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◆原爆、投下直後の広島と長崎の”真実の写真 米従軍カメラマン、アメリカ人、ジョー・オダネルの写真展「トランクの中の日本」(9月9日まで・長野県上田市前山の「信濃デッサン館」〔東信ジャーナル〕
上田市東前山の「信濃デッサン館」別館「槐多庵」で10日、米従軍カメラマンだったアメリカ人、ジョー・オダネル(1922〜2007年)の写真展「トランクの中の日本」が始まった。
終戦直後の広島や長崎で撮影された貴重な写真を展示している。
写真は原爆が投下された直後の広島と長崎の爆心地を撮影したもの、浦上天主堂(首だけ残った石像)、子守する少年、火葬場に立つ少年、被爆者や原爆孤児たちなど約60点。特に爆心地は東日本大震災の津波被害地をほうふつさせる。
オダネルは占領軍のカメラマンとして原爆が投下された広島、長崎などの被災状況を記録する任務を与えられ、終戦直後から7カ月間、日本各地を撮影。帰国後に私用カメラで撮影したフィルムを自宅に持ち帰って、トランクにしまった。
再びトランクが開けられたのは45年後で、1995年にはスミソニアン博物館で写真展が企画されたが、米国内の在郷軍人の声やマスコミの論調などによってエノラ・ゲイ(原爆投下用爆撃機の機名)以外の展示が中止に追い込まれた。その後写真展は日本を含む世界中で開催されている。
今回の写真展は上田市出身で音楽家の黒坂黒太郎さんが橋渡し役となって実現した。
今月28日午後7時から黒坂さんによる「戦争と平和を考えるコカリナコンサート」を会場で開催する予定。参加費1500円。
写真展は9月9日まで開催する。
開館時間は午前9時〜午後6時(9月から午後5時)まで。会期中無休。
入館料1000円(2館共通)。
(電話)0268・38・7860
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