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欧米帝国主義勢力のリビア侵略に係る問題提起(1)
先に、このブログで
欧米帝国主義勢力のリビア侵略に関して
という記事を書きましたが、ここでは、もう少し掘り下げて論じてみたい、と思います。
1 欧米帝国主義勢力は、欺罔に基づき、アフリカ再植民地化の突破口として、リビアを侵略している。
(1)既に昨年末には、後に反乱軍を構成することになるテロ組織の要員は、フランス政府と極秘に作戦計画を練っていたのである。リビア政府もその情報を掴んで対抗しようとしたが、時既に遅く、欧米帝国主義勢力の野蛮な軍事攻撃が始まってしまったのである。
(2)反乱軍側は、早い段階から、ベンガジにある司令所にフランス国旗を掲げていた。つまり、反乱軍はフランス政府の傀儡であり、彼等が犯した重大犯罪=外患誘致罪の結果として、欧米帝国主義勢力がリビア侵略を開始したことを明示していたのである。リビアに於ける反乱罪の遂行に係っては、欧米帝国主義勢力は共同正犯の立場にあるわけである。
(3)反乱軍側は、旧王制時代の遺物などを披露して、カダフィ大佐が贅沢をしていたなどと宣伝しているが、単なる茶番に過ぎないのである。そもそもカダフィ大佐が東部に生活基盤を設定するはずもないのである。テント暮らしという質素を重んじる生活をしてきたカダフィ大佐に贅沢は無縁なのである。
(4)反乱軍側は、政府側がこうした人道に反する弾圧行為を働いたと盛んに宣伝しているが、何れも、その証拠の出所などが不明であり、むしろ、欧米帝国主義勢力がこれまで世界中で働いた蛮行の成果を「証拠」としているだけであろう。
★米帝の自作自演テロ以後、国際関係に於いては特に、虚偽事実を盛んに宣伝して世界人民を欺く悪行が勢威を誇っていることに留意すべきである。★
(5)反乱軍は、内乱罪ばかりでなく、外患誘致罪を犯している重大犯罪者ばかりである。これを制圧するのは、リビア政府の権利であるばかりでなく、主権国家としての義務でもあろう。しかも、反乱軍側は欧米帝国主義勢力の強力な支援を受けている売国奴集団である。極めて凶暴、且つ、狡猾でもある。彼等を制圧するのには大きな困難が伴うが、リビア政府としては、出来るだけの犯罪制圧行為を展開しようとしている、と言うことが出来るであろう。
(6)そもそも、反乱軍を構成する人的要員が、真正のリビア国民であるのかどうかさえ不明なのである。徐々に入れ替えつつあるようであるが、当初は、完全に外国人部隊であったであろう。リビアに出稼ぎに来る外国人は極めて多いが、その中に紛れ込んでいた者も多いであろう。アメリカのガンタナモ基地で特殊訓練を受けたアルカイダのメンバーばかりでなく、Private Military Companies(=PMCs)と総称されるところから派遣された傭兵部隊が一番多く、しかも、作戦遂行を実効的に指揮しているのではないか、と思われるのである。更には、フランス政府軍を中心に、欧米帝国主義勢力の国軍も謀略部門を中心に多数侵入しているはずである。彼等は、どうあっても、リビア人民の声を語ることは出来ないし、リビア人民を正当に代表することなど出来ないのである。欧米帝国主義勢力に雇われたリビア人のスポークスマンがいようとも、彼等は、欧米帝国主義勢力の利害を巧妙に擬装して代弁しているに過ぎないのである。
(7)当初から、リビア政府は、国連の査察を求めていたが、反乱軍側がこれを拒否すると、国連もこれを拒否していた。リビア政府があれこれの蛮行を働いたとするならば、リビア政府が国連の査察を求めるはずもないし、今回のようにリビア政府が国連による査察受け入れを表明していれば、反乱軍側も待ってましたとばかりに国連の査察を受け入れていたはずなのである。従って、リビア政府が働いた蛮行というのは全て捏造に過ぎず、むしろ、反乱軍側が自作自演していることが明らかになっているのである。
(8)反乱軍は内乱罪、外患誘致罪という重大犯罪を犯している国事犯ばかりであるからリビア政府としては直接交渉すべきでもないのにも拘わらず、リビア政府は、反乱軍側と直接交渉するテーブルに着くとまで譲歩した。しかるに、反乱軍側は、これさえ拒否したのである。そればかりか、反乱軍側は、欧米帝国主義勢力に対して、「もっと爆撃を!」「もっとリビア人民を殺戮するように!」と声高に求めるばかりであった。あくまでも傀儡部隊であるから、欧米帝国主義勢力の本音をそのまま表す以外に能がないのである。又、リビア政府と直接交渉することになると、反乱軍側の人的構成の一部は露見せざるを得ない。そうなれば、傀儡部隊であり、外人部隊であることが世界的に露見するに到るであろう。だから、反乱軍側としては、人的構成を更に擬装し終えない限り、政府側との直接交渉の席には着けないのである。
(9)既にリビア東部はもとよりであるが、トリポリの周辺のみを除けば全リビアの国土が完全に傀儡軍の制圧するところとなっており、従って又、欧米帝国主義勢力が支配するところとなってしまっている。だから、リビアの上質原油を輸出して儲ける利益は全て、傀儡軍側、従って又、欧米帝国主義勢力の懐に入るようになってしまっている。しかも、欧米帝国主義勢力の号令に従い、世界中の金融機関が、リビア政府の資産、従って又、リビア人民の国富を勝手に横領してしまい、欧米帝国主義勢力の懐は熱々(アツアツ)になっているのである。欧米帝国主義勢力は横領した資産を反乱軍側に渡すなどとしているが、会計処理の子細が不明であるから、莫大な富を勝手に収受し終えた上で、残りカスを反乱軍側に交付するかも知れない、という程度にとどまっているのである。日本政府も、勝手に横領して得た不当利得の山を見て、悦に入っているであろう。通常の理解に従えば、これで欧米帝国主義勢力は目的を達成したから、矛を収めても良さそうなのに、その気配さえもないのはどうしてであろうか?
(9−1)カダフィ大佐とその一族を抹殺したいから?確かに、反乱軍側を構成する一部勢力の中には、旧王制時代に甘い汁を吸いまくった連中もいるであろう。しかし、彼等だけで欧米帝国主義勢力を動かすことは出来ないのである。もしそれが可能ならば、カダフィ大佐が革命を起こした段階で欧米帝国主義勢力が介入していたであろう。
(9−2)カダフィ大佐とその仲間を国際刑事法廷に引き出したいから?反乱罪と外患誘致罪のセットになった重大犯罪行為に対してリビア政府が主権国家として制圧行為に出るのが、どうして国際刑事法廷に引き出されることになるのであろうか?それよりも、無防備のままに奇襲攻撃を受けて殺害されたというオサマ・ビン・ラディン氏らに対する殺人罪の方を重視して、狂犬オバマや米軍関係者を国際刑事法廷に引き出すべきではないのか?彼等は、アフガンでは、フロリダ半島の米空軍基地から指令して飛ばす無人機を濫用して多くの一般人を殺戮していたのである。結婚式で集まっていたから殺害される、子供たちがたきぎ拾いをしていたから殺害される、こうした蛮行の限りを米帝はアフガンで恣にしているのである。国際刑事法廷に真っ先に引き出されるべきなのは狂犬オバマであろう。イラク政府には大量破壊兵器など皆無であったのに不当な言い掛かりを付けて狂犬ブッシュはイラク侵略を敢行した。そして、劣化ウラン弾などの核兵器をふんだんに使用し、イラク人民を非人道的な拷問に晒して殺害し、イラクの社会的インフラを徹底的に破壊し、旧植民地時代のように欧米帝国主義勢力が甘い汁を吸える体制に押し戻してしまった。更には、イラク人民の圧倒的支持を受けるフセイン大統領を米帝の傀儡政府が出来ると「裁判」を擬装して死刑にしていたのである。こちらの方こそ、人道に対する罪であり、歴然たる侵略ではないのか?狂犬ブッシュと米軍関係者を国際法廷に引き出すべきである。
(9−3)私は、欧米帝国主義勢力がリビア侵略行為を止めないのには、別の理由がある、と考えている。今年になるかならないかの頃に、エジプトで地下に埋没しているピラミッドが見つかったと米帝が宣伝していたであろう。これは、地震兵器=ハープと同様のレントゲン兵器をふんだんに使って、地下資源探査を米帝がアフリカ一帯で展開していることを示しているのである。(地下に埋没しているピラミッドは、通常の航空写真では分からないものである。)これ自体が、多くのエジプト人民をして大量に被曝(放射性物質に晒すこと)させていることをも示しているのである。つまり、米帝が、国を挙げて、エジプト人民に対して傷害罪を敢行していたということである。米帝であるからには、エジプトだけに限らず、世界中で同じ犯行を展開している、と見るのが自然であろう。リビアに対しても同様である。米帝は、リビアに、これまで全く知られていない、しかも原油よりも遙かに価値の高い地下資源―それが何かは私には分からないが―が大量に埋もれていることを知ったのではないか?しかし、この貴重な地下資源を掘り出すには、トリポリはもとよりであるが、西部を中心にして、リビア国土全てを自由に使用できる体制が出来ていなければならない。そのためには、リビア人民を大量殺戮しなければならない。これが米帝の描いた青写真であろう。そして、地理的に見て、フランスの悪魔のサルコジを誘い、かつては国を挙げて麻薬販売にいそしんだイギリスも誘って、欧米帝国主義勢力のそろい踏みを以てリビア侵略を完遂しなければ、この貴重な地下資源を自由にすることは出来ない、と踏んでいるのであろう。だから、カダフィ大佐が殺戮されようが、リビア政府が崩壊しようが、それは通過点に過ぎないのであって、目的は、あくまでも、リビア全土を完全に支配下に納めることなのである。かつての植民地支配以上に強欲で残虐な支配をリビアで展開しようと欧米帝国主義勢力は意気込んでいるのである。ムッソリーニのイタリアがリビアを植民地化しようとした時には、多くのリビア人は強制収容所に送られて死滅してしまった。今度は、ムッソリーニの時以上に大規模に大量殺戮を敢行しなければならない、これが欧米帝国主義勢力の胸中を支配する強迫的義務観念である。更には、リビア西部を中心に埋もれているからには、アルジェリアにもあるし、ニジェールやチャド、更には、マリにもあるかも知れない。果ては、アフリカ全土に及ぶかも知れないのである。だから、アフリカ全土をかつてのように植民地化し、かつての時代以上の強欲さと残虐さを以て支配・略奪しようというのではないか?欧米帝国主義勢力の本音はここにあるはずである。ただ、本音を実現するために通過しなければならない突破口として、リビアを最重視しているのである。何が何でもリビアを手中に収めなければならないし、リビアさえ押さえれば、あとは、何とでもなる、これが欧米帝国主義勢力が描く戦略であろう。21世紀のウマル・アル・ムフタール=カダフィ大佐の殺害を執拗に狙っているのも、その表れである。では、リビア政府が、カダフィ大佐の生首を差し出せば終わるのかと言えば、上述の通りであって、あくまでもリビア全土を恣に支配・略奪するのが目的だから、終わるはずもなく、しかも、その先には、アフリカ全土の再植民地化というスケジュールが出来上がっているのである。カダフィ大佐はアフリカの希望の星でもあり、リビア政府は元よりのこと、リビア人民は打って一丸となって、欧米帝国主義勢力の侵略と戦わなければならないのである。元より、傀儡軍を殲滅しなければならないことは言うまでもない。
【続く】
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