★阿修羅♪ > 戦争b8 > 164.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
シリア 戦車にも屈しない決起の波 反帝国主義の見せかけによる反動的専制維持はもう不可能  エリック・ルーダー
http://www.asyura2.com/11/warb8/msg/164.html
投稿者 ダイナモ 日時 2011 年 9 月 09 日 21:51:14: mY9T/8MdR98ug
 

 シリアのアサド政権による民衆への弾圧が苛烈を極めている。カダフィ政権が倒れた今、このアサド体制の暴虐を止めさせることが、アラブの民主主義革命にとって緊急の課題となった。以下は、シリアをめぐる全体情勢を伝え、国際的連帯を訴えている。(「かけはし」編集部)


 シリア大統領、バシャル・アル・アサドの体制は、四カ月続いている民衆蜂起に対して流血の攻撃を遂行中だ。この蜂起は、イスラム教徒にとって神聖な月であるラマダンの一カ月続く祝いの始まりに合わせ、政権に致命的な打撃を加えるという希望の中にあった。
 この真新しい襲撃の残忍さはアラブの世論に衝撃を与え、世界中から非難を浴びた。攻撃は七月三一日に始まり、ハマの町で七五人の命を奪った。この町は、アサドの父親が三〇年近く前大量殺戮を命じたその同じ都市だ。

政権の窮地映すハマへの軍投入

 民主主義支持のあるいは人権諸組織によれば、ラマダン前夜、シリア中で合計一五〇人以上の人びとが治安部隊によって殺害され、何千人以上もが負傷させられた。そしてこの日は、これまでに一六〇〇人以上の命を奪った異議申し立てに対する政権の弾圧の中でさえ、もっとも血塗られた日にされた。
 治安部隊は六月以降、アレッポとダマスカスのほぼ中間にある七〇万人の人口を抱えるハマから撤退し、住民にある程度の自治を可能とする余地を与えた。七月始めこの市の住民およそ二五万人が、アサド政権の追放を要求して街頭に進出した。
 約一カ月前政権の部隊はハマを包囲し、攻撃の準備を開始した。市の住民は暴力的衝突という予感の中で、セメントブロックや土のう、また他の種々雑多な材料からなるバリケードを構築した。
 しかし七月三一日、夜明け前に町のあらゆる方向から治安部隊が進入したとき、これらのバリケードはたちまち、戦車や装甲車両に踏みつぶされた。攻撃はそこで停止されたものの、その後再開された。居住地には迫撃砲が続けざまに撃ち込まれ、街頭では兵士が非武装の決起住民に発砲した。部隊が非武装の決起住民の虐殺を続け、この都市を硝煙に満ちた混乱に投げ込んでいたときですら、この攻撃に関する何フィートにもなる恐るべき映像がユーチューブや他のウェブサイトに現れた。
 「ハマへの攻撃は支配の喪失を示す指標だ」、パリに足場を置くアラブ改革イニシアティブの責任者、バスマ・コドマニはこう語った。「彼らは限界点を超えた。彼らが欲していることは、全国に対する抑圧のレベルを引き上げることができるということを示すことだ」、「政権には限界なく力を行使する準備ができていることが鮮明となった」、中東評論家のラミ・コウリはこう語り、「しかし、それは問題を解決するのではなく、代わりに反乱をより強固にしつつある」と続ける。
 ハマは、ハフェズ・アル・アサドが命令したより大規模な虐殺、二九年前の体系的殺害の現場だ。彼は現大統領の父親であり、二〇〇〇年に死んだとき政治権力を基本的に息子に継承したのだった。一九八二年、シリア治安機関はムスリム同胞団の武装部隊に対する攻撃を遂行中だった。ハマはその時、政権を軽視すると見なされる可能のあったあらゆる都市、町、あるいは政治潮流に向けたある種の警告に使われた。この虐殺を生き延びた人びとは、三万人のシリア人が殺された日々の恐るべき記憶を携えて今も暮らしている。
 ロイターは一月前から、これらの話のいくつかをあらためて伝えている。たとえば、「生き延びた人びとのレバノン、ヨルダン、湾岸のハマ共同体は、血が流れる街頭、ほったらかしの死体、レイプされた女性たち、あるいは処刑場に若者たちを引きずってゆく死の部隊という、三〇年近く前の光景を忘れることができない、と語っている」と。また、「一二才の子どもを含む二四人の若者たちに私の目の前で銃弾が浴びせられた。そして彼らは五分の内に死体を片付け、靴と帽子しか残っていなかった。地面は血の海だった。女性たちが現れ、一人は、これは私の夫だと金切り声を上げ、他の一人は、これは私の息子だと叫んだ」、五三才になるウム・オマルは涙にむせびながらこう語った。ハマ郊外出身のアブ・ラーマン・アル・アスファルは、彼の隣人たちが母親の死後残された赤ん坊に母乳を与えるためにどれだけ奔走したかを思い起こした。というのも他に利用可能な食料がまったくなかったからだった。
 抵抗のこの歴史は今も生き続けている。そしてそれこそが、ラマダンが始まる前にその優勢な軍事力を解き放とうとの、絶望的な試みに出ている政権の理由を説明する。

ナイフの刃の上のバランス

 今年早々の「アラブの春」開始以来、抗議はしばしば金曜礼拝の集まりから、若者たちがモスクを離れ街頭に出たとき現れた。政治的異議の最初の兆候に際しては政権の治安部隊が決まって弾圧を加えてきた以上、事実上金曜礼拝は、しばしば人びとを大衆的に結集する唯一の機会を提供してきた。中東すべての支配者はこの理由から、今年のラマダンの到来を恐怖の念をもって見守ってきた。フランスの通信社の伝えるところによれば、「アラブ諸政権は、ムスリムの神聖な断食月、ラマダン期間中の緊張増大に備えている。それは今年、地域一帯に広がる前例のない蜂起の波の真っ最中にやってくる」。カタールを拠点とするイスラム派ウェブサイトのイスラムオンラインの編集者、アブドラ・アル・アマディは「ラマダンは歴史を通じて、革命と勝利の月だった」、「ラマダンはアラブの春の若者たちを、不公正と専制に反対する彼らの闘争を完遂するよう鼓舞する、と私は考える」と語った。
 シリアではここ数週間の金曜礼拝の後、数万あるいは数十万の人びとさえもが街頭に繰り出した。今、謹厳なムスリムが日中断食し夜毎礼拝のためまた食事のため集まるラマダン期間中、シリアの民主主義支持勢力は、毎夜を金曜礼拝の抗議の夜に転換しようと計画している。それは、すでに緊張の兆候を示している政権と軍に逆転不可能な圧力を加えるためだ。
 シリアの軍事事情に関する専門家によればシリアの軍隊は、アサドのバース党支配の背骨を形成するアラウィ派――シリア内では少数派――出身の徹底的に忠実な将校団によって一体的に保持されている。しかし下部の兵士層は主として、シリア人口の多数派であるスンニ派ムスリムから構成されている。これまでのところ軍は、一カ所の抵抗の温床を弾圧するためにもっとも忠実な部隊を派遣し、次いで反乱の次の中心にそれらの部隊を展開することができてきた。しかし軍は、もしいくつかの大きな都市や町で同時的に進行する決起に突き当たった場合、破断点にまで引き延ばされる可能性があるのだ。
 アナリストのフィラス・アビ・アリによれば、「もし彼らがハマを押さえるための十分に忠実な部隊をもっていないのであれば、彼らには、ダマスカス、アレッポ、ホムスのようなそれよりはるかに大きな都市を引き受ける十分に忠実な部隊はない……私には、少なくとも、脱走を見ることなしには、また抗議の余地を広げる危険を冒すことなしには、多くの都市を同時に大規模に弾圧するそれらの部隊を彼らが十分にもっているとは思えない」。
 抑圧は事実上、抵抗の決意の強化にすでに奉仕し、ハマの包囲された民衆に対する連帯のほとばしりを巻き起こしている。そして、軍の兵士の間に規律を確保するための政権によるむき出しの力の行使は、体制の支配がナイフの刃の上でのバランスのようにどれほど危ういかを示す指標だ。シリア人の亡命者は、親類の話を引用しつつ、スンニ派の部隊が前線に配置される例では、彼らの背後に配置された治安機関が命令に服従しない場合彼らに発砲するが故に、部隊はデモ隊への発砲を強要されている、と語っている。
 東部の都市、デイル・アル・ゾル出身のアーメド・フセインは、ロンドンのシリア大使館の外でアサド反対のデモを行いながら、「殺さないなら君が殺される」と語った。〔アメリカの軍事戦争カレッジで教授をしている〕〔アンドリュー〕テリルは、「スンニ派であり何事かを行う能力のある者すべては、注意深く見守っている」、「機会は多くないと恐れているのならば、君は脱走したいとは思わないだろう」と語った。

民衆こそアラブの大義体現

 アメリカとヨーロッパの国家首脳――イスラエル政府と同様――は、最初アサドに対する批判を控えていた。彼らは、中東におけるもうひとつの革命の可能性よりはアサドの支配継続の方を好ましいとしていた。しかし、政権が行った弾圧の規模と凶暴さが彼らを、虐殺を停止するようアサドに厳しい警告を発する方向に押しやった。しかし、ワシントンの何人かがこの政権に対する軍事的打撃を望んでいるかもしれないとしても、イラクとアフガニスタンへの米軍派遣とリビアに対するNATOの進行中の攻撃という現実は、そのような話も純然たる空文句であることを意味する。
 クリスチャン・サイエンス・モニターによれば、イギリス外相、ウィリアム・ヘイグもまた、軍事行動は「遠い将来の可能性」ですらない、と語り、代わりに、「EUは次の週にシリアに対する貿易制裁の第二弾を発効させることとなる……非常にストレスのたまる情勢だ――この情勢の中でわれわれがもっているてこには相対的に限界があるが、そこに関わりわれわれがもつ手段で努力することに関しては率直でなければならない」と続けた。
 シリアにおける抗議は、地域のいたるところで作動している同じ諸力――高水準の失業、政権の硬直性と権威主義、政治活動に押し寄せる若者たちの大波、チュニジアとエジプトにおける勝利による鼓舞――によって駆動されている。
 アサド大統領は、抗議に立ち上がった人びとを告発し、外国の手先として行動し、国中に混乱の芽を播くことによって、アラブ世界におけるシリアの指導性に傷を付けようとしている、と描いている。アサドが期待をかけているものは明らかに抵抗の信用失墜であり、その手段は、アメリカとイスラエルの陣営に、またこの地域に関する彼らの狙いに突き刺さったとげという、シリアの世評に訴えることだ。
 しかし、中東評論家のラムジー・バラウドによれば、レバノンとパレスチナの抵抗勢力に対するシリアの支援は、シリア自身の住民の正統な熱望を打ち砕くための無条件の信任をシリア政権に与えるものとはなり得ない。彼は「シリア当局の描く物語は、〔アメリカとイスラエルによるシリアの標的化〕はそれだけでも、民主主義を求める抗議に対する過酷な軍事的弾圧を正当化するはずだ、と主張している。しかしその理論的筋立ては、西側の圧力や絶対命令に順応しようとする意志については控えるとしても、政権による偽善の歴史、二枚舌、残酷さそして現実によって疑問に付されている。……シリアが欲していることは、せいぜい目に見える存在として留まるためにのみ、しかも暴力的なはね返りには合わない程度にこの地域に関わること、そこにあるように見える。それは、三〇年の歩みの中でハフェズが磨き上げ、バシャルがここ一一年巧みに応用してきた、政治的技巧からできあがった行動だった。しかしシリアは本質的に、同族主義の考え、一党支配、フランス植民地主義が一九二二年に始めた宗派による分割にとらわれたままだった。確かにシリアは、西側の圧力の的だったし、今後もそうだろう。しかしはっきり理解されるべきことは、これらの圧力はイスラエルに関わる特別の政治的関心を動機とするものであり、無実の市民を冷酷に公然と殺害する親族を中心とした独裁に関するものではない、ということだ」と続けている。
 実際シリアの反対派は、シリアの蜂起は中東の幅広い反乱と連帯関係の中にあるだけではなく、シリアの勝利はまたより全般的に特にパレスチナの大義を含むアラブの大義に力となるだろう、と強調している。
 教授であり亡命中のシリア人反対派著名人のグラン・ガルヨウンによれば、以下のようになる。つまり、「シリア人はシリアの運命を決めるだろう。……シリア民衆はパレスチナ民衆にもっとも近しい。そして彼らは、パレスチナの大義、ゴラン高原、アラブの連帯を防衛する点では、現政権よりも上である。この政権の指導者たちは、国を封建的にしてしまい、彼ら自身の利害と存在を守ること以外を気にかけない」。体制が弾圧を継続している今、シリア人の反乱に込められたまさに大望との連帯をはっきり示す機会を探し出すことが重要だ。
▼初出、ソーシャリストワーカーUSA
▼筆者はソーシャリストワーカーUSA向けに書いている(『インターナショナルビューポイント』二〇一一年八月号)


http://www.jrcl.net/p01b.html
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2011年9月10日 00:21:43: 6kuobrWeYc
リビアへの軍事介入をに否定的だった「かけはし」を批判していたのは誰だっけね?

しかし、JRCLも落ちたなあ。左翼の端くれが「民主化」なるブルジョアイデオロギーに興奮するとは。

だいたい反政府派って湾岸君主国家を通した欧米諸国の介入だって明らかにされているのだが。


02. 2011年9月10日 02:02:25: d5S0qtuyNQ

>>01

6kuobrWeYcさん、お疲れさまです。

リビアへのNATO空爆に最後まで反対したのが旧第四インター(以降 かけはし編集部と表記)ですが、その誤りは私の過去の投稿ですでに指摘している通りです。私がかけはし編集部を批判した過去があるからといって、それを理由にかけはし編集部が掲載する記事すべてを否定するつもりはまったくありません。したがって「リビアへの軍事介入をに否定的だった「かけはし」を批判していたのは誰だっけね?」という問いは私にとっては何の意味を持ちません。

一度批判した相手の主張は、それ以降どんな主張であれ、受け入れるべきではない、とあなたは述べているように私には感じられます。私は教条主義者ではありませんから、あなたの思うようには私は考えないのです。

カダフィ時代には民主主義の片鱗すらも存在していませんでした。憲法はなく、政党はなく、選挙はなく、政治活動の自由はなく、人権もありませんでした。あったのはカダフィによる恣意的な独裁支配でした。カダフィはクーデター当時の毛沢東の「毛沢東語録」をまねて、リビア国民の守るべき義務を書いた「緑の書」を全国民に配布し、守らせることを強制しました。ようやくリビア国民は今後2年の間に新憲法を制定し、議会選挙を行なおうとしています。リビアにおける民主主義の誕生はそれだけで充分革命に値するものです。

6kuobrWeYcさんは、『「民主化」なるブルジョアイデオロギー』などと民主主義を誹謗していますが、今のリビア国民の置かれた状況を直視すれば、リビアの民主化はリビア国民の希望であることがわかります。何せ42年間に渡って民主主義が奪われていたからです。日本とリビアでは政治状況がまったく違います。ですから、ここであなたのように民主主義を軽視する主張を述べても、それは自由を求めるリビア国民の総意に敵対する行為であり、同時にリビア国民を頭から愚弄するものでしかありません。私にはそれほど傲慢な主張をリビア国民に向けて行なうことなど、とてもできることではありません。

>反政府派って湾岸君主国家を通した欧米諸国の介入だって明らかにされているのだが。
反カダフィ派がNATOから軍事的支援を受けていた事実はありますが、反対派の存在そのものが「欧米諸国の介入」で創設されたものだと言いたいのですか。しかもそれが「湾岸君主国家」を経由しているとか。もし、そうであるならば可能であれば根拠を提示して下さい。


03. 2011年9月10日 08:06:41: AKPn8wUrRS
「民主化」とは、世界一極支配への標語です!

「民主化」を声高に叫ぶ輩は、ワン・ワールド(新世界秩序)の手先です!

「民主化」に抵抗する国家は、潰されるのです!

アウンサン・スーチー?

勿論、フリーメーソンです!


04. 2011年9月10日 10:59:23: zDpj6X2gdo

果たしてリビア国民の何パーセントがNATO軍の侵略を望んだのでしょうか?
どなたか、その数字を上げることが出来ますか?

アラブや北アフリカ情勢への関心が低いし、イスラム世界の価値観に疎いなかでの推測や虚妄のなかでの食い違いであると思います。

ただ、アフガン、イラクにアメリカを中心とした武力による民主化が何をもたらしたか?廃墟と混乱と絶望のみが広がるイラクの現状。もはや、イラクと言う国家ではなく、イラクととい廃墟があるだけです。それが、そのままりビヤへ写し絵的に広がるのではという怖気を感じているのだと思います。

02さん、お聞きします。この後のリビアはカダフィー政権より、幸福感を味わえる国家になりますか?

それは、いつですか?国家分裂や内線は起きませんか?

アフガンでも、イラクでも同じように民主的な希望に満ちた未来が報じられ、期待されたのじゃなかったかな。(エジプトだけは例外的に健全な方向へ向かってるみたいですが)

また、アラブ人を貶めて言うのではなくイスラム世界で民主主義を定着させることがどれだけ大変かということも重ねて懸念しているということです。


05. 2011年9月10日 12:47:48: 6kuobrWeYc
>>02
>しかもそれが「湾岸君主国家」を経由しているとか。もし、そうであるならば可能
>であれば根拠を提示して下さい。

他の投稿でさんざん出てきているのだが。
何も読んでいないのかね。

>ここであなたのように民主主義を軽視する主張を述べても、それは自由を求める
>リビア国民の総意に敵対する行為であり、同時にリビア国民を頭から愚弄するも
>のでしかありません。私にはそれほど傲慢な主張をリビア国民に向けて行なうこ
>となど、とてもできることではありません。

帝国の側につき、弱者をいたぶる側に回ろうとする人間たちは非難されて当然。


06. 2011年9月10日 13:00:38: d5S0qtuyNQ

>>04

zDpj6X2gdoさん。こんにちは。

> 果たしてリビア国民の何パーセントがNATO軍の侵略を望んだのでしょうか?

少なくともリビア国民の大多数は、外国の軍隊がリビアの地上戦に参加することには強く反対してきたし、これからそれには変わりがないと思います。リビア国民が強く望んだのはカダフィ派による空爆を阻止するための飛行禁止空域の設定です。まさに陥落しようとしていたベンガジの市民が、NATOによるカダフィ派軍部隊への「空爆を要求する」デモを行なっていたという事実があります。

それに引き替え、「NATO軍の侵略」などリビア国民の誰一人望んでいないでしょう。最も、zDpj6X2gdoさんが、NATOによる飛行禁止空域の設定と、カダフィ派軍部隊の拠点および通信施設、戦車、装甲車、地対空ミサイル、などへの空爆を、「NATO軍の侵略」と見なしているなら、それは私の考えとは異なります。

NATOには地上戦を行なう意図は最初からありませんでしたし、これからもないでしょう。空爆だけでリビアを侵略することはできません。リビアはリビア国民のものであり、他の国が占領することなどリビア国民がそれを許すはずがありません。

42年間に渡るカダフィによる独裁支配から解放されたリビア国民には、破壊されたインフラの整備、行政組織の立て直し、物資不足による価格高騰の解消、など早急に行なわなければならない課題が山積みです。今後6ヶ月以内に目に見える改善が達成されなければ、革命は幻滅に変わる危険があります。

外資を積極的に導入し、30%以上に達する失業を解消することも急務です。市民に広く行き渡った武器の回収も必ずやらなければなりません。これは治安回復を実現するために行なわなければならない重要な課題です。

各種反カダフィ派の連合体である国民評議会は、各勢力間抗争を未然に防ぎ、1年後に憲法制定が実現するまでの間、統一した組織としての形態を維持することが絶対的に必要です。

国民評議会の一翼を担っているイスラム同胞団は、今回のカダフィ派との一連の戦闘において最も重要な役割を果たしてきたという事実があります。したがって、今後の憲法制定過程において、イスラム教の教えを根本においた憲法の制定を強く主張するはずです。一方、国民評議会の中には民主主義に基づく憲法の制定を望むリベラルな勢力も存在します。若者たちの多くはそうした考えであると思われます。いずれにしても国民評議会はさまざまな階層からなる構成メンバーからの異なる意見をとりまとめ、一致点を見つけ出さなければなりません。

イラクでは米国が地上軍を派遣し、イラクを「占領」しました。またバース党員である公務員を全員解雇しました。米国が主導して立ち上げた暫定政府は汚職にまみれ、巨額の援助資金が行方不明になっています。インフラの整備が遅れ、不利な立場に置かれたスンニ派はイラク国内で米軍へのゲリラ攻撃を開始するとともに、シーア派を敵視し、双方で血で血を洗う内戦を繰り広げました。

これからが本当のリビア革命の始まりです。これはカダフィ派との戦闘よりも困難な闘いになるでしょう。私はこの困難なリビア革命の将来を楽観視しています。リビアがイラクのような大混乱に陥ることはないと思います。リビア国民はイラクの有り様を最初から最後まで見てきました。リビア国民は必ずやこの困難な戦いに勝利することでしょう。


07. 2011年9月10日 13:03:20: 6kuobrWeYc
武力革命の直後に「民主主義」や「自由」が達成されたことは歴史的にない。

08. 2011年9月10日 13:30:44: d5S0qtuyNQ
>>05

弱者とは誰のことですか? もしかしてカダフィ大佐だったりして。いやこれは冗談です。

リビア国民のことをあなたが弱者と呼ぶのであれば、これほどリビア国民を愚弄する言葉はありません。
リビア国民は弱者で無力で欧米の植民地にされる、そうでなければ部族間抗争で内戦状態となる、ことが理解できない「頭の悪い可哀想な人々の集まり」なのでしょうか?
リビア国民の将来はリビア国民が決めることであり、NATOによる空爆もリビア国民が望んだことです。

リビア国民はこれからもずっとカダフィ大佐による独裁支配を甘んじて受け入れるべきだ。あなたが主張していることはそういうことです。これがいかにリビア国民の意識と遊離しているか。あなたには判らないでしょう。

独裁政権が打倒されると欧米の植民地になる。また、部族抗争が起きて内戦状態となる。こうした決めつけが、独裁支配者を利することは言うまでもありません。リビア国民はあなたが考えるほど馬鹿ではありません。

リビア国民は弱者ではありません。自らの力で国の将来を切り開いた英雄的な国民です。


09. 2011年9月10日 13:49:01: 6kuobrWeYc
>>02
「NATOリビア軍事介入の現実 チエリ・メッサン 」
http://www.youtube.com/watch?v=CFRC4IUv54c&feature=related

>>08
現在の不平等な世界的政治経済体制に抑圧される諸民族・諸階級のことだが。
君は一国内のみでものを考えている。

>リビア国民は弱者ではありません。自らの力で国の将来を切り開いた英雄的な国民です。
世界の支配層に煽動された人間。


10. 2011年9月10日 13:53:55: 6kuobrWeYc
http://huzi.blog.ocn.ne.jp/darkness/
「私の闇の奥」

ちゃーんと目を開いて読んでください。
ダイナモ君。

>リビア国民の将来はリビア国民が決めることであり、NATOによる空爆もリビア国民が望んだことです。

あんたさあ、「リビア国民」ってあちこちとで言ってるけど、一人ひとり聞いて回ったの? 民意たっていろいろな考えがあるので一様ではないですけど。それともあなたファシスト? まあ民主主義は「ファシズム」に通じるところがありますがね。


11. 2011年9月10日 14:18:16: d5S0qtuyNQ
>>09

6kuobrWeYc さん。こんにちは。

リンク先の動画を拝見しましたが、チエリ・メッサンというひとですか、この人の言っていることのほとんどは、すでに多くのマスコミが報道してきたことです。言われなくても知っていますよ。別に秘密でも何でもありません。

ただ一部の主張は目新しいですね。カタール陸軍がトリポリに進攻したということと、イスラエル軍がリビア国内に侵入したという2点です。しかし、その主張を裏付ける根拠は何も示されていません。残念ですね。まあ、そう言っていた人がいたとだけ覚えておきましょう。

動画の末尾は傑作ですね。超能力でも使ったのでしょうか(笑)。


12. 2011年9月10日 14:28:27: d5S0qtuyNQ
>>10

6kuobrWeYc さん。こんにちは。

事情を知らない人には説明が必要ですね。「NATOによる空爆もリビア国民が望んだことです。」というのは、当時陥落寸前であった反カダフィ派の拠点であるベンガジの市民達が最も切実に願っていたことを指しています。それ以外にもリビア各地で武器で劣る反カダフィ派も空爆を熱望していたことでしょう。

リビア国民の将来を決めるのはリビア国民であり、リビア国民もそれを望んでいるはずです。いや違う、リビアの将来を自分は決めたくない、と考えるリビア国民が1人もいないとは断言できませんが、無視しても差し支えない程度の人数ではないかと思います。

ではでは。


13. 2011年9月10日 16:53:48: 6kuobrWeYc
>、当時陥落寸前であった反カダフィ派の拠点であるベンガジの市民達が最も切実に願っていたことを指しています。
>当時陥落寸前であった反カダフィ派の拠点であるベンガジの市民達が最も切実に
>願っていたことを指しています。

ベンガジ市民が国民全体を代表できるのか疑問。
君の言うリビア国民って単に「反カダフィ派」のことなのですね。
いやあ、すごい市民たちですね。外患誘致は日本の刑法でも死刑しかない罪ですが。

>リビア国民の将来を決めるのはリビア国民であり、リビア国民もそれを望んでいる
>はずです。いや違う、リビアの将来を自分は決めたくない、と考えるリビア国民が>>1人もいないとは断言できませんが、無視しても差し支えない程度の人数ではない
>かと思います。

残念ですが、決められません。
決めるのはNATO諸国ですね。正確にはそのバックにいる集団かな。

日本はあなたの大好きな「民主主義国」ですが、国民は自分で自国の将来を決めて
いますか?違うでしょ。

あなたの言う「リビア国民の将来を決めるのはリビア国民である」て
どういう過程でそれが可能になるんですか? 
先進民主主義国といわれる国でさえ行われていないことをリビアのみ可能なわけは? 
いや先進民主主義国では行われていると考えているならば、あなたはまああちら側(搾取システムを温存したい支配層のこと)の人ということなので、自分に利益があることを主張しているだけで、それ以上は何も言いません。

>しかし、その主張を裏付ける根拠は何も示されていません。

あなた言っていること(市民が立ち上った革命なるもの)も同じ程度に根拠はありませんよ。西側メディアの報道が根拠になると考えているのであれば、
「湾岸の水鳥」や「イラクの大量破壊兵器」のことぐらい忘れてはいけませんね。


14. 2011年9月10日 16:57:41: 6kuobrWeYc
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201108240000/

「リビアの反政府軍とはNATO軍に操られている傭兵部隊で、コロンビア、湾岸産油国、チュニジアなどから集められてきた人間が中心的な役割を果たしているとの情報 」

残念でしたね。
これが「革命」の実態。


15. 2011年9月11日 15:04:47: mHilCpUX82
カダフィに対して西側メディアに洗脳されている感がある皆様へ

このような見方もあるそうですので、ご参照いただけると幸いです

リビア : カダフィが殺される3つの理由 衛星+アフリカ通貨基金+統一
http://www.youtube.com/watch?v=Y9CphgEuFP0&feature=feedlik

カダフィの真実を知ってほしい  リビア 新世界秩序 NATO
http://www.youtube.com/watch?v=aggieI4YAVw&feature=feedlik

テロリストと同盟したNATOのリビア経済戦争 ミシェル・コロン
http://www.youtube.com/watch?v=KqppBfSYZTE&feature=channel_video_title


16. 2011年9月12日 00:54:41: 6kuobrWeYc
>>15
ダイナモ君は都合の悪い情報には目を向けないので。

17. 2011年9月15日 05:18:36: NoB4T4uYVg
阿修羅さんへ
民意ねぇ…日本の売国右翼の妄想も民意だからねぇ…。

報道から垣間見えるのは、意外にも血気盛んなのは中年オヤジで、若者は冷静に事態を見ていることかな。


  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
 重複コメントは全部削除と投稿禁止設定  ずるいアクセスアップ手法は全削除と投稿禁止設定 削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告」をお願いします。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 戦争b8掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 戦争b8掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧