佐は「なんだなんだ、どうなっているんだ」と口走っていたということです。また、カダフィ大佐は黄金色の銃などを持っており、拘束の前後の銃撃戦によって負傷していたということです。

中東の衛星テレビ局、アルジャジーラが放送した映像では、カダフィ大佐とみられる男が四輪駆動車のボンネットの上で自動小銃などを持った国民評議会側の兵士に押さえつけられたあと、取り囲まれながら連行されていく様子が映されています。この映像で、カダフィ大佐とみられる男は一瞬カメラの方向にも顔を向けていますが、顔や服には血がついており、負傷により衰弱した様子を見せています。

国民評議会のジブリール氏によりますと、カダフィ大佐は救急車に乗せられて病院に到着する数分前に死亡したということで、救急車に同乗していたという医師によりますと、頭と胸に受けた2発の銃弾が致命傷になったとみられるということです。カダフィ大佐の遺体は、シルトから西部のミスラータに向けて運ばれたとみられ、国民評議会の高官によりますと、DNA鑑定で大佐本人に間違いないか最終的な確認を急いでいるということです。

 「オサマ・ビンラディン」殺害の時と異なって、遺体を埋葬するそうですから、替え玉の可能性は少ないでしょう。「ビンラディン」の時は、米軍が水葬という形にしたので、第三者による遺体の確認はなされていません。

 拘束時の状況も、真に迫っています。直径1メートルほどの排水管の中に隠れていたということですが、これはイラクのフセイン元大統領が発見された時の様子とよく似ています。状況からして、今回は生け捕りにして裁判にかけることは考えていなかったようです。米国は戦争裁判という茶番劇が好きで、東京裁判やフセイン裁判がその典型ですが、今回は米国が主体ではないので、面倒な手続きは省かれています。(法廷が開かれたら、欧米に都合の悪い展開になる可能性が高いので、それを懸念したのかも知れません)

 カダフィ氏が引きずり降ろされた理由は、豊富な石油・天然ガス資源が狙われたことや、アフリカが新たな金融体制を敷いて欧米から独立する動きを見せていた点にあったと思われます。カダフィ氏は、こうした反欧米の動きを積極的に推し進めていました。落ち目の欧米としては、死活問題ですから放っておけません。

 反カダフィ陣営の地盤は西リビアですが、リビアの資源は西側に偏在しています。東部出身のカダフィ氏としては、力づくでも西リビアを手中に収める必要があったのです。英仏や米国が反カダフィ陣営を援助したのは資源配分の利権が目当てで、民主主義云々というのは(いつものことですが)世界のB層向けの説明に過ぎません。米国などが本気で民主的なリビアを求めていたら、42年間もカダフィ氏の独裁体制が続くはずはありません。

 米国やイギリスは、リビアの独裁体制を嫌うどころか、カダフィ氏と協力し合っていました。9月4日付の「AFP BBNews」は、こう報じています。(http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2824219/7715527)

   米CIAがカダフィ政権と協力関係、リビアで文書見つかる

【9月4日 AFP】米中央情報局(CIA)がテロ容疑者を尋問のためにリビアに移送するなど、リビアのムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)政権の情報機関とCIAとの緊密な協力関係を示す文書が、リビア政府施設から発見された。メディア各紙が報じた。

 この文書は国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights Watch、HRW)の調査員らがリビアの情報機関本部から発見した。

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(Wall Street Journal、WSJ)は2日、同文書を引用し、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前政権下でCIAが、リビアにテロ容疑者を移送したうえ、リビアの尋問担当者が行うべき尋問内容についても提案を行っていたと報じた。

 また、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は、リビアは拷問を行うことで知られているにもかかわらず、米情報当局は、テロ容疑者らを少なくとも8回、尋問のためにリビアに移送していたと報じた。

 同紙によると、その見返りとしてリビア側は、反政府勢力幹部の身柄引き渡しを要請し、CIA高官は2004年3月に「双方の機関の利益のため、この関係が発展するようわれわれは尽力する」と述べ、幹部の居場所特定に全力を尽くすことを約束していたという。

 また、英紙インディペンデント(Independent)によれば、同文書には英秘密情報部(MI6)とリビア情報機関との関係を示す内容も書かれていた(c)AFP

 CIAやMI6は、リビア情報機関と繋がっていたわけです。政権中枢は、もちろんこれを承知していました。ここに記された協力関係は近年のものですが、それよりずっと前から水面下では繋がっていたと見られます。カダフィ体制が崩壊した今、英仏や米国は堂々とリビアに乗り込んで利権漁りをしています。

 クリントン米国務長官は、カダフィ氏が死亡する前日の19日に急遽リビア入りをしていますが、これは反体制陣営(実際には米国の諜報部隊)がカダフィ氏の所在をつかみ、襲撃する手筈が整えられたからでしょう。その確認に行ったと思われます。(実際に死亡したのは19日だったのかも知れません)

 欧米は経済的に追い詰められていますので、最近はやることが露骨です。世界中に何と思われようと構わないと開き直っている感じです。次に狙われるのは、恐らくシリアのアサド大統領でしょう。北朝鮮の金父子も、眠られない夜が続いていると思われます。(金正日は、既に中露に救いを求めています)

 米国などに幾ら協力しても、都合が悪くなれば弊履の如く捨てられます。このことは、わが国の中枢に巣食う売国奴にも当て嵌まりますが、軍事攻撃されて命を落とす心配はないので、相変わらず太平楽を並べています。この者どもは、国民の手で放逐・断罪するしかないでしょう。


09. 2011年11月20日 00:42:50: MTxpqvhaJc
今回の件はYOU TUBE等で表のメディアとは全く違った情報を知る事が出来たけど、
事実と全くかけ離れた報道が先進国と呼ばれる全世界の国々で何十年も
なされてきたんだろうなとつくづく感じた。
アメリカを支配している権力のえげつなさ、
正義の仮面を被った悪魔。
日本は財産の半分位差し出す事で経済的奴隷で済んでいる点においては
ある意味不幸中の幸いと言えなく無いのかなと
今回の件を眺めていて思った。
リビア国民が気の毒でならない・・・。

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