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◇帰宅の女性「全員釈放までイスラエル兵拉致」
【ジャバリヤ難民キャンプ(パレスチナ自治区ガザ)花岡洋二】パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスとイスラエルの合意に基づく「捕虜交換」が18日実施され、釈放されたパレスチナ人の元服役囚とイスラエル兵の帰宅にそれぞれの家族らは喜びを分かち合った。ただ、元服役囚らの怒りの感情は収まっておらず、再びテロ行為に打って出る懸念も残っている。
ガザ北部のジャバリヤ難民キャンプでは、女性の元服役囚、ワファ・イルビスさん(27)が自宅に到着すると、数百人の親戚や近所の人が爆竹などを鳴らして歓迎した。ワファさんは大学2年だった08年、ガザ・イスラエル境界のエレズ検問所に爆弾を隠して近づいて捕まり、12年の刑に服していた。
おじのナビル・イルビスさん(52)は「(ワファさんは)子供好きで、小学校教員になるための勉強をしていた。病院でボランティアをしていた時、イスラエル軍の攻撃で負傷した子供を見て憤っていた」と明かす。今後は大学を卒業し、結婚して子育てをしてほしいとの願いを語った。
ワファさんは、母親らに囲まれて即席の記者会見に応じた。パレスチナ自治政府主流派組織ファタハの黄色い旗を体に巻き、身ぶりを交えた強い口調で「やったことは後悔していない。パレスチナ人服役囚の全員釈放まで、次々とイスラエル兵を拉致しないといけない」とまくし立てた。
一方、06年6月に拉致されたイスラエル兵のギラド・シャリトさん(25)は、ガザからエジプトへ移された後、エジプトのテレビ局の取材に応じた。「この交換が、パレスチナ人とイスラエル人の平和や協力につながってほしい」と語った。
現地からの報道によると、シャリトさんはイスラエル中部の空軍基地で両親らと再会。父親のノアムさんは息子をしばらく強く抱きしめた。北部ミツペヒラの自宅近くの道路脇には友人や親戚ら数百人が連なり、本人を乗せた軍の車に向けて花を投げるなどして出迎えた。
取材陣はシャリトさんから遠ざけられた。代わりに自宅近くで会見したノアムさんは、人の多さや日光を浴びる時間が長くなったことなど環境の変化に息子が戸惑っていると説明、「いずれ普通の生活を送れることを望む」と話した。今後、軍の指導によるリハビリに取り組む。
http://mainichi.jp/select/world/news/20111019dde007030004000c.html
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