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毎日新聞 9月21日(水)0時44分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110921-00000002-mai-int
【ニューデリー杉尾直哉】アフガニスタン警察当局によると、首都カブール中心部にあるブルハヌディン・ラバニ元大統領の自宅が20日、自爆攻撃を受け、ラバニ元大統領が死亡した。カルザイ大統領側近のマスーム・スタネクザイ氏ら2人も負傷した。
ラバニ氏は昨年10月から旧支配勢力タリバンとの和解を目指してカルザイ大統領が設置した「高等和平評議会」議長を務めていた。タリバンや武装勢力「ハッカーニ・ネットワーク」の犯行の可能性がある。ラバニ氏の死亡で、タリバンとの「和解」は絶望的となった。
ラバニ氏の自宅は日本大使館など各国大使館が集まる地区にある。武装勢力による首都攻撃は13日に米国大使館などが攻撃されて以来で今月2度目。アフガン政府は治安能力のなさを露呈した。
警察によると、自爆犯はラバニ氏の部屋に通された後、自爆した。高等和平評議会関係者によると、ラバニ氏はタリバンの兵士2人を自宅に迎えて和解について協議する計画だったという。和解に応じるそぶりをみせ、自爆犯が自宅に侵入した可能性がある。
ラバニ氏は旧ソ連軍が撤退した後の92年、大統領に選出されたが、その後、反大統領派と戦闘となり、内戦に突入した。タリバンが登場した94年以降、ラバニ派はタリバン政権と対立したため、高等和平評議会は当初から成功しないとの観測が出ていた。
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